1281.「シラの恋文」

主なキャスト:草彅剛・大原櫻子・工藤阿須賀・鈴木浩介・西尾まり・明星真由美・中井千聖・宮下雄也・田山涼成・段田安則
作:北村想 演出:寺十吾 舞台監督:芳谷研
公演記録:2023.12.9~17@京都劇場(京都)
あらすじ>>ときにグレゴリオ暦2035年のこと。
ある晴れた日、一人の男がテンガロンハットを古めかしい旅行鞄を手に坂道を上ってやって来た。
彼の名は鐘谷志羅。はるか海を見わたす呉念峠(俗称五年峠)の高台に建つのは、結核療養者たちが暮らすサナトリウムだ。
院長の伊藤湯之助、意志で牧師でもある副院長の市ヶ谷忠世が"新参"の療養者である志羅を迎え入れる。
ここでは様々な事情を抱えた利用者たちが日々を送っていた。
古株の真金次郎と作家志望の青山良平は畑仕事に汗を流し、落語家の信玄亭万蔵は「輪廻の恋」理論とやらを唱え、
ふらりと現れた菊地百恵はどうやら手相を観るらしい。看護師の橋場栄子は時々畑で"息抜き"をしている。
友人の小野寺美紀と共に志羅の前に姿を見せたのは、最近サナトリウムにやって来た野浦小夜だ。
志羅と小夜は目が合った瞬間、しばらく固まってしまう。これは運命の出会いというものだろうか――。

んー…いまいち草彅(剛)くん主演ってのにビビっと来ないんだけども。(黙)とりあえずはシス・カンパニー抽選先行でもって取ってみたらば1階 B列 26番なーんてなガッツリ気合いの入った席が届いてしまい。(え)…いやいやいやいや。だから生温ーく真ん中辺りの席でよかったんだけども。(贅沢←)てっきり感染症だ何だっつっておるのでコロナ隔離療養所みたいなのだとばっかり…。(苦笑)結核も今じゃあ治る病気だっつーけれども型によっては抗生剤が効かない強力なのもあるとかないとか…??(おぶおぶ)うちの近所にもそのむかーし結核病棟専門…ってわけじゃないけれどもまぁ療養所があってちっちゃい頃から「あそこには近付くな!」つてよく言われたモノだけども。(苦笑)いちお総合病院になっておるのでそれ以外の患者さんもいるにはいるんだけど、ね。うちのママンも一度救急で運ばれて胃潰瘍一歩手前っつか逆流性食道炎の酷いのんで入院して点滴を打たないと治りませんよ!ってので入っておったことがあるけれどもふっつーに入院病棟とか入れたもんなー…。(遠い目)まぁでも結構な離れっつか外来と入院病棟とかなーり隔離されておってものっそい距離歩かないと辿り着かないってのはある。それは結核病棟時代の名残っつか何っつーか…。(黙)2035年ってのが今の時代の地続きにあるのかそれともファンタジー…ってかぜんっぜんっ!もっともっと先ーの未来みたいなことになっておるのかはわっかんないけれども(苦笑)最初に勘違い…っつかコロナの変異でまぁた隔離して閉じ込めなくちゃいけない時代に逆戻り…っつか酷くなってもっと扱いにくくなったとか何とかだとばっかり思っておったので(えー)そゆ人たちが寄せ集まって(おい)暮らしておる感じなのかと思っておったことだよ。最初のうちはふっつーに日常生活が送れるぐらいになーんにも他のふっつーに感染してない人たちと大差ないぐらいに元気そうに見えるこの体も段々と弱って行ってまぁ結核なので呼吸器がやられて行くわけだけれどもここに来てから6年を越えて長生きして山を下りて行った人はいない!と断言されるぐらいに最後は急激に悪化して息が出来なくなると言うか胸が塞ぐ感じとでも言うのか…??(おぶおぶ)まぁ最初のうちはふっつーに日常生活が送れる…と書いたけれどもそうでなかったらばこの山道を上っても来れないわけなので(苦笑)そこんところはよく考えてあるなー…とも思ったりもする。(え)そうして草彅くん演じる志羅がそのむかーし幼き頃にテレビで楽しみに観ておった少女剣士役のおなのこ(ちょっと志羅より年上のお姉ちゃん…的な感じだったりするのか??)と瓜二つ…!っつかどことなーく雰囲気が似てるっつー程度なのかどうなのかは本人じゃないとわっかんないので本人が言うんだからそうなんだろうとは思うんだけれども(え)とにかくもその少女剣士の面影に近い雰囲気を纏っておる小夜(大原櫻子さんの役どころ)と出会うことでここでの生活に張り合いが出て来るっつーのか何っつーか…まぁ生きてくための支えみたいなモノか。反対に小夜がそのことをどういう風に受け止めて志羅のことをどういう風に思っておるのかはよくよくは分からないけれどもまぁよっぽど生理的にコイツのことは受け入れられんわー…と思わなければ(えー)「好き」「好き」言われて悪い気はしない…ぐらいの程度には人好きのするタイプ…っつかまぁ全般的に見て「悪い人ではなさそう…??」には見える志羅だったりするわけだけども。当然ながら小夜がその少女剣士役を演じておった本人ってことにはならないわけですよね??子役出身女優の成れの果て(おい)ってことでもなさそうだし。(死)ただまぁ小夜自身も剣道??をやったおったとか何とかで素養はなくはないっぽかったりするのでその辺りもますます「あの頃憧れだった少女剣士に似てる…!」つてなっておるのやもしれん。どっちかっつーと三次元で「好き」っつーよりかは「推し」として2.5次元程度に「好き」ってことなのか??(えー)どっちにしてもお互いに入院しておるわけだし病棟も男子病棟と女子病棟はちょっと距離もあって離れておってずーっと一緒にいられるわけじゃないしちょっと休憩時間に??ってかみんなで共同で畑仕事をしたり何たり…みたいなのがあった時にちょこっと喋ったりする程度…だったらばあーんまお互いのことをふかーく知り合う機会もなさげ…ってか喋る機会なんてそーんなにあったか??(おぶおぶ)と思ってしまったり。(黙)しかも最後の最後に明かされる衝撃の事実…!っつか小夜は結核の初期患者かもしれない…??っつーのでこの山の上にある療養所に連れて来られたっつか強制的に隔離される対象として選ばれて自ら選びたくもないのに選ばされてここに放り込まれたわけじゃないですか??それなのにその診断自体が間違ってましたーwww(てへぺろ←)つて言われたところでどうなの??ってなりません??(え)…や、だって周りは感染者ばっかりなわけでそ??同じやうに入院生活を送って同じモノ食べて…ってかまぁ直箸で鍋を囲んで家族団らんwwwみたいなことにはなってないはずなので当然ながら個食…っつか割り当てられた食事を部屋のベッドの上で食べるってことにはなるんだろうけれどもそれでもたまーには人と喋ったり…っつか外だと多少開放的にしておってもいいつてなっておるのか畑仕事しておる時なんかはふっつーにマスクとかしてなかったし医者と患者が関わっておる時だったってマスクなしで会話したりしておったけれどもそれって大丈夫なモノなのか??(おぶおぶ)ってなるわけですよ。そりゃまぁ舞台なんだからして台詞が聞き取り辛いとかなったらいけないので便宜上??マスクはしてない体でもって演じられておるんだとは思うんだけれどもそれでも感染っつーその特殊性からしたらばマスクどころかフェースガードもして二重にも三重にも防御が必要なそゆ病気だと思うんですよ!それをなーんとも軽々しくふっつーに接してるってのはないなー…と思ったりもするわけで。(苦笑)でもかんっぜんに取り違いっつか感染もしてない通常の元気な人を連れて来てしまっておってそれでここでの任期を終えた院長(段田安則さんの役どころ)と共に山を下りることになる小夜なわけだけども。…ってか家族もそれなりの覚悟っつか二度と会えないし死に目にも会えないだろうことを了承して…ってか納得したわけじゃないだろうけれどもそれでも無理くり飲み込んで納得させてそれで今生の別れみたいなのを済ませて来たはずのところを戻って来られたとしてそりゃぁ嬉しいだろうけれどもかんっぜんにそれで疑いが晴れた!っつーわけでもないだろうし複雑…??(おぶおぶ)ちゃんと受け入れられるのかなぁ??と。(え)そこんところがべみょうだよねー…。(黙)

それに対しての志羅なんだけども。(え)ほんっとにこれだけの山道を上って来るだけの体力があるわけだからしてふっつーに「冬になったらスキーでこの山を滑り降りたい!」つて言っちゃうぐらいに体力には自信があるっつか何っつーか。かえって空気のいいところにいる方が気持ちも晴れるっつか下界??での生活よりかはよっぽど張り合いがあっていいってなぐらいには解放されておるわけだけども。それでも段々と病魔は身体を蝕んで行き…っつか息が詰まりそうになることも増えて来るわけですよね…。そうなった時に「推し」がこの山を下りるっつか小夜が病気じゃなかったことに関しては喜ばしいし「よかった…(ほっ)」とひと息胸を撫で下ろすってなことだったってあるだろうけれどもそれでも会えなくなるのは辛いわけじゃないですか??自分はもう二度とこの山から下りることはないし下りるとしたらば死体になったらもしかしたらば下界に降ろされることにもなるのかもしれない。あー…でもふっつーにその辺に埋めちゃうのかな??(おい)どうなんだろ??(おぶおぶ)でも病院って極端な言い方をすれば生きて正面玄関から出るかそれとも死んで裏口(爆。死体安置所とかを経ての…って感じ)から出るかのどっちかしかないんですよねー…。(滅)まぁよっぽどの重篤で手に負えないっつーので救急車でそのまま別の病院に運ばれるってこともあるにはあるけれどもまぁ大体は2つに1つなわけですよ。(え)あたしも入院しておった時はほんっとに夜中でも何でもバタバタし始めたと思ったらばもう死ぬ間際っつか家族さんだとかそゆ近しい人たちが呼ばれて部屋に通されてそうして一通り終わったら今度はすすり泣く声が聞こえて来て…ってな感じでもってその場にいるナースさんたちでお見送りの準備がされて…ってなのがこっちが寝たまんまでその光景を見てなかったとしてもなーんとなく空気で察するっつか慌ただしく通り過ぎるいろんな人たちの足音だったり廊下に並んでお見送りしてるんだろう雰囲気っつか空気の重さ??みたいなのだったり部屋が隣だったりすると余計にビンビンに伝わって来るんだけれどもその代わりお隣で誰かが亡くなったんだと思ったら知らない人だけれどもちょっと怖い。(え)まぁいきなり死んだからってお化けに早変わりするわけじゃないけれどもそれでもなーんとなく友引ぢゃなくても一緒に連れて行かれるんじゃなかろうか??(おぶおぶ)とかいらん心配したりなんかして(苦笑)ひっじょぉーにドキドキして寝られなくなっちゃう…!朝でもほんっつこっちはご飯食べてるのに廊下を足早に泣きながら通り過ぎてく家族さんたちらしき人たちだったりを見たりすると「もうそろそろ危ないので…」つて呼ばれちゃったのかなぁ??だとかいろいろ想像が…っつか妄想が…に近い…のか??(おい)とにかくも元気でここを出られる小夜と置いて行かれる立場の志羅と…なそれまで同じ立場だと信じて疑わなかったのにいきなり「あなたとは住む世界が違うんです…!(キッパリ)」つて言い切られちゃったかのやうな別れだったり。(黙)この違いって何きっかけなんだろ??って思っちゃうよねー…。(滅)それにしても2時間弱のお話の割にはぶっこみ過ぎっつか何っつーか…間狂言だとかいろいろ「和」テイストなところも出て来たりなんかして目まぐるしい…!落語家さん役の宮下(雄也)さんもほんっつ本業の人なのかと思って(えー)見入っちゃいましたよ。(苦笑)でも役者さんと落語って結構しっくり来るっつか似合うと思うんですよねー…。(え)落語ってこう…「オチ」を言われてもいまいちピンと来なかったりして「何がなんでも面白いwww」とはならないことの方が多かったりするんだけれども(苦笑)でもいろーんな役を1人で次々と演じ分けて身近にある道具を見立ててお茶を飲んだりタバコを吸ったり…とかって「役を演じる」ことを織り込んである芸能なわけじゃないですか??それだから本業の役者さんが落語をやると1人芝居っつかいろーんな人たちを演じ分けてそうして声色とかもそれぞれ変えて行ったりして道具の使い方なんかもパントマイムみたいで楽しく観られるしいちいち「すげぇなwww」つて観ちゃう??そゆところが合ってると思うんですよねー…。だから本気でちょっと下っ端(おい)の落語家さんが役者で飛び入り参加でもしておられるのかとばっかり…。(おい)でも死ぬ間際??の壮絶な落語ってな感じでもって力が入り過ぎちゃっててそれはそれは勢いだけでも物凄いモノだったんだけれどもこれでも山を下りることは適わない…っつかその辺にお墓立てて葬られて終わりってなことになっちゃうんですねい。(滅)なーんかそう思うと感染する病気で死ぬってちょっとやだなー…なーんて。志羅がおじいちゃんから譲り受けた??テンガロンハットの前ではついつい本音が出ちゃうっつか嘘が吐けないってことになっておったけれどもそれは半分は志羅の人柄っつかなーんとなく相手の本音を引き出しちゃうっつかいい意味であーんま存在感がない(おい)っつか気配が消えてるっつか何かそんな感じ。(えー)いるんだけどいない…みたいな??(え)「影が薄い」とでも言いますか…。(苦笑)だからついついこっち側はふらふら~っとホントのことを喋っちゃうっつかそゆ感じなのかなぁ??と。(え)なーんかでもあたしがいまいち北村(想)さんの作品と相性が悪いっつーのか何っつーか…。(ごにょにょ)このフワフワした感じにいっつも慣れないまんまで終わっちゃって気が付けば終演…ってなところが何とも…。(苦笑)眠くなったとかではないのでアレなんだけれども(おい)いまいち「これはこうなんです!(キッパリ)」みたいなところがハッキリ見えないまま終わっちゃって「…え??もう終わり??(おぶおぶ)」ってなって掴み取れないまま暮れて行ってしまったことだよ…ってなる。(黙)これで3時間とかやられてもべみょうなとこなんだけれども2時間内に収まってるのでよしとしよ。(えー)…むう。