983.「母と惑星について、および自転する女たちの記録

主なキャスト:芳根京子・鈴木杏・田畑智子・キムラ緑子
作:蓬莱竜太 演出:栗山民也 舞台監督:榎太郎・木﨑宏司
公演記録:2019.4.13~14@ロームシアター京都 サウスホール(京都)
あらすじ>>「私には重石が三つ必要たい」
それが母親の口癖だった。「じゃないとさっさと好きなとこに飛んで行くけん」それを毎日のように聞かされた。
三姉妹は幼い頃からおよそ母親らしい愛情を受けた覚えがない。その母親と闘うため、いつも寄り添って生きてきた。

そんな母親の突然の死。奔放に生き、この世を去った彼女。
残された三姉妹は、母の遺骨を抱え、生まれ育った長崎から旅に出た。

異国イスタンブールの街を放浪する三姉妹。ある日、市場に吹き荒れた風の中、死んだはずの母が立っているのを見た。
それは夢か、現か、幻か…。三姉妹はそれぞれ記憶を辿り、母の姿を思い浮かべるようになる。
あの母親は自分にとって何であったのか― 自分たちはこれからどこへ向かえばいいのか―
追憶の旅で見えてきた本当の母親の姿、そして三姉妹の想いの淵は――

前回初演の時も観てるんだけれども今回母親役が(キムラ)緑子さんになるっつーことで。それは観に行かなくちゃでしょうー?!つてチケットを取った次第。(え)キョードー大阪の郵便振替抽選での申し込みだったかと思うのでとー………んと忘れた頃にチケットが届いたんだけれども(苦笑)無事第一希望(…たぶん←)の日曜日の1階 8列 6番となかなかのいい席だったりなんかして。どうやっても前回公演と比べてしまうので申し訳ないんだけれども(黙)でもドリさん(キムラ緑子嬢)の方がこの役には合ってたかなぁ??と。…や、まぁ斉藤由貴嬢の時もそれはそれでよかったっつかあの初演は初演でよかったと思うんだけれどもドリさんの方が方言がバリバリ似合ってるwww(えー)確かー…長崎で生まれ育ってずっとほっとんど長崎を出たことがない母親(おばあちゃんもそのまたおばあちゃんも長崎で原爆を経験してるので被爆二世、三世…ってなのがなーんとなく奥底に漂ってる感じがある)だったかと思うのでそういう長崎弁丸出しで喋っておったはずなんだけれどもいまいち斉藤由貴嬢にその記憶がない(!)のはどこか都会っぽい匂いがするからなのかしらん??(え)…ってか斉藤由貴嬢の場合は長崎から一度都会…ま、東京でも何でもいいんだけれどもとにかくも一旦長崎から離れてそれでまた男に失敗してか何かして(おい)長崎に戻って来たっぽい感じー…っつかどこかミステリアスで裏のドラマが感じられたりするんだけれどもドリさんの場合は裏も表もなーんもなくてひっくり返しても同じ模様が出て来ちゃうwwwみたいな??(え)ドリさん自身は四国ぢゃなくてー…つか淡路島だったっけか?? の出身だったりして喋ってる言葉は素に戻ると関西弁だったりするわけだけれどもうっかりと長崎の人だったっけか??(おぶおぶ)と思っちゃうぐらいに滑らかに方言を操ってらっさるっつーのか何っつーか…。(感心)こういう場末のバーのマダム、いるよなー…(ある意味失礼か??←)と思わせるぐらいに何もかもが似合ってるwww(え)べっつにこの母親だったってネグレクトでも何でもなくてただまぁ「私には重石が三つ必要たい!」とは毎度毎度口癖で「もういいって!分かったって…!」つてうんざりするぐらいに聞かされて育って来てそれである意味母親がトラウマのやうになってしまっておるわけだけれどもそれでも3人の娘を育て上げて…っつか母親っつっても夜は自分の店に出てバーの女主人で切り盛りしておったわけだからして娘たちだったって夜ご飯代わりにその店で1つのテーブルに固まって食べて…とかしておるのを酔客たちに絡まれたりしつつ「それ、売り物じゃなくてうちの娘やから手ぇ出さんといてねーwww」つて母親からあしらわれつつもまぁ何とかやって来ておったわけじゃないですか??だらしのない母親の背中を見て育つと娘は「あーはならないでおこう」つて固く決心して親の悪い見本が反面教師のやうになって真面目ーにお固く育ってしまうパターンっつかまぁだらしのない母親に感化されて自分も途轍もなく堕落し切ってぷらんぷらんとノープランで生きてくお嬢もいるかもしれないけれども少なくともこの3人は「あーはならないでおこう」と固く誓っておったわけじゃないですか??…ま、ドリさんもとい峰子にそんなつもりはこれっぽっちもなかっただろうけれども(苦笑)まぁとんだところで思わぬ躾になっておったっつか何っつーか…それならそれでよかったのでは??と思わないでもないっつか。(え)娘が3人いるっつーことよりもずーっと峰子(キムラ緑子さんの役どころ)にとって重石になっておったのは自分の母親であるところの娘らにとっての「おばあちゃん」の存在がいっちばんうっとうしかったんじゃなかろうか??3人の娘がどうやって出来たのか??は余り語られないし元々が気が付けばもう父親は家を出て行っていなくなっておって母親とその母親であるところのおばあちゃんとそうして3人の娘で暮らしておったっつーぐらいだからしてまぁ実家暮らしなわけですよね??旦那の母親でも何でもなくて自分の実の母親の面倒を看ておったっつかさ。そうしてその「おばあちゃん」ってのは母親に対して大層厳しく育て上げたらすぃーんだけれどもその少女時代に厳しくされ続けて来た反動がどがほーーーーーん!!!!!とやって来ちゃって(え)こーんな男にてんでだらしのない母親が1人出来上がってしまった、と。(黙)峰子の1人語りのシーンとかも少ないのでちらりほらりと娘らの記憶の中での掬い上げられた記憶でしかないわけだけれどもその中で峰子は自分の母親のことを恨んでおるっつか憎んでさえいるやうな感じでもって語ってるところがあったりなんかして「あいつさえいなければ…!」と思ってるところはあるわけだけれども誰も他に世話してくれる人がいないからしーかたがないので自分で世話するしかないっつかまぁそこんところはみょーに律儀だったりするわけだけれども自分のそういうだらしのない姿を母親に見せ付けて「どうだ!」ってのが彼女なりの反抗っつか厳しく躾られた成れの果てがこれだぞっ!つておもっきり残念な気持ちにさせること自体がこの長年積もり積もった積年の恨みを晴らす目的だったっつか何っつーかそこんところの歪みみたいなモノ…なのかな??それが脈々と娘らにも引き継がれてしまったっつかまぁそれでもそこそこ全うに育ってる方だと思うんですけども。(え)

でもまぁいっちばんの末っ子が割に合わないっつか何っつーか…それがほんっとうにほんっとうのことだったのかどうなのか今となっては分からないけれども上2人の姉と自分の血が繋がってないっつかお父さんが違うだか何だか母親からぽろっと言われてそれを信じ込んじゃっててそれだから母親から自分だけが嫌われてるっつか余りよく思われてないと思い込んでおってそれがまた痛々しいっつかまぁ…ね。(何)上2人は早々に…っつかいっちばん上のお姉ちゃん(田畑智子さんの役どころ)は大学進学で家を出て行くのにバイト、バイト…で働きまくってお金稼いで受験代から何からぜぇーんぶ自分で用意してそれで早くこの家を出て母親から離れたところで暮らす…!っつーのを目標にやってのけてそれでまぁ一度は「あんたには家にいてもらわんと困るー…!」つて言われてよくよく聞いてみたらば自分(=母親)は男と暮らすためにこの家を出て2人だけで一緒に暮らすマンションか何かに引っ越してそれでその後はお姉ちゃんにおばあちゃんの世話から下2人の世話から何からぜぇーんぶやって貰って切り盛りして回して行ってもらわんと…!みたいなことで今まで何もかも自分(=母親)がやって来たんだからしてそろそろ開放されてもいい頃だろwwwってので「家から通える大学にしなねwww」つてうっかりと家にしっかり縛り付けられて一生開放されなくなるぐらいの重石を背負わされそうになるわけだけれども(黙)「それは無理…っ!」っつーのでとっとと逃れていっそいで出て行ってそれでもうこの家にはすーっかりと帰って来なくなっちゃってたし(死)2人目のお姉ちゃん(鈴木杏さんの役どころ)にしたってこれまたバンドマンとけこんしてそれで家出て行ってただ1人残された末の妹が最後まで母親と一緒に暮らしてそれで母親を看取った…っつーのかまぁ最終的にそうせざるを得なくなっちゃったっつーのかな??おばあちゃんだったって母親と2人で…っつかまぁ母親が世話してるのをそばで見て来てそれでいっちばんながーくこの家にいたわけじゃないですか??しかも母親からは口聞いて貰えないし。(死)それはもう嫌われてると思っても仕方ないっつか何っつーか…実際のところはどうだったんだろね??それを言うと上2人は「だからあんたもとっととあの家出たらよかったじゃない??」つて言うんですよねー…。それが出来れば苦労はなかった…!ってのもあるし個人的な性分っつかまぁ大人し過ぎて母親に反論出来なかったっつか母親に言葉でうわー!っと責められたらもうそれで泣くしかもう方法が無くなるぐらいに追い込まれちゃうっつかずーっと母親からは押され気味で過ごして来てしまって力関係がすーっかりと出来上がってしまってたのがいけないっつかなー…、と。上2人は母親からうわー!っと言葉で押し切られそうになってもそれに上から乗っかってくぐらいの感じでもって思ったことを同じやうにうわー!っと吐き出せるタイプの性格だったからよかったけれども下はそれを自分1人で抱え込んじゃうっつか上手く言葉にすることが出来なくて言われっぱなしでもってそれで「泣くな!うっとうしい!」つてまた怒られてメソメソして…の悪循環っつか。(黙)やぱーりほんっとに妹だけがお父さんが違っておったりしたのかなぁ??(おぶおぶ)それともただ単純に上2人は母親譲りの性格でもって下の妹だけが父親っぽい静かーな人だったっぽいところを受け継いじゃってる感じなのか…??とにかくまぁ割に合ってない。(黙)だからまぁ上2人は年も近いし旅行してる間もわーきゃー五月蠅く何だかんだ言い合ったりしておるわけだけれども上2人からしたらば下の妹はどういう風に扱ったらいいのかいまいちよくわっかんないっつか共通点みたいなのもないし(死)何をどう言えばいいのやら…??ってのもあって妹からお姉ちゃんに対してもこう友好的なアプローチみたいなのもなくていまいちどういう距離感が正解なのかもよくわっかんないっつか。(黙)あー…でもあたしもお正月とかよく母方のおばあちゃん家に連れて行かれたりとかしてそれでまた従兄妹たちが集ったりするわけだけれどもあたしだけ結構な年が離れてるっつか他はまぁまぁ中学生とか小学校の高学年だったりするのをあたしだけ今度小学校入るー…ぐらいに離れてたりしてどういう風に喋り掛けたらいいのかもよくわっかんないっつかそうでなくても普段1人っ子でならしておるのでそういうお姉ちゃんお兄ちゃんみたいなのに慣れてないもんだから余計にどうしたらいいのかわっかんなくて向こうから「どうする??何する??」つて無理して誘ってくれたりするんだけれどもそれに対してのいい感じの返事が出来なかったりして黙っちゃったりしてるうちに相手の方が飽きちゃって(!)年の近いモノ同士で遊び始めちゃったりしてますます入り込む隙がないっつか何っつーか…。(滅)なーんかそゆのにちょっと似てるかもしんない。(え)前回はこの役が志田未来嬢だったりなんかしてやぱーりどこか「14才の母」の印象が強いじゃないですか??(えー)だから未婚の母っつー役が合ってるんだけどそれがまた痛々しいっつか何っつーか観ててヒリヒリする感覚があるんですよね。(え)それが今回芳根京子嬢っつーことでちょっとしっかりした感じっつか弱いんだけど脆いばっかりじゃなくて強い。(は?)…や、まぁ志田未来嬢だったって「ごうじょっぱり」っつー点では強かったと思うんだけども(苦笑)芳根京子嬢はもっとどこかー…メンタル的に芯が強そうな気がするっつか。(え)でも産むか産まないかで迷ってる時に母親からは「産め!」つて言われたわけでそ??それがかえって言葉の呪いになっちゃってるっつかまあそゆとこはあるよね…。(苦笑)でも不倫でも何でもなくてふっつーにまぁけこんしていい相手なわけだからして産みたきゃ産めばいいし「今は無理!」と思ったら見送ればいいし…ぐらいの軽さでいいんじゃないかなぁ??(えー)…ま、そんなかんったんにはいかないかもだけど。…むう。

上2人は初演でも観てる分パワフルさが増したなって感じ。(え)この年で…っつか嫁(鈴木杏さんの役どころ)が「働いてみよっかなぁ??」とかLINEで送って来たからって速攻で仕事辞めて音楽に専念するわwwwとかなるか??ふっつー??(おぶおぶ)しかもベースってwww(ゲラゲラwww←)ウケるーwww(爆)絨毯うんぬんよりウケるわ。(おい)…ってか途中から絨毯どこ行った??(おぶおぶ)散々っぱら「自分で持って帰る…!」つて振り回しておったのを最後片付けられてたし。(死)海外でカード使って買い物とかよっぽどちゃんとしたチェーン店とか信用出来るとこじゃないと無理だわー…。(黙)盛って引き落とされても連絡のしようがないわけでそ??こわーいwww(え)ホテルとかちょっと高級っぽいレストランとかそゆのでしか使わない!とか決めとかないと。あとそれと言葉の分かる相方を連れてくか。(え)英語もさー受験英語だけど大学受験の時は「出る単語1万語」とかって来る日も来る日も覚えたわけですよ、ほんっと。本気で1冊ぜぇーんぶ覚えたわけじゃないので半分も覚えてたかどうか…??だけれどもそれでも5千語ぐらいは覚えてたはずなのに今やもうこれっぽっちも出て来ないんですったらーん。(滅)最近海外からの観光客の人とかわらわらいてたまーにそれで道訊かれのプロなので(は?)訊かれたりするんだけど(黙)ただでさえ日本語で道教えるのもままならないっつーのにそれ以上に英語とか無理…っ!!!(どーんっ!)「ちょっと行って右曲がる」すらも単語出て来ないし。(死)…や、それ以前に道知らないのに訊くなって話なんだけども。(滅)4人でがっぷり四つの芝居なのでぜんっぜんっ!違う座組で演じるもよし、再演で年を経て変わるモノアリで楽しむもよし。いろいろ可能性が広がりそうで今後ますます楽しめそうな。(え)おばあちゃんをチラッとだけ台詞なしで出すとか旦那役を声だけで登場させるとか変わった演出も出来そうだし(えー)いいよね。ふふん。