93.「丹下左膳」
主なキャスト:中村獅童・辺見えみり・梶原善・山口馬木也・酒井美紀・六平直政・あめくみちこ・ベンガル・長谷川朝晴 原作:林不忘 監修・脚本:水谷龍二 演出:小野鉄二郎 舞台監督:赤羽宏郎 公演記録:2005.2.1〜25@大阪松竹座(大阪) |
あらすじ>>八代将軍徳川吉宗の時代。江戸市中の道場を回って試合をいどみ、次々に勝ちをおさめる一人の浪人がいた。その名は丹下左膳。左手一本、右目に深い刀傷、白地の着物にドクロの模様、愛刀濡れ燕を腰に、超人的な剣の腕前。侍に敵意を抱き、一人でも多く侍を斬りたいというニヒルな男である。その左膳がふとしたことで手に入れたのが、古い壺。この壺を、必死に取り戻そうとしているのが柳生家の次男源三郎。壺の価値などわからない左膳だが、「伊賀の暴れん坊」といわれるほどの剣の使い手源三郎と一勝負したい。壺を自分の手元におき、大好きな酒をあおる。 この古い壺は柳生家家宝の「こけ猿の壺」。実は、将軍吉宗の側近愚楽老人の計略で柳生家に日光東照宮修繕の命令が下り、柳生家では大金が必要となった。家宝の壺には、柳生家の先祖が埋めた百万両という大金のありかを書いた図面が隠されているのだ。ところが、その大切な壺が左膳の手にわたってしまった。源三郎は美しい道場主の娘萩乃に婿入りが決まっているが、まずは壺を取り戻さなければならない。一方、壺に百万両の隠し場所が記されているのを、将軍吉宗も知る。早速愚楽老人は忍びの者を使って壺を手にいれようとし、吉宗、左膳、源三郎が三つ巴になって壺をめぐって争うようになる。 源三郎との勝負を待つ左膳が暮らすのは、櫛まきお藤の家。以前はスリを生業としていたお藤だが、心にかかるのは左膳のこと。二人は顔を合わせると喧嘩ばかりしているが、左膳のことを心底心配しているのがお藤なのだ。お藤の家には、左膳を慕っているみなし児のチョビ安もいる。チョビ安は女の子の姿となり、三味線をお藤がひき、二人は町中で尺取り虫を踊らせて日々の糧を得る。 左膳をひそかに思うお藤だが、例の壺を何の変哲もない代物だと、道具屋に売り払ってしまう。壺がなければ、源三郎と勝負ができない。あわてて左膳は、泥棒たちの溜まり場におもむき、壺を取り戻すように頼む。そこは泥棒のプロたち、すぐに壺を探しはじめる。 左膳の動きを注視するもう一人の男がいた。名奉行大岡越前守である。場末の飲み屋にあらわれた越前守は、左膳に壺には柳生家の財宝のありかを書いた図面が入っていることを教える。話をするなかで、越前守は左膳が侍を嫌悪しているのを見抜く。―相馬藩士だった左膳の兄は切腹を命じられ、納得できない左膳は家老に直訴。逆に取り囲まれてすさまじい斬りあいになり、左膳は片目を切られる。さらに鉄砲の一発が右肩に命中、片腕を失ってしまう―浪人となった左膳は、すっかり虚無的になってしまったのだ。 泥棒たちの協力もあり、「こけ猿の壺」は再び左膳の手に。ところが、愚楽老人の命を受けた忍びの者が、チョビ安を誘拐してしまう。何と汚い手を使うのだろう!壺が目当てと悟った左膳は、すぐに忍びの者を追いかけ、その左膳の後を源三郎が追うのだが― |
テレビ版で(中村)獅童くんが演ったのも映画版で豊川(悦志)さんが演ったのも確か「こけ猿の壺」の話でしたよねー。(苦笑)なわけでとりあえずあらすじなんかはよく分かってたのでよかったっちゃぁよかった…のか?(おぶおぶ)つか舞台版は話変えて来ると思ったんだけどー。同じ話ばっかりでつまんなーい。(爆)流れ的にはテレビ版の脚本・演出担当の人がそのまま続投って形だったので全然変わりはなく。あたしは結構トヨエツ(豊川悦司氏)バージョンの方の話が好きだったのでそっちがよかったかなー、と思いつつ。ま、映画版じゃぁ最後チョビ安が将軍家隠し子ってことになってたんでそれは納得行かなかったんでなくてもよかったんですけれど。(おい)ま、そんなこと言っちゃったら(梶原)善さんの役がなくなっちゃうからそれは嫌ー。(おい)テレビ版では(渡辺)いっけいさんが演っておられましたが。善さんの方がなんとなくこう自分のいいようにどっちにでもつくぜみたいなとこがありえそうで似合ってるかも。こうすーごい生き生きして見えるのね、悪いことしてるとこが。(え?)あぁやっぱり舞台に帰って来てくれてありがとうーみたいな。「真夏の夜の夢」で言うところの妖精パックみたいな感じって言いますかー。(は?)あとはまぁテレビ版(とばっかり比較して申し訳ないんですが。焦)ではお藤がともさか(りえ)さんだったのが(辺見)えみりちゃんになっててよくなったかなーとか。(え?)それはまぁ最近ちょっとともさかさんがどうも…(ごにょごにょ)と思ってるせいもあるんでしょうが。(苦笑)でもお藤ってこんなに左膳のことが好きだったのねーな感じが出てて可愛らしい。もうちょっと姐御ーっぽいとこがあった方がーとも思うんですけれど今回はいじらしさに軍配を上げたく。(笑)映画版の和久井映見さんが演ってたお藤が一番理想形かなー?って感じもするんですけれど。いたらいたで「邪魔邪魔ーっ!」とか追い出されいなかったらいないでなんだか寂しいってのが一番お藤っぽい感じがしないでもないんですが。こう左膳が大きな子供に見えちゃうような、ね?「何やってんだよ、お前さんは。もうー」みたいな後ろからけつ引っ叩くみたいな(おい)いめいじなんですよねい。でもなんかえみりちゃんのはすっごいラヴラヴカップルのやうでしたよ、ホント。「心配で心配で見てらんないからー」って泣いちゃうみたいな。おねいさんって言うよりは女の子路線って感じで。おばさま方が観たら「まぁ可愛らしい」って思うやもしれませんが。もうちょっとパンチが欲しかったかなーなんて。(贅沢)ピストル構えて迫って行くとことかもうちょっと気迫が欲しかったかなーと。「ピストルオペラ」の江角マキコみたいなさー。(って映画自体は観てないんですけれど。爆)なんか頑張ったら「えいっ!」って手ひねって落とせそうな感じがするんですもん。(苦笑)でもあたし、ピストルの音とかダメな人なんで構えられてるだけでびくびくっ!(音が出る瞬間を思って)しちゃうんですけれど。(小動物かっつの)「来る来る来るーっ!」とか思っちゃう。(おい)とほ。で愚楽(ベンガルさんの役どころ)と将軍(長谷川朝晴さんの役どころ)の掛け合いはもうちょっとしたミニコントっすよね。(笑)やりすぎでしょ?ぐらいがちょうどいいのかも。(え?)「この目にくる臭いはー…」ってもうおばちゃんたち笑いすぎですからっ!でもちょっとだんだん楽しみになってきちゃうんですよね、あの2人のシーンが。(おい)長谷川(朝晴)さんって元ジョビジョバの人だったんですねい。そりゃぁもう鍛えられてるって感じでしょ?(笑)あとは六平(直政)さんとあめく(みちこ)さんの掛け合いも素敵。それこそまさに「そちも悪よのぉー」状態。酒井美紀ちゃんの萩乃がもろ清純派ーつかなぎなた振り回して「いやぁーっ!」とか言っちゃうとこが似合っててホントもういじめたおしたいっつかいたぶりたおしたいっつかそんな感じだしー。(おい)継母役のあめくさんがすっごい楽しそうで楽しそうで。(え?)女悪代官って感じですよ。(は?)テレビ版脚本はこんな感じでしたかねー?映画版はもっと萩乃がすっごい強くて「いつになったら壺とやらが見つかるんですかっ?!きっ!」みたいなとこがあったりなんかしてそっちの方が面白かったんだけどー。結局原作ってどういう話になってるんですかねい?(おぶおぶ)むかーしの「丹下左膳」なんか全然知らないしそれこそもう萬屋錦之介さんが(中村)獅童くんの叔父さんにあたるだなんて知らなかったし。(黙)で獅童くんですよ。やっぱりかっちょいいー。こうがばっ!とスクリーンに映ってる昔の丹下左膳を破って出て来るとこなんかこう昔の左膳には囚われてないって感じがしてすっごいいいなー、と。たまーにほんのちょっと素の獅童くんなんですよね。声のトーンが。「そりゃねぇぜ」とかなんか特に。急に左膳がちっちゃい子に戻ったみたいな感じがしてこう上手いなーって思う。ちょっとねーチョビ安(今回萩原真治くん)に「父様父様」呼ばれてる獅童くんってのは勘弁してほしいですがー。(黙)ま、でもそんな歳になっちゃったってことなんですかねい?むうーん。 と。今回近鉄友の会枠で申し込んでみたりしたんですが。平日の昼公演だから楽勝でしょ?とか思ってたらー。応募した後確認してみたら「抽選10名様」って書いてて「当たるわけないんじゃー?(おぶおぶ)」とか思っちゃったよ。(苦笑)ま、当たったからよかったんですけれど。しかも1階 3列 20番ってすごすぎるー。(驚)すんごい前なんですけれど。(おぶおぶ)まさかこんな席になるとはー。通路側の席だったんですけれど花道とは反対だったんでそれがちょっと残念。(贅沢)でも松竹座3階席まであるしね。(苦笑)にしても花道通ってはけて行く時ちゃんと掛け声?みたいなのかける人とかいるんですねい。すごいなー。歌舞伎とか全然観に行かないしあーいうタイミングとかって全然分かんないんですけれど。なんかちょっと出来る人って感じしません?(は?)でもあんな横通って行かれたらすっごい緊張しそうー。(え?)もうすでに3列目ってだけで緊張しちゃうっつか。周り全員そう思ってると思うんですけれど獅童くんと目合ってるって。(だから)もうーこれ以上見ちゃいやーん。(は?)消えちゃうから。(何)あぁあとでんでんさんのちょんまげが取れたのって…アドリブですか?(おぶおぶ)すんげ面白かったんですけれど。獅童くんの「やっちゃったよ」みたいな笑顔が超可愛いったらーん。にしても休憩長いー。(黙)間でご飯とかお弁当とか食べちゃう人とかいるからあれなんですけども。なんか団体予約とかしてる人たちとかいらっさるんでしょうか?すごいですよねー。あぁそうそう。冒頭道場破りのシーンの道場主ゲストはあたしが観た回は「渋谷天外」さんでした。あれって日替わりなんですよねぇ?にしてもこうやっていろいろ面白シーンがあったりなんかしてかなり観やすかったかなー、と。とりあえず獅童くん主演ってのは一番大きいですけど普段そんな時代劇なんか観ないし。思えば時代劇って日本だけの物になるわけだし一番原点ではあるんですよねー。新しい物がやっぱりいいわけだけどこういう古いのもちゃんと残って行って貰わないとですしね。ま、欲を言えばもうちょっと安くで観れれば文句ないんですがー。(おい)あ。あとグッズで売ってたTシャツね。あれすんごい欲しかったのーん。獅童くんデザインの髑髏が前面にばばーんっ!と入った黒バージョンとちっちゃく左胸のとこに入ってる白バージョンとどっちもかっちょよくて。こう髑髏が王冠かぶってて下に羽根みたいな模様がちらっと入ってるの。ま、どっちにも赤字で「丹下左膳」って書いてたからちょっと他に使いにくいかもしれませんが。(苦笑)でも絶対hydeライヴとかで着たりしたらよさげなー。(その前にですとでグッズ買ったの着ればいいじゃんよ)でも。1枚3500円だったりなんかして。(黙)高いー。高すぎるー。(滅)普通にライヴ会場で売ってるやつってもっと安いですよねぇ?(おぶおぶ)松竹が上前撥ねてます?(おい)会場内じゃないと買えない(入り口ですでにチケット確認してるので)しいまだにちょっと後悔してたりなんかして。(苦笑)あとカーテンコールが思ったより短かったかなー、と。1日2回公演の日だったし仕方なかったのかもしれませんが。もうちょっと楽しませてー。つかいつも以上に淡白じゃねぇ?(おぶおぶ)客層が違うと様式も違うのかしらん?(え?)それにしてもカーテンコールでも善さんったらエンタテインメントっぷりがもうー。パンフでも「百万両もし手に入ったとしたらどうしますか?」っていう質問に「古田新太と世界中を飲み回る」なーんて書いてたりなんかして嬉しい限り。(笑)くぅーっ!いいねーいいよー。(何)って…だんだん無理して書こうとしてません?(おい)ま、あんまり毒吐かないうちにこの辺で。(爆)あ。追記で。思い出しましたがカーテンコール後のホール内SEでブルハ(ブルーハーツ)の「パンクロック」(たぶん。「リンダリンダ」(観劇日記No.87参照)の中で聞いた覚えがー。←おい)が流れてましたっけ。あれはもろ獅童くんの選曲だろうなーなんてにやりとしちまいましたよ。(笑)まさか松竹座で聞けるとはーって感じで。左膳自体パンクだもんね。なんかあれはよかったです。(って舞台と関係ないから。爆) |