753.「海の風景」

主なキャスト:草笛光子・串田和美・池田鉄洋・小島聖
作:エドワード・オールビー 演出:串田和美・木内宏昌 舞台監督:小林清隆
公演記録:2016.4.23〜24@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)
あらすじ>>太陽が燦々とふりそそぐ海辺の砂浜。子育ても終わり、自由になった喜びに満ち、なんとか「これからの自分たち」に夫の気を向かせようと必死の妻ナンシー。
一方、リタイアし、余生をゆっくりと過ごしたい夫チャーリーには一向に受け入れてもらえない。そこへ現れたのは……

いっやぁー…もうこーんな草笛(光子)さんやら串田(和美)さんみたいな大ベテランと一緒に池鉄(池田鉄洋氏)が出るとか…!!!(どーんっ!)それだけでも充分すぐるぐらいに衝撃の出来事だっつーのにまさかの…!!!トカゲ役って…!!!(どっかぁーんっ!)…ま、チケットの方は劇場先行に登録してあるのでそれでかんったんにA列 12番っつー席が取れたわけですが。…が。極力ネタバレとか回避してから当日を迎えてなーんにもまっさらな状態で観るのが好きなかめのさんなので。(は?)ぜんっぜんっ!どういう役になるのかも分からず。でもまぁこの4人でだったらば池鉄と(小島)聖嬢がかぷるかそれとも草笛さんたち夫婦の娘夫婦か息子夫婦かのどっちかなんだろなvvvと思って開演前にパラパラっとパンフをめくっておったらば。「トカゲ夫婦」だとか「着ぐるみのやうに」だとかの文面が出て来てそれって…まさかの…池鉄と聖嬢がトカゲ役ってこと??(おぶおぶ)みたいなwww冒頭3、40分ぐらいは草笛さんと串田さんの海辺での風景だったのでぜんっぜんっ!何とも思わなかったんだけれども途中まっぢでガチのトカゲが現われて(正に首の部分っつーのか顎の部分から顔が出るやうになっておってそれが池鉄と聖嬢だたwww←)かーらーのちょっとしたコントか??(おぶおぶ)ぐらいの笑われ様ったら………ないわー…。(黙)ピューリッツァー賞とかとかく外国の賞を獲った作品ってのは謎な作品が多いっつーのかなーんかもう何でこの作品が??(おぶおぶ)ぐらいに訳わっかんないのが多いと思いません??(は?)「マグノリアの花たち」(あたしが観た時は「マグノリア」だったな)も映画で観たけれどもぜんっぜんっ!意味分かんなくて向こうの人たちはこういうのがいいんだなー…っつか英語がわっかんないからその感覚もわっかんないってこと??(おぶおぶ)みたいな感じで文化圏の違いみたいなのでさらっと流そうとしたんだけれどもこれもまた何でまた人間の夫婦とトカゲの夫婦の交流??みたいなところがまずもって謎www…ま、全体的には「愛とは何ぞや??」みたいな禅問答…ぢゃなくてもっとこう…人間の根幹部分っつーのか哲学的な問題をクローズアップしてくみたいな話なんだと思うんだけども。(え)草笛さんと串田さんかぷる…と呼んでいいのかどうかは年齢的に見ても「…ん??」って感じなんだけども(えー)とりま年取ったって何だったって夫婦には違いないわけでそれだったらば「かぷる」ってことになるわけなんだけども。(苦笑)そろそろ旦那さんも定年退職して悠々自適っつーのかそれなりに娘や息子たちもけこんしたりなんかして独立してこれからは夫婦2人の時間を大切にっつーのかやりたいことをやろうじゃないかvvvっつー漠然とした期待っつーのかそれに胸を膨らませておるのは奥さんの方だけ…なのかな??(おぶおぶ)奥さんはこのまま海辺の町に住んでっつか今バカンスでやって来ておるこの海辺の町に定住してもいいと思ってるしそれが嫌だったらば季節ごとにっつーのか比較的過ごしやすい温度の土地土地を巡ってそれで海辺の町を次々と旅して廻って行けばいいと考えてる。でもそれを話すと旦那(串田和美さんの役どころ)の方は今この休暇が楽しいからそう思ってるだけでずーっとここに住むってことになるとあったり前だけれども飽きて来るし海辺の町を次々と旅して廻るにしたって来たり来る老後??に備えてもっと有意義なお金の使い方っつーのかそーんな行き当たりばったりの放浪の趣味なんかに浪費せずに倹約して慎ましい暮らしをしてそれで口に出しては言わないけれどもどちらかが病気で倒れるやうなことになったりした時に備えておいた方がいい、的な??とりあえずは今は面倒くさいので(爆)「寝る…!」ってことに集中したいとばかりに奥さんの言うことなんかてーんで無視して不貞寝を決め込もうとするちょっとすれ違ってる風な2人…なのか??と思わせといて結構ベタベタとスキンシップっつーのか笑い合いながらキスしてみたりだとかそこんところが外国の人だから開けっ広げっつーのかいっくら人がとおーくの方にいるから見えないにしても照れとかもなくやってのけるんだなー…みたいなところか。でも演じておるのは当然ながら日本人同士でしかも見た目ふっつーのおじいちゃんとおばあちゃん(…ま、役者さん同士なので世間一般で言うやうなくたびれた老人風ぢゃなくてちゃぁーんとおされでハイソなイケてる年寄り(おい)って感じなんだけども←)だからして観てるこっち側が照れるっつーのか違和感は否めないところなんだけども。(苦笑)…とそこに来てトカゲの夫婦が向こうからやって来ることになるわけなんだけれどもほんっつ聞いてなかったら…っつーのかパンフも読んでなかったらばいきなりのことでべつくりし過ぎて舞台の最中だっつーのに「えぇぇぇぇぇっ???!!!」つて1列目でじゃきーんっ!!!と立って声でも上げちゃいそうなぐらいには衝撃的すぐるトカゲかぷるなんだけれども心の準備がちょっとでも出来ておったから声は出さずに済んだのでよかった…。(ほっ←そこかーいwww)まんま着ぐるみっつーのかよくあるワニの着ぐるみみたく四つん這いで這って来てしかもたまーに蛇とかがよくする癖っつーのかそういう種類なんだから仕方がないわけなんだけれども時々ぺろっと舌舐めずりをするっつーのかちろちろっと舌出して引っ込めるみたいな仕草まで悦に入っておってすごし…!(え)しかも何故か人間とトカゲとの間に言語理解が存在しておって大体の人間が喋っておる言葉の意味は理解出来てるしまたトカゲの話してることも人間に通じてる辺りぶっ飛んだ設定だったりする。(苦笑)でも時々人間の話してる言葉が理解出来ないっつーのかそこんところは種別の違いっつーのか「愛って何??」みたいなことだとか「一緒にいたいってどういうこと??」みたいなのがトカゲにはよくわっかんないらすぃーのだなwwwそれを何っとかしてトカゲの夫婦にも分かるやうに人間の夫婦がいろーんな言葉だの動作だの用いて説明する感じがどうにも哲学的っつーのかこういう賞を獲った作品にありがちな小難しさっつか…。(えー)だぁーってふっつーに生きてて「愛とは…??」みたいなことって改めてふかーく考えたりしないじゃないですか??…っつか「愛とは…??」っつーことについてもし考えたとしてそれを誰かと共有するために語って聞かせたりしないしそういうのは専門家っつか大学教授なんかの仕事であって一般市民レベルで付き合ってるかぷるだとかけこんしておるかぷるだとかが2人の会話の中でしみじみと「愛とは…??」について語り合う瞬間ってそうそうないと思うんですよね…。(苦笑)それを語り合いながらの60代??70代??ぐらいのこの人間の夫婦(だから)がどうにもラヴラヴっつーのかなーんか結構思った以上に生々しい(え)っつーのかまぁ演じておるのは外人夫婦の役ってことになっておるわけだからしてそれがトカゲの前であったとしても…っつか「他人」の前だったとしても臆面もなくハグしたりだとか「ちゅっvvv」つてかるーくキスしたりだとかそゆのって日本人のお年寄りかぷるはまずしないじゃないですか??それを向こうはナンシー(草笛光子さんの役どころ)とチャーリー(串田和美さんの役どころ)ってなことになっておるわけなのだからしてなり切りでやるわけなんだけれどもどうしたって見た目はふっつーに日本人のいいおじいちゃんとおばあちゃんかぷるなわけだし話しておる言葉にしたところで「じゅびじゅび〜そわそわ〜(←)」みたいなそれっぽいフランス語だとかの外国語じゃなくてあったり前だけれども日本語で散々っぱら語った後ににっこり笑い合って見つめ合ってぎゅっ!ってハグし合ったりしてるのとか見せられてもお尻の穴がもぞもぞするっつーのかこっぱずかしい以上の何物でもないっつか…。(黙)んー…そこんところが日本人は弱いんだと思うんだよねー…。おじいちゃん、おばあちゃんが2人でラヴラヴしてたってそれはそれで可愛らしいもんだしなーんの恥ずかしいこともないわけなんだけれどもどうにも「人前で…」みたいな文化圏??にいる人たち独特の考え方に囚われすぐるっつーのか「ないわー…」って思っちゃうからいけないんだろうけれども元々そういう感覚が備わってないんだからして仕方がない。(え)

対するトカゲのかぷるには「ただ1人(1匹??←)を愛し続ける」っつー感覚みたいなモノが欠落しておる。…っつかそういう種類の動物じゃないんだよね??(え?)トカゲの生態についてくわっしく調べたわけじゃぁないのでよくわっかんないんだけれども(苦笑)とりまトカゲってのは繁殖期??を迎えるとそういう適齢期っつーのかまさか人間みたく「女は16歳、男は18歳」つて厳密に決まってるわけじゃないんだからしてまぁまぁある程度そういう時期??を迎えたらオスは自分に合ったメスを探しに行くっつーのか「自分に合ったメス」ぢゃないな…。とにかくそういう時期を迎えてる相手のメスを求めて探し歩くってのがいっちばん近い…のか??(おぶおぶ)しかも繁殖期ってのは限られた一定期間なわけだし大量のオスっつーのか人間もそうだけれども全員が全員全うに1対1できっちりかぷるの数が成り立つわけじゃなくてどっちかの数が多ければ1匹のメスを巡ってオス同士の対決っつーのか取り合いを経てその中でいっちばん強かったオスにメスと結ばれる権利が与えられるってこと…なんですよねぇ??(え)それはあくまでも権利が与えられるってだけでそこから先はまたそのオスとメスの相性だの何だのオスがどんなに必死に求愛行動を繰り返したところでメスが気に入らなかったらそれまででそこから先無理くり交尾行動に移るだとかそういう人間だったらば半ば力で無理矢理犯して強姦紛いに既成事実を作ってしまう的なそういうことはない…はず。(え)…や、まぁそこんところもトカゲについて詳しくないからよくわっかんないけれども(苦笑)人間以外の動物で和姦に至らないからって無理くりオスがメスを力でねじ伏せる的なことって聞いたことがない気がするんですけれど??ただそれは動物には人間みたく「その人じゃないと…!」みたいなこだわりっつーのか「オンリーワン」みたいな感情が抜け落ちてるからなんだろね。(え?)それと人間には期間限定で限られた「繁殖期間」ってのが定められてるわけじゃなくて通年通してオープンセックスなわけじゃないですか??(爆)…や、そこに動物みたくその期間を逃すと種の保存ってことに対して危機感が沸くっつーのかそこんところは本能的なことでそれぞれの種類の動物たちが「何としてでも子供を…!!!」つて切実に望んだ末にの行為に及んでるかどうか??っつったら「いかがですか??」つて聞いたところで言葉が通じる相手じゃないわけだからして実際のところは分からないけれどもそれだったってその時期限定!だしその時にメスに「しらーん!」みたいな態度を取られて行為に及べなかったとしたらば子孫は残せないわけだしそこはメスのご機嫌も含めての万全の態勢っつーのか子供が生まれるための最高の環境作りってことではメスのご機嫌も込み込みでどう??ってことでそ??(えー)今小島聖嬢演じるトカゲのメスにしたところでべっつに相手は池鉄演じるトカゲのオスじゃなくたって究極どっちでもよかったはずなのにたまったままぁ何頭かで自分のことが取り合いになってその中で池鉄が他のオスを蹴散らしてトップに踊り出たから「誰よりも強いオス…!(きらーん)」ってので何かあった時にもこの生命力の強さを引き継いだ子供だったらだいじょぶvvvっつーので選んだわけじゃないですか??ビジュアルがどうとかしっぽの反り具合がイケてるvvvだとかそゆので選んでるわけじゃないでそ??(えー)そこんところがまず人間のかぷると根本的に違うところなんですよねー…。別に「誰でもよかった」ってわけじゃなくてまぁ目の前に池鉄がいたからってことにはなるわけなのであってその出会いを人間的に言えば「必然だった」ってことになるのかもしれないけれどもトカゲのかぷるとしては「これって運命的な出会いよねvvv」みたいなことに思いを馳せることもないしどうせ子供が生まれてしまえばそこまでの話でまた何年かしたらばお互いに別のオスだったりメスだったりと結ばれてまた新しい子供を産んで育てて…みたいな「添い遂げる」っつー意識がない種類なわけでそ??(えー)そーんな2人にいっくら「愛とは…??」みたいなことを語って聞かせたところでかんっぜんには理解出来ないだろうしそれをものすっごい重要なことだとは捉えないわけじゃないですか??…ま、この話の中ではとりあえずのところはトカゲは一度かぷるになったらお互いがお互いのことを最善の相手だと認めてずっと一緒にいるらすぃー…っつー前提でもって語られておってそれだから池鉄演じるトカゲのオスも小島聖嬢演じるトカゲのメスのことを唯一無二の相手っつか自分の全生命を懸けても守らなくちゃいけない相手として捉えてるっつか。それに対してメスの方がずっともっと淡泊っつーのかまぁ池鉄のことは好きだとは思ってるけれどもそれだからって「愛してる」ってことにはならないのよねぇ??ってな感じで割とドライ…??(え)でも動物のメスって元来そうなんですよね…。(苦笑)カマキリだったって交尾行動を遂げてメスが孕んだ後はその相手だったオスを頭からバリバリ喰っちゃうわけじゃないですか??…ま、それは子供を産むための貴重な蛋白源っつかオスの体はメスに饗されて血となり肉となって子孫へと繋がってくっつーそゆことなんだけれどもぱっと見人間から見たらばなーんの情緒もへったくれもなくてただただ横暴にメスがオスを喰ってるっつー構図しか見ないで「可哀想〜…」とかなっちゃうわけですよね…。(苦笑)人間の場合だったらばけこんしたらばこれは日本独特の考え方なのかもしれないけれども家っつー制度の中にあっては奥さんは子供を産むための道具つてほざく政治家の輩もいるぐらいにいまだに虐げられてるっつーのかメスの方がどっちかっつーと弱い立場っつーのかなぁ??それは「養われてる」「養って貰ってる」みたいな考え方にも通じるわけだけれどもまだまだ日本では対等の立場ってわけには行かなくてもし万が一何かがあった時に泣きを見るのは女の人の方だと思うんですよね…。(滅)でも動物全般を考えたらばそうじゃない。カマキリなんかを考えるにメスの方が強いことの方が多い。オスはあくまでも子供を産むための道具っつーのか種馬的な??(爆)メス1人じゃ子供を産めないわけだからしてとりあえず手は借りるけれどもそれ以上でも以下でもないっつか。(苦笑)そやって考えてみると池鉄演じるトカゲのオスの立場はまだまだ弱いっつかかんっぜんには確立してないっつか人間のかぷるほどには確固たる「オンリーワン」にはなれてない気がすwwwあー…でも人間のかぷるの方にしたところでチャーリーは偉そうにナンシーを従わせてるやうに見せかけてぢつはナンシーの手の平の上で踊らされてるだけって気もしないでもない…か??(えー)ひとまずはチャーリーの言うところの「堅実な生活」っつの??老後だからって調子こいて遊び歩いててはいけない、と。海辺の町を渡り歩いてホテル住まい、もしくはキャンプをして…みたいな行き当たりばったりっぷりはごめんだしこれから先どんどん体力だって落ちて来るだろうし病気だってするかもしれないわけだしそうなるとお金が必要なのだからしてそーんな遊びに使ってしまって貯金もすっからかん…!では困る、と。貯めるべきところは貯めて老後の備えをしておくべきだ!っつーチャーリーの言い分も分かる。それがあったり前のことなんだとおも。…だけれども一度っきりしかない人生の中で好きなことして羽目を外してみるってのもまた一興っつかナンシーのふわふわした生活感のなさっつか放浪の人生も悪くないなー…とは思うんだけれどもそういうのはもっとわっかい時にやっておくべきことで年取ってからやるもんじゃないのかな??と。(苦笑)あたしはまだまだこの2人よりも若いっつーのに随分と現実的っつかせまっ苦しいモノの見方っつーのか…。(黙)いっやぁー…でもガチでトカゲを演じる俳優さんたちっつーそれ以上の目新しさとかもなくてなーんとなく「ふー………ん」って感じで終わっちゃったんだけれども意外にも結構な人たちがスタオベして盛大な拍手を送っておられたりなんかしてそれって草笛さんと串田さんが演じてるからってのがいっちばん大きいんだろうけれどもどっちかっつーと池鉄と小島聖嬢の方がメインで観に来てしまったあたしとしてはもうちょっと何とかならなかったのか??(わなわな)みたいなさ。(え)年配の人たちが客層的にも多かったしこの2人のことってあーんま伝わってないんじゃないのかなぁ??…むう。何にせよ次はもっとちゃんとがっつり池鉄が観たいモノ…!はうー。