1210.「Q:A Night At The Kabuki」
主なキャスト:松たか子・上川隆也・広瀬すず・志尊淳・橋本さとし・小松和重・伊勢佳世・羽野晶紀・野田秀樹・竹中直人 作・演出:野田秀樹 舞台監督:瀬﨑将孝 公演記録:2022.10.7~16@新歌舞伎座(大阪) |
前回はー…まだコロナうんぬん言われてない時に観たんだっけか。(苦笑)前回野田地図で1階席が取れたのに気をよくしておったんだけれども今回も野田地図抽選先行で申し込んで2階 2列 39番…とまぁ祝日チケットが取れたんだからよしとしよう。(え)…っつかあれから3年??経ってるってのに上川(隆也)さんが相変わらず広瀬すず嬢よりずーっとずーっと可愛い件www(おい)…何だ??何の魔法だ??(え)こっちも漏れなく3歳分年を取っておる(とてもじゃないけれども3歳どころか13歳ぐらい老けた気がするのだが。黙)はずなのに上川さんってば前より若返ってないか??(えー)何だったらもう5歳ぐらい若くなってる気がすwww(え)何、もうー。この可愛い生き物はー??(だから)前回はほんっとに真っ新な状態で観たので…ってか「ロミオとジュリエット」はさすがに何十回…とは言わないまでも5、6回は観てるはずなのでさすがに話の内容は分かりすぐるぐらいに分かっておるんだけれどもその分源氏と平氏つて言われても「………は??」って感じだったんだけども。(苦笑)それが「鎌倉殿の13人」を大河ドラマで観始めてからと言うモノ、人物相関図が…!すっげぇ理解出来たので観てて楽しいwww(え)ってか「鎌倉殿の13人」観てかーらーの「義経のスマホ」観てすらも面白かったよwww(え)ちゃんと史実内に亀の前(「鎌倉~」では江口のりこ嬢が演じておった役)出て来てるんだね。ぜんっぜんっ!そんなの、日本史習ってる時には出て来なかったけど。(当たり前)「あったー!これ、観たー!」ってなって楽しかったんだよ。(え)なーのーで今回は巴御前(伊勢佳世さんの役どころ)の意味もよぉーっく分かったわ。(今頃…←)前回初演の時は確かー…広瀬すず嬢が初舞台??だったんだっけか??ほんっつ真っ白な状態っつか「無邪気www」を絵に描いたとしたらばこゆ風になるんだろなー…(遠い目)ってなぐらいにバリクソパリピのJK(え)だったわけだけれども(苦笑)今回はもそっとモノ考えてるコーギー犬(爆)ぐらいにはなっておったとおも。(偉そう←)でぇもそうなんだよなー…。「未来」の愁里愛(松たか子さんの役どころ)が何っとかして「過去」の愁里愛(広瀬すずさんの役どころ)に先回りして瑯壬生(志尊淳さんの役どころ)とざっくり言えば心中せずに済むやうに??操作しようとするわけだけれども結局のところは2人して毒を呷って死ぬ方の結末にどんどんと近付いて行ってしまう。(滅)何をどうやったところで「過去」は変えられないんだよね…。(滅)…ま、死なないけど。(爆)本家ロミジュリは2人して毒を呷ってそうして先祖代々の墓の中で冷たくなってる2人を発見したそれぞれの家族が猛反省して「二度と喧嘩はしません…!」つて誓い合うわけだけれどもこっちの「ロミジュリ」はそうはならない。(え)何たって密かにそれぞれがそれぞれに息を吹き返してしまってせっかく2人の愛の銅像まで作ってその愛を讃え合ったところに「どうやら生き返っちゃいましてねwww(てへぺろ)」なーんてなことを言い出せる雰囲気じゃなくなってしまった…!ってヤツですよ。(黙)世間は悲しすぐる2人の愛の結末に「可哀想…」つて酔いしれておるところに絶賛水を差すやうにして「生き返っちゃいましてねwww」なーんて言えないじゃないですか??(え)「感動を返せー!!!」つて大ブーイングですよ。ネットだったらばかんっぜんに百叩きにあってますよ。(え)大炎上ですわwww(だから)それにアレでそ??(何)源氏の愁里愛と平氏の瑯壬生の間を取り持つ法皇(橋本さとしさんの役どころ)って…あの後白河法皇のことでそ??「鎌倉殿~」だったらば西田敏行さんが演じておった役…!!!頼朝のことを買っておるのかと思ったらばふっつーに清盛にもヘラヘラいい顔してそうしてどんどんと平氏が力を付けて来て手に負えない…!ってなったらば頼朝を焚き付けて「平氏を滅亡せよ!」つて命令出して叩いたかと思ったらば今度は新星の如く現れ出て来た義経を褒め称えてそうして兄弟仲を引き裂いて…ってめーっちゃどっちつかずな口だけじじいぢゃないですか!!!(おい)そーんな人に2人の仲を取り持って貰って…っつか平氏と源氏が和解出来るやうに何とかしよう…!とか言っちゃってるけど出来るんですかねい??(おぶおぶ)そーんなかんったんに安請け合いしてどうせなーんも出来ないヤツでそ??(だから)それにしても松たか子嬢が最初っからぶっ飛ばし気味…っつか半ば逝っちゃってるんですよ、目が。(え)松たか子嬢がぶっ飛んでる時の…ってか狂気を孕んでる時の舞台はいい出来になるってそゆ話。(え)さっすがロンドン公演を間に挟んだだけある…!(…そうか??←)言い方は悪いけれども3年前の初演の時はふっつーにお芝居が出来てた環境っつかあったり前のやうにしてお客さんが劇場に足を運んで観に来てくれてそれが「日常」だったわけだけれどもそれがこの3年でガラリとお芝居を取り巻く環境が変わってしまって「当たり前の日常」が「当たり前」じゃなくなってしまった。それを経て来ての「今ココ」ってのだからして演じる方にも気合いが入ってるっつか何っつーか…。…や、まぁ3年前のお芝居に気合いが入ってなかったっつーわけではないのだけれどもでもなーんかたぶんちょっと気の持ちようが違うんだとおも。そーんな松たか子嬢の狂気っぷりにふんわりと覆い被さる布団のやうにして(え)上川さんの8割は優しさで出来てるんですねvvv(違)墓場の中で生き返ってしまった「生き恥」??を隠すために兵士(平氏…??)として戦争に加わる瑯壬生。そこに尼ゾネスとして派遣されて来る看護部隊の愁里愛。…が。瑯壬生は目が見えなくなっており愁里愛がすぐそばにいることにも気付かない。愁里愛の方も「平平平(たいらのへいへい)」と名前を変えた瑯壬生に気付かない。何っつーすれ違い…。(滅)もしここで2人がちゃんと出会っていたとしたらば瑯壬生がシベリアに送られることもなかったしそのまま留め置かれることもなかっただろうに。(黙) 本家ロミジュリではジュリエットが「その敵方の名前でもある「ロミオ」と言う名をお捨てになって??」と無邪気に言い放つ。「ロミオ」と言う名でなくてもよかった。2人にはお互いが存在すれば名前なんて関係なかった。親に付けられた名前じゃなくてもお互いがお互いを呼びよいやうに呼べばいいこと。恋人同士の2人にとってみればかんったんなこと。…だけれどもそれが「戸籍」となるとそうは行かない。瑯壬生が戦争に駆り出されておるとなれば源氏の総大将になること必死なわけなのでそれだけ狙われる確率だったって高くなる。名前を変えれば。そやって身を隠しておれば。狙われる必要性だったって減るわけだし一兵卒としての隠れ蓑としては最適だったわけなのだけれどもそれが戦争が終わって捕虜として捉えられてみれば確実に「名前」は必要になって来る。「平平平」なーんてなのはあくまでも偽名なのであってホントだったらば瑯壬生っつー名前があるはずなのだけれどもその名前の人物はとぉーっくのむかーしに愁里愛と一緒に墓の中で死んでしまった男の名前なのであって本来この世に存在すべき者ではない。戸籍からは抹消されておる。本来存在しないはずの「瑯壬生」がここにいるはずもないわけなので彼はいつまで経っても日本には帰れない。名前が呼ばれることもない。シベリアの永久凍土の中に閉じ込められて永遠に見つけられることもない。死体は打ち捨てられたまま。何て悲惨な結末…!戦争に加わったのだったってそんなつもりで出征したのじゃなかった。単純に「この場所」にいたくなくて。居た堪れなくて。ここではない「どこか」に行くためだけに参加した戦争。生きて日本に戻れるはずだった。自分は「勝ち組」の人間だったはずだった。お坊ちゃま育ちでもってぬくぬくと親からの愛情もあったり前のやうに享受して好きなおなのこと一緒になって2人しておじいちゃん、おばあちゃんになってもずーっとずーっと一緒にいられると夢見てそれは叶わない夢ではないはずだった。それなのに…。どこで間違った??どこで「負け組」に転落した??どこでボタンを掛け違った??まあまあ相変わらずQUEENの楽曲とのちぐはぐさっつか何っつーか…。(黙)あたしがQUEENに特別な思いを抱いてない分ただ「鳴ってるな」って思ってるだけで耳に引っ掛かって来ないから(おい)ぶっちゃけどうでもいいわけだけれども(爆)本気でQUEENとコラボしてることに重きを置いてる人がいたらばこんなぐらいでは済まないだろう。(苦笑)いっそQUEEN縛りは止めた方が…??とも思わないでもないわけなんだけれどももうそゆ風に決まっておるんだからして仕方がない。(え)あと前回ただただもう最初っから最後まで怒髪天??でもって「瑯壬生、許すまじーーーーー!!!!!」ってので復讐のためだけに炎をメラメラ燃やし続けておってその炎を全身に背負って出て来ちゃってる巴御前の恐ろしさたるや…!ってな感じだったんだけれども今回はもそっとソフトな感じ…っつかちょっと可哀想な人って感じか。(え)まあ歴史上の人物として「巴御前」の名前ぐらいは聞いたことがあったわけだけれどもどういう人物設定なのかすらもよくわっかんないまま前回の舞台を観ておったので(えー)ただただもう恨み辛みっつか木曽義仲(橋本さとしさんの役どころ)が殺されたいきさつ??みたいなのもあーんま分かってなかったんですよねー…。(苦笑)この人も何っつーか後白河法皇の気まぐれ??に惑わされて…ってか呼び寄せたはいいモノのその田舎兵士っぷり??に驚いたっつかまぁ「鎌倉殿~」の受け売りでしかないわけだけれども(苦笑)「こんな田舎者に何が出来る??」ぐらいの見下した感じだったわけじゃないですか??それだからいっちばんに恨みに思うべきはほんっとのところは後白河法皇のことを狙うべきだと思うんだけれども最終的に頼朝がすでに天下統一??を目前にしておるっつーのに平氏滅亡にいっちばん活躍したのは義仲の方でどっちが源氏の統領か??っつったらばホントだったらば義仲がなるべきところを…ってか義仲はそれを望んでもなかったのを頼朝が恐れただけの話なわけでそ??そやって源氏同士で潰し合ってそうして残された巴は頼朝側の坂東武者??の1人に拾われて…っつか自分では死ぬつもりだったところを止められてそうして一緒に暮らしておるうちに情が沸いて来て…みたいなところで「鎌倉殿~」の中では結構幸せに暮らしておるかのやうな巴だったりでそれを観ちゃってるから余計に恨んでばっかりの人っつーいめいじではなくなったっつかさ。(苦笑)殺ろうと思えば瑯壬生が視力を失っておるわけだからしてあの野戦病院で一気に手を掛けてればよかったはずのところをわざと外したわけじゃないですか??ってか瑯壬生もあの野戦病院で巴に殺されてればその後シベリアに送られることもなかったしまあまあ心残りはあったとして惨めな死に方にならずに済んでよかったのかもしれないし。何がよかったのか…??戦争が終わって30年もの間届けられなかった手紙。文字に書いて残したならば検閲やら何やらに引っ掛かってとてもじゃないけれども愁里愛の手元に届けられることはないだろうからっつーので瑯壬生が口立て??した手紙の文章を凡太郎(竹中直人さんの役どころ)が愁里愛のところに届けるはずだったのを日本に戻って来られた喜びでパーティー、パーティー、またパーティーwwwでもってすーっかりとその中身を忘れてしまった…と彼は言う。…や、ホントのところは片時も忘れたことはなかった。ずっとずーっと心のどこかに刺さったまんま取れない魚の骨(え)みたくつっかえたまんま「今日は伝えに行こう」「いや、明日にしよう」つて迷ってる間に30年もの時が過ぎてしまった、と。凡太郎にしてみたらばそれは愁里愛への別れの手紙のやうに思えて逡巡しておったわけだけれどもそれは間違いなく瑯壬生からの愛の手紙。きっともうとぉーっくのむかーしに朽ち果てて土に還ってしまっただろう瑯壬生からの忘れようとしても忘れられなかった大切な人からの手紙。初演の時よりかはずっと席も遠くなってしまってオペラグラスガン見でもって見守るしかなかったわけだけれどもそれでもずがーん………と響いて来る。…っつか遅れるよりかはマシだからいいんだけれども開演時間を1時間前倒しに勘違いしておって(え)随分と早くに会場に着いてしまって困った…。(苦笑)当日券買うわけでもないってのにめっちゃ早く着いて気合い入ってる人みたいでやっぶぁいwww(爆)電子チケットになって手軽になったのはいいけれども確認するのにいちいち手間取るので(え)紙チケットの方がいっかなぁ??(おい)ってか野田(秀樹)さんも相変わらずガンガン走り回られておってすげぇのな。(感心)いっつもジュリエットの乳母は肝心なところで裏切り者でいけ好かない…!と思っておったんだけれども(えー)このお芝居の中では唯一味方っつか最後の最後まで裏切らないところが好きだった。とりま初演観たから今回で決着が着けられたっつか自分の中で完結したのでもういいや。(え) 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