133.「桜飛沫」

主なキャスト:橋本じゅん・山本亨・水野美紀・峯村リエ・山内圭哉・猫背椿・吉本菜穂子・中山祐一朗・伊達暁・長塚圭史
作・演出:長塚圭史 舞台監督:福澤諭志
公演記録:2006.3.4〜5@シアターBRAVA!(大阪)
段々と箱自体が大きくなっていくのはチケットが取りやすくなって有り難いってもんなんですが。全然取れなくなってってるじゃないかー。(黙)ま、今回公演数自体少ないせいもあるんでしょうけれどそれにしたって取り難い。(滅)まぁねぇー仕事ちうに片手間で携帯e+特別先行にアクセスしての格闘っぷりだったもんで集中してないってのが問題だったのやも。でもサーバー落ちまくりでやんのー。いつになったら繋がるんだよ、全くもうー。そうこうやってる間にすっかり1時間過ぎちゃってるし。(黙)それでも楽日昼公演J列 7番だったりしたのでいい方…かなぁ?(贅沢)とまぁここまでは順調よく進んだんですけど当日大人計画本公演DM先行発売日とかぶってるじゃぁーんっ!あう。またあたし、4時起きして並ばなくちゃいけないのねん。とこの話は「まとまったお金の唄」でするとして割愛しますか。でもまぁお芝居観ながら爆睡なーんてことになるとたまんないので5時起きに留めておきました。(え?)無事取れたからいいんですけど。即効直帰して会場へーですよ。あたし、いくつなの?自分の年分かってるの?(おぶおぶ)ちょっともう体力に自信のないお年頃になって来てるんですけれど。(え?)でもっ!全然眠くならなかったよー。(爆)こう1幕、2幕が続き物ではあるんですけど別物っぽく第一部、第二部みたいな扱いになってたのがよかったのやも。1粒で2度美味しいみたいな?(違)たぶんまぁ真剣に突き詰めて考えて行ったら4人目の子供を産んではいけないっていう村の新しい掟に背いたからって家族全員皆殺しの制裁を受けなくちゃいけないとかマジへヴィーだと思うんですけど。郷地兄弟もそれなりにやり切れないこともあるよなぁ…とか思うと全く全部が悪人の所業みたいには思えなかったりなんかして。でもそうやって他人の子供をばっさばっさと斬り続けてたらそりゃぁ子種には恵まれなくなると思うよ?罰当たりなーってのはこういうことを言うんではないかなー?と。あたしは子供ってものが苦手なので次から次へと子供を産む気持ちなんて到底分からないと思うし1人産むのですら抵抗あるっつかいないならいないで済ませたい(おい)ぐらいな感じだったりするんですけど。でもまぁ昔の人が子沢山だったわけは避妊出来ないってのも一因だったんですかねい?そりゃ出来るわな。(納得)我慢出来ないもんなー。娯楽って言っても今みたいに何でもアリなわけじゃないんだし。彼女とヤルか、女房とヤルか、もしくは今で言う風俗系な女郎とヤルか。(←言い方が短絡的過ぎますよ)てきとーな行為のなれの果てとして子供が産まれるって言うんだったらかなり問題あるでしょうけどそれなりに愛し愛された結果なんだとしたら子供としても生まれ甲斐があるのやも。(は?)つか長塚(圭史)くんが愛の獣ですよ?(苦笑)うーん…ダメだ。想像出来ない。(そこかよ?)ラヴラヴっぷりはもうよぉーく分かった。体が目当てだっていいや、圭史くんだったら。(方向間違ってるから)だからって長男間引くなよっ!(笑)ってここで笑ってしまえるって冷静に観たら相当ダークだよなぁ。(苦笑)いやいやいやいや。ダメでしょっ!4人目堕ろしたら奥さんの体が危ないからダメだっつって長男殺してちゃダメでしょうがー。「もう充分生きただろ?」って…えーっ?!(笑)ちょっと待て。そもそも子供産ませる結果になったのはあんたが我慢出来なかったからじゃねぇの?あんたが産めるんだったら全然問題ないのにさー。間引くっていう行為に抵抗なさ過ぎないか?(おぶおぶ)それって郷地兄弟より極悪なんじゃねぇ?実の子供手にかけてる方がよっぽどありえないよっ!まぁねー最近じゃぁ虐待なんて日常茶飯事だからねぇ。殺すぐらいだったら産まなきゃいいじゃん。可愛がれないんだったら産まなきゃいいじゃん。自分の子供だからって人形みたいにただ「はいはい」何でもかんでも頷いて言うこと聞いて全然手の掛からない子でしたーなんてことあるわけないじゃん。子供なんて途轍もなく面倒臭いもんなんだよ?自分だって子供の頃周りぢうに迷惑かけまくりだったんでしょうが?そういうこと棚に上げて虐待するって何かおかしくね?って正論で責められても困るよな。それなりにすくすくと普通に育って来たやつに何が分かる?ってこともあるよね。あたしだって虐待で今日も子供が死にましたって言われたところで「あぁまた年金を納める人が目減りしちゃったよ。どうなんだよ、ったくよー」ぐらいにしか考えられないですけど。(冷)でも口減らしって言葉が実際にあったぐらいだからそういう事実もまたホントにあったことなのかもしれないですけど。でも閉鎖的な村に突如現れてごたごたを起こす余所者なーんてアイテムとこれまた村を救ったのも余所者なーんてアイテムが分かりやすいっちゃぁ分かりやすくていいかも。水野美紀ちゃんのざっつ妄想天国(は?)な暴走っぷりはうぜぇかもしれないですけど面白くてよかったでつ。いやいや、ホント見ててバレバレだとは思いますけどね。でも自分で告る前になんで今ここで他人の口からバラされなくちゃならないんだかー?!などたばたっぷりとかそれなりに和みつつ。

2部はもうあれですね。山本(亨)さんかっけぇってことで。(何)つか中山(祐一朗)さんがとんだドメスティックバイオレンスだもんなー。(苦笑)いつも虐められる側なのに今回虐める方に回ってるのがなんだか新鮮でもあるんですけど。でもなんつーの?1部で余所者だから、部外者だからってちょっと半分蔑まれながらそれでも完全に「ここから入ってくんな」とは言い切れない存在だった徳市(橋本じゅんさんの役どころ)があるとすれば2部ではもーほーだからって「何か?」ななんとなーく宙ぶらりんな立場ではあるけれども圧倒的な強さでもって完全に退けられない存在の左京(山内圭哉さんの役どころ)だったりでなんとなーく裏側な立場の人間って感じもしないでもないかな、とか。あたしは別にそれが間違ってるとは思わないですし男が男好きだったり、女が女好きだったところで誰に迷惑かけるって言うの?って感じがしないでもないんですけど。たまたまその好きになった相手が自分と同性だったって言うだけなんじゃないのか?と。人として惹かれる何かがその人にあるんだったらそれで構わないんじゃ?って。いやでも「あ、これ?行きずりの男」とか普通にその発言笑えましたから。(苦笑)だって、圭哉さんってば全然自信ありありなんだもん。へにょってしてないじゃないですか?「俺、だってこいつのこと好きだもん」って何のてらいもなく言いそうなキャラじゃないですか?いつも。絶対そういうこと平気で言わなさそうないめいじ(あたしはね)だったりするのにさらっと言ってくれちゃったりなんかしてマジ腰砕けるよ。(自分に言ってるんじゃないから)それに自分が憧れたっつか圧倒的な強さを感じた相手の弱っちくなった姿を目にしてしまうってのは残酷だよなー。憎むべき相手なんだろうけどそれまで感じたことのないぞくぞく感が恐怖から憧れに摩り替わるってのも分からないでもないし。取り違いだよね。でも人間誰しも年を取るわけだから。時間の流れには逆らえない。はいのんもいつかはきらっきらじゃなくなるのかなー?なんて想像もつかないけどそうなっても変わらず好きでいられるって結構難しい。ま、その時は自分もそれ以上にぐちゃまらだったりするんだろうから心配ないかもしれないけど。(爆)つかグズ(峯村リエさんの役どころ)はちょっと痛々しかったなー。近所にね、そういう人がいたですよ、実際。家庭の事情はそれぞれだからそれがいいとか悪いとか言わないですし他人が口出せる問題だったりするわけじゃないのでアレなんですけど。ホントもうドメスティックバイオレンスって言うのかなー?家の中だけで治まってないんですよ。デパートとかで見かけても「いつまで買い物してんねぇーん?!」ってど突き回されたり家で喧嘩でもしてたのか髪の毛とか鷲掴みにされて外に連れ出されて行ったりとか(もちろん靴も何も履かされずに)誰かが通報でもしたら間違いなく警察沙汰になりそうなぐらいの勢いだったりしたんですが。最初は普通の人だったのに途中から顔とか表情なくなっていってましたしそれこそ口も聞かないしただもうされるがまま、通り過ぎるのを待つだけみたいになって来て、最後は鬱っぽくなって死んじゃった奥さんがいて。今でも旦那はそれこそ今まで通りに暮らしておられるわけですが。そういうの見てたりなんかしたのでこう心の箍が外れちゃった人って言うのかな?正気のままでは耐えられないことも狂ってしまえれば何も見ない、聞かないで済むし、忘れられるし自分の中で限界を越えたらそれもまたアリなのかなー、と。ま、結局は自分が逃げ出せばいいと思うんですけどこういうのも個人的な問題なのでお前がどうこう言うなって感じですけれど。まだ体力的にも精神的にも自分に元気のあるうちになんとか出来ればいいんでしょうけどねー。難しい問題ですよね。でもなんつーか桜ってのは人を狂わせるっつかそういういめいじがなんとなくしますよね。桜の木の下に死体が埋ってると言えば坂口安吾でしょうか?あぁでも桜の下に埋められてそれで桜の養分になって春になって立派に華麗に華が咲くことを思えばそれはとても甘美で悪くないなーと思ってしまう自分は変態やも。(黙)でも桜大好きなんでホント桜が見れるんだったらあの時期日本縦断桜巡りでもしたいぐらいの勢いだったりするんですが。(え?)ま、いつも毎年その辺の近所の桜で済ませちゃってるんですけどね。(苦笑)でも佐久間(山本亨さんの役どころ)がグズに出会って癒されたんだったとしたらいいなー、と。グズが狂ってるのは無邪気なんじゃない。純粋さとも違う気がするんですけど。「真夏のビッチ」(観劇日記No.76参照)で感じた狂いになった方がラクだからっていう感覚に近いんですけど。それでも誰かを救える手になるんだったらそれはそれでいいなーとも思うし。あたしなんかやさぐれてるので誰かを救う前にあたしを助けてくれっ!って感じですけど。(爆)最後徳市と佐久間の対決もよかったな。あの桜の花吹雪で見えなくなる瞬間と言ったらもうっ!今までは何とか乗り切れたけれど最後の相手は言い訳が通用する相手じゃないから。何もかも見破られてるから。それでも強がり言って牽制してやり過ごせるのなら。あぁでもどうなんだろ?すっぱり斬られた方が美的かなー?(え?)こいつにだったら殺されてもいいって相手ならそれも本望かなー?あの瞬間だけグズが正気に戻って「佐久間、逃げてっ!」って言うよりか「バイバイ、佐久間」って方がもう死ぬ気なんだなってことが分かったってことだもんね。闘うつもりは毛頭ないってことだもんね。斬られることで赦されるのなら。斬られることで救いの手になるのなら。散々人を殺して来て何の疑問も抱かなかった自分への贖罪っていう意味でも。うーん…なんか全然お芝居と関係ないとこまでぶっ飛んでるなー。(苦笑)ま、勘弁してやってくだせぇ。(ぺこり)