121.「竜馬の妻とその夫と愛人」

主なキャスト:佐藤B作・あめくみちこ・平田満・佐渡稔
作:三谷幸喜 演出:山田和也
公演記録:2005.11.20@シアターBRAVA!(大阪)
あらすじ>>明治十三年、夏の午後。維新から十年余りが過ぎ一息ついたところで、明治政府のお歴々は坂本竜馬の十三回忌を大々的に行おうと目論んでいた。問題は竜馬の妻だったおりょうの存在。竜馬の死後、関係者はことごとく彼女をないがしろに扱った。今や零落の一途をたどる彼女の動向が、英雄・竜馬のイメージダウンになるというわけだ。彼女は今、大道商人・西村兵衛の妻として、横須賀の裏長屋に住んでいる。
十三回忌の打ち合わせを名目に差し向けられたのは、おりょうの妹を妻に持つ元海援隊士の菅野覚兵衛だ。そこで彼は、不運続きのため名前を「つる」に変え、刺激のない松兵衛との生活に飽きて酒びたりのうえ、テキ屋の元締め・虎蔵とデキてしまっている、目を覆うばかりに荒んだおりょうの行状を目の当たりにする。浮気されている夫の松兵衛も、間男・虎蔵に一目置くような体たらく。
あまりにだらしないおりょうたちのもつれた関係を見て、嘆くやら叱咤するやら大奮闘の覚兵衛。彼にはこの状況を見捨ててはおけない、別の「理由」があったのだ……。

今まで東京ヴォードヴィルショー公演は観たことがなかったんですけれど。あ。テレビでちらっとだけ「その場しのぎの男たち」は観たことがあるんですけど10分も持たなかった。(爆)三谷(幸喜)作品って好きだし話も面白いしじっくり観たら楽しめると思うんだけどなんかいつも観に行ってるような舞台とは出てる役者さんたちも年齢層が違うし(おい)ちょっとノリがビミョーな感じ?(え?)でも「竜馬〜」は映画になったのを観る限りではすごい面白かったし好きな話だなーと思って大阪にBRAVA!が出来るってなった時からすでに公演されるらしいって話は出てたしずーっと楽しみで楽しみで仕方がなかったのよねん。でも。カムカム公演@奈良と思いっきり日程かぶってるしどうしようーん?!と思ってたんですが。ぴあの先行で申し込んだらリザーブしてしまった。(おい)なのでカムカムは大阪公演に行くことにしてとりあえず「竜馬〜」に。(最初の意気込みからはだいぶ遠くなったな。苦笑)でも初演と同じ役者陣ってことで観る価値はあったやも。(つか松兵衛役ってトリプルキャストだったのねー。大阪公演は平田満さんがやってたので初演と全く同じキャスティングだったみたいで)が。ちょっと2階 A列1番ってことでテンションが。(爆)先行リザーブなのに2階席ですか。意外と凄かったんですねい。(おい)なんか客層もちょっといつもと違う感じー?(おぶおぶ)あたしの中では「〜座」公演(劇団名であるでしょ?新劇っぽいの)みたいないめいじか?(え?)ま、あめく(みちこ)さんはむかーしむかし大昔(は?)に舞台に出ておられるのを観たことがあるのでちょっとはいめいじ出来るんですけれど。でも映画版よりかなり年齢層上がってるよね。(爆)映画版はおりょう=鈴木京香さん、松兵衛=木梨則武さん、覚兵衛=中井貴一さん、虎蔵=江口洋介さんだったもんねー。この映画で竜馬に憧れながら追いつけない虎蔵の役だったからなんだと勝手に思い込んでるんですけど三谷版「新撰組!」で竜馬役だったりしたんではないのかなー?なんて。それに木梨さんの松兵衛はものすごーく情けなさ満開でなんか憎めなくて好きだったなー。特に最後が秀逸。あそこは大好きなシーンだな。って…映画版と比べてばっかりですか。(苦笑)確かに面白いんだけどテンポがなんかゆっくり感じちゃうのよねー。(黙)ずっとテンションは持続して行ってるんだけどなんかちょっと退屈。(え?)いつもがーっ!と押してくるお芝居っつかテンション高っ!な舞台に慣れてるからなのかもしれないんだけど上品過ぎる。大人ーな感じだ。おかげで途中眠くなっちゃったよ。(爆)(佐藤)B作さんなんか常に汗かきっぱなしだしそれはそれは迫真の演技っつか頑張ってるーな感じあったのに。それなのにっ!だ。ムリ。ゆるーい。(おい)でも結局のところおりょうはどういう気持ちだったんだろうね?みんな口を開けば「竜馬」「竜馬」で基本的に自分は「竜馬の妻」としてしか見てもらえない。もう死んで十三年も経つっていうのにまだこの有様だ。しかも死に目に会わせてもらえなかったってのはそりゃぁ怒るだろうよ。仮にも妻だぞ?と。そりゃぁ誰もが認める才媛の妻じゃなかったかもしれないけど。でも竜馬が生きてた頃はさぞやちやほやしたんだろう。後ろに竜馬がいるから我侭放題、ののしられまくりでも必死で耐えて来たんだろう。それが死んだから手の平返したように嫌われて追い払われてもうどこへでも行け!みたいな仕打ち受けてそれって子供じゃない。反応が。余りにもバカみたいな話じゃないか。それで十三回忌だからって今度は「竜馬の妻」として出席してほしいってどの面下げて言いに来たんだか?って話で。酷いじゃないか。それだって結局はおりょうが可哀相だからとかそういう理由じゃなくて竜馬の面子を損なわないために、死んでまだ尚その名を轟かすために必要だから呼ばれただけだってバカにするのもいい加減にしたらどうだ?って感じだし。よくドラマでも言うじゃないですか。結婚したら「●●さんとこの奥さん」「●●ちゃんのお母さん」って呼ばれてみんな名前でなんか呼んでくれないし認識してくれないって。あたしはあたしだ。それ以外の何者でもないっておりょうはずっと居心地が悪かったんじゃないのかな?だからおりょうって名前は確かに大切だし変えたくなんかなかっただろうけど自分を自分にするために「つる」とまで呼び換えさせて暮らしてる。でもおりょうだって忘れたわけじゃなかったんだよね。死に目に合わせてもらえなかったから余計にって言うのもあるだろうけど忘れようたって忘れられるようなもんじゃない。竜馬が一番だしそれは今までもこれからもずーっと一番のまんまで誰にも譲ることなんか出来ないんだって。だから誰でもよかった。側にいてくれるんだったら何だって構わなかった。でもさ。でクライマックスに来るあのシーンだよ。やっぱり泣けるねー。もちょっとテンション高めの方があたしとしては好きな感じなんですけれど。「竜馬には敵わないって分かってる。だけど」なんだよね。「竜馬はもう何もしてやれないけど俺は生きてるから。寒い時は足暖めてあげられるから。風邪引いたらおかゆも作ってあげられるから」って切々と松兵衛が語るのよー。でもちょっと平田(満)さんじゃ弱いかなー。(苦笑)それでもおりょうは出て行っちゃうし何もそれに対しては言わないのよね。それがちょっと悲しい。映画版では「…バカ」って言う言葉に「そんなこともうとっくに知ってたよ。もうー照れ臭いじゃないよー」な感じがしてそれでまたうるうるきちゃうっつーかさ。(苦笑)でも今回のは知ってたんだけどやっぱりそれは重荷でしかなくてどんなに愛してもらっても愛されたとしてもその気持ちにはどんなに時間がかかっても応えることが出来ないってことも分かっちゃってるんだよね。それはもう仕方がないことでさ。それに「…ごめん」って言っちゃったら松兵衛に対してものすごく申し訳ないし全否定だし何も言わずに出て行くってのもまたアリなんだなって感じで。やっぱり大人だわ。あー分かんない。(え?)

今回なごみキャラは虎蔵(佐渡稔さんの役どころ)かなー。完全に飛び道具だよね。(は?)この大人なお芝居の中では唯一道化てる感じ。結局「竜馬なんて知らない」って言いながら竜馬に憧れて竜馬になりたくてそのための道具としてしかおりょうを見てないっつかさ。なんつーかオプションの1つだよね。それでも虎蔵がいいかなー?ま、最後は捨てられるわけだけどさ。(苦笑)覚兵衛だってずーっと竜馬の側にいて竜馬が好きでそれでなんか勝手におりょうのことも好きなんだって錯覚してただけじゃないのかな?でも松兵衛に対して最後「君だけはおりょうさん自身のことを愛してたんだな」みたいな台詞を言うじゃないですか?あれって蛇足じゃね?(爆)「よしよし」って肩叩くとかだけでもいいじゃない。「俺は頑張れなかったけどお前はよく頑張ったよ」みたいなさ。なんかそこまで説明されたくないなー、と。でも最後の最後の結末はホントマジ歴史が変わるね。(笑)それおりょうには絶対内緒にしてた方がいいよ?みたいなさ。(おい)それいくらおりょうを愛してるって言ったって殺されるよって感じで。(苦笑)マジありえねぇから。(爆)まぁでも確かにあれだけ強い竜馬なのに簡単にやられちゃってねーって感じなわけだけども。「新撰組!」の時は完全に油断し切ってたとこを抜き打ちで狙われたって感じのシーンになってたよね。しかも鉄砲の弾が入ってなかったっていうミスも重なったみたいな感じに書かれてましたけど。結局のところはどうだったんでしょうねい?おりょうが一緒にいたなら「逃げてっ!」って絶対言っただろうしね。ま、歴史なんてのは生き残った側の証言しか残らないわけだから都合のいいように書き換えられて美化されて伝わって行ってて死んだ方がどんなにすごい人だったとしても半分も伝わってないのかもしれませんしね。にしても思ったより短かったしね。2時間なかったんじゃないですかねい?なんかもっと長い話だと思ってたんですけど。なんなら休憩も入れて2時間半ぐらいな?全然違ったしー。「え?もうそんな語りのシーンになってるの?」って感じで。あ。決して途中で寝たりなんかしてませんよー。(おい)眠くなっただけで寝てはいません。(爆)だってもったいないですもん。(え?)チケット代の分はきっちり観させてもらいますよ。(根性悪)カーテンコールも淡白だったしなー。ま、あの長屋の入り口閉めて誰が居残りになるかってのはなかなかの見所かもしれませんが。(笑)お楽しみはそれぐらいかなー?(おい)シリアスじゃぁないんですけどどこか大人ーって感じで。(何回も言ってるなー。苦笑)何回か観てこの場の空気に慣れてたらまたちょっと違ったのかもしれません。あ。でも別に全然嫌いな感じの舞台ではなかったですよ?ただもっとはっちゃけてるいめいじを持ってたものでそれと合わなかったのやも。また次上手い具合にいい出会いが出来ればいいのになーと思いつつ。つかすごいですよねー。1年がかりで全国公演ぐるんぐるん回りまくりですもんね。最後まで頑張って乗り切ってください。(念)