437.「海辺のカフカ」

主なキャスト:柳楽優弥・田中裕子・長谷川博巳・柿澤勇人・佐藤江梨子・高橋努・鳥山昌克・木場勝巳・新川將人・妹尾正文・マメ山田
原作:村上春樹 脚本:フランク・ギャラティ 翻訳:平塚隼介 演出:蜷川幸雄 舞台監督:明石伸一
公演記録:2012.6.21〜24@シアターBRAVA!(大阪)
あらすじ>>15歳の「僕」は、父親と二人で暮らす家を出る。自分の分身ともいえるカラスに導かれ、「世界でもっともタフな15歳になる」と心に誓って。名前はカフカ。そう名乗ることにした。四国・高松を目指す長距離バスでは、若い美容師のさくらが旅の友となる。カフカには目的の場所があった。旧家の邸宅を改装した「甲村記念図書館」だ。そこでカフカは、司書を務める大島、当主の親戚にあたる佐伯と巡り合う。

一方、東京に住むナカタさんは、猫と会話ができる不思議な老人だ。近所の迷い猫の捜索を引き受けたナカタさんの前に、ジョニー・ウォーカーなる男が現れた。そしてナカタさんもまた、何かに導かれるように四国を目指す。トラック運転手の星野はそんなナカタさんを放っておけず、高松まで乗せていくことにした。

カーネル・サンダーズ、入り口の石、そして「海辺のカフカ」……。不思議な人物、不可思議な事件、耳慣れない言葉が交錯するなか、それぞれの物語は、いつしか次第にシンクロしていく。

今まで村上春樹作品と相性のよかったことなんかないんだけど。(黙。どっちかっつーと春樹より龍の方が文章が理知的で好きだとおも←)とりま舞台化されるってことはちったぁ分かりやすくなってるかなぁ??(は?)と思って観に行くことにする。…ま、長谷川(博巳)さん観たいってのもあったけど。(苦笑)でもぜんっぜんっ!読まないで行くってのも難しいかなぁ??っつーのでいちお文庫版で上下巻読んで予習しましたよ!(偉そう←)あー…これ、「ねじまき鳥クロニクル」文庫版で上中下巻3冊読んだ時とおんなじぐらい訳分かんないわ…。(黙)アレも確か同時進行で誰かと誰かの物語がリンクして行ってて交互に進んで行ってるやうな話だったと思うんだけど(とにかく随分とむかーしに読んだもんだから忘れてるけど…。爆)コレもカフカくんの話とナカタさんの話が交互に進んで行ってしかもナカタさんの子供時代の話っつー戦争ちうの聞き取り調査みたいなレポートまで差し挟まれてて今誰がどこでどうなってるのかぐちゃまらになるーーーーー!!!!!(どーんっ!)これを舞台化するとどうなるんだろ??(おぶおぶ)と思っておったんですけれどホントにカフカくんとナカタさんの話を同時進行で交互に場転して進んで行ってて春樹ちっくでしたことよwww(苦笑)しかも上下巻(あれって単行本でも上下あるんだっけか??おぶおぶ)だけあって上演時間も4時間って…!(黙)なーんで昼の公演でチケ取らなかったかなぁ??と思ったんだけど(苦笑)土曜日の昼公演だと13時開演とかで仕事終わりだと間に合わないと思ったのだった…。思いも寄らない無職になっちゃったから関係なかったけど。(爆)チケットはふっつーに劇場先行だかで取ったと思うんだけどその割にはR列 38番とかって…グリークス先行(協賛会社ね)の方がよかったのかなぁ??(え)でも前ーにそこの先行でチケット取った時恐ろしく席が悪かったんだよねぇ…。(黙。同じくBRAVA!で2階席だったとおも)…ま、そこまでどうしっても観たい!って人もいないからいいけど。(おい)長距離バスだの長距離トラックだのどうするんだろ??(素)と思っておったらばガラスケースの中に入れられて運ばれて来たりなんかして結構見た目的にも凝ってる??(は?)…ってでも通常サイズよりは薄っぺらくなっておったっけか??それともまんまバスだのトラックだの入れてある??(…そんなわけないだろ??←)サービスエリアだとか図書館だとかのセットもガラスケースの中に納まっておったのでセットの入れ替えは暗転じゃなくて照明点けたまま手動。(苦笑)温室っぽかったって言ってる人もいたけど…そういう庇護されてる感じを出したかったのかな??…あ。でもカフカくん(柳楽優弥くんの役どころ)はそういう庇護されてる現実から逃れたくて家出したとかだったから温室育ち風ではない…のか??(え?)んー…でも是枝(裕和)監督の「誰も知らない」に出てる時はとげとげしさみたいなのがあってよかったと思うけど今の柳楽くんのいめいじとカフカくんのいめいじってあーんまり重ならない感じがするんだよねぇ…。(え?)かと言って誰だったらしっくり来るのか??って言われるとちょっと難しいんだけど。(苦笑)ロミジュリのロミオ役でもそうだけど15歳っつー年齢そのままの役者さんを持って来れば一番いいんだろうけどそういう年の子が果たして上手く演じ切れるか??っつったらそれは別問題だもんね…。(黙)そもそもが並大抵の役じゃないわけだし…。でも他の役者さんたちと比べちゃうと柳楽くんだとあんまりにも線が細いっつか主役なのに「主役ですっ!」っつー主張がなーんとなく弱いっつか。(は?)初舞台ってのもあるから仕方ないのかもしれないけどもっと堂々としてるとことかある意味開き直っちゃったとことかがあればもっとよかったんじゃないのかな??(え?)だってところどころカラス(柿澤勇人くんの役どころ)に喰われちゃってたじぇ??(爆)カラスって文字通りカフカくんの影っつか…ま、二重人格ではないにしても分身みたいなもんでそ??(え)ま、あたしの位置からして柳楽くんがちょいちょい見切れる(座ってるシーンだと特に。苦笑)ことが多くてそれだと後ろに立ってる柿澤くんの方がどうしっても目立っちゃうっつーね。(苦笑)難しいなー…。(は?)…つか海外での上演台本ってのがちゃんとあるんだね…。(苦笑)いちお原作読んだので言わせて貰うと(え)入り口の石を閉じるとこがぜんっぜんっ!カットされちゃってるってのはどうかと思うなー…。(黙)あれは開いたものを閉じてこそお話がまとまると思うんだけど…ってそんなの言い出したらとてもじゃないけど4時間どころの騒ぎじゃなくて6時間あっても足りなくなっちゃうかもしれないけどさ。(苦笑)それに蛇みたいなスライムみたいな(は?)なーんか気持ち悪い訳分かんない物体だとかも出さなくちゃいけなくなっちゃうし大変だよね…。(黙)他にもまぁ佐伯さん(田中裕子さんの役どころ)が少女化して夜な夜なカフカくんの部屋を訪れるシーンだとかはあるにはあったけど結構流れ的には端折られてたしさくら(佐藤江梨子さんの役どころ)が実の姉さんだったら…ってのはあったけど父親からの因縁めいた予言でもって母親と姉を犯すことになるってので夢の中でさくらと交わるっつーのもなかったし大島さん(長谷川博巳さんの役どころ)の山小屋に身を隠すとこだって大島さんのお兄さんって人と接触するシーンがあったのに舞台ではぜんっぜんっ!そういうのもなかったしその山小屋から別世界へのリンクだってほっとんど描かれてなかったし。(滅)ま、ないっちゃないで話はまとまってたし違和感はなかったと思うけど「あー…アレ、ないんだ…」ってのは残念…とまではいかないけど「それ、なくてもよかったの??」とは思っちゃう。(苦笑)苦労して読んだのに…。(そっちかよっ?!←)でも大島さん自体そういう山小屋でリハビリしたことだとかの話をカフカくんに話して聞かせることでそれって別に変なことでも何でもないってのを分からせてあげるっつかちょっと大人になった立場としてカフカくんに教えてあげられることって感じでそれはそれで必要だと思うんだけどいいのかしらん??(は?)…や、でももしかしたら実の母親かも??な佐伯さんと交わるってのは近親相姦のタブーめいてていいんだけどそれと同じ重さでもってさくらとも…(実際に交わったわけじゃないにしても)ってのもないとさー…!…あ。でもそもそもの父親からの予言の話ってのはこの舞台の中では語られることもないからないっちゃないでスルーでいいのか。(は?)ま、でも春樹作品って結構主人公がタブー犯しちゃうっつか出て来る女の人とは片っ端から絡んじゃってますよねぇ??(は?)っつーいめいじが。(苦笑)…何だろ??モテ…でもないのになー??(おい)言葉で語り合うより先に体で分かり合っちゃってるんだよねー…。短絡的に。(は?)下ネタ…ではないんだろうけどそれにしたってセックスでしか分かり合えない人たちって感じでなーんかもうよく分かんない流れでそういうシーンが出て来るっつかさ。(苦笑)いまいちそこがよく解せなかったりするんだけど。(苦笑)もっと理論で攻めてく感じがするのになー??(は?)それに佐伯さんと交わるのにしたって小説の中では意識のない佐伯さん(夢遊病状態??)とも意識のある佐伯さん(え)ともどっちともやる(おい)ことになっておったのが舞台の方は意識のない佐伯さんとだけしかやってない(だから)もんねー…。(苦笑)それって何??カフカくんがそーんなにまでも無節操なヤツじゃないっつーのを醸し出そうとしてます??(え?)…や、でも佐伯さんのことを女として好きなのかそれとも母親として好きなのかどっちとも分からないままやっちゃって罪悪感に苛まれてそれすらも越えて行くってことでは小説の方が分かりやすかったと思うんだけどなー??(え)かえって通り一遍の物語になっちゃってる気が…。(えー…)

大島さんの性同一性障害…ぢゃなかった、何だっけ??(は?)体は女性なのに見た目も何もかも男として生きてるっつの??あれはなかなか長谷川さんにしっくり馴染んでてよかったかな、と。(は?)別になよなよ演じてるわけでもおねえ言葉喋ってるわけでも何でもないのにそういう風に見えちゃうっつーね。(え?)でも女性の権利を守ろうとする人権保護団体の人たちと遣り合うとこなんかはもそっと立て板に水ちっく(は?)な厭味ったらしさじゃないけどちょっと空気が「しん…っ」ってなる感じがあればよかったんじゃないか、と。(え?)いやまぁ、あたしの勝手ないめいじなんですけどね。(苦笑)大島さんとしては佐伯さんとカフカくんのどっちがより好きだったんだろなー??(は?)佐伯さんとカフカくんがちょっとそういう関係になった時わざとじゃないにしても2人を引き離そうとするとこなんか結局どっちのためを思ってだったのかが小説読んでても舞台観ててもあーんまよく分かんなかったし…。(黙)2人とも一緒にダメになっちゃうからなのかそれともどちらか一方だけでも助けようとしてのことだったのか…??大島さんの考えてることって最後まで謎のままなんだよねー…。(黙)…あ!ナカタさんの方も小説の方だったらミミが目の前で殺されて逆上してっつか血が沸騰する感じがしてそれでジョニー・ウォーカー(新川將人さんの役どころ)を刺し殺す衝動に繋がったわけだけど舞台版の方はミミはちゃーんと助かって一緒に連れて帰られることになってたりなんかして。あそこでミミまでが殺されちゃうってのはそれはまぁ惨たらしさ倍増っつか舞台で観る分には救いようのない話になっちゃうわけだけどそのナカタさん自身にも分からない衝動っつの??そういうのはミミを殺されてこそだと思うんだよねー…。それがないと話がおかしくなっちゃうっつかさ。(は?)結局ナカタさんだってジョニー・ウォーカーと同じところまで堕ちてしまったっつか堕ちざるを得なかったっつかさ。(滅)ジョニー・ウォーカーが無理くりそうさせたやうなもんだけど一瞬でもナカタさんが狂ったやうな状態にスイッチングしちゃった感じっつの??どんなに素直で人のいいナカタさんでも一皮剥けば中身はジョニー・ウォーカーと変わらないっつかさ。(黙)そう気付かされてしまったわけでそ??もちろんナカタさんはその後激しく後悔するしちゃーんと警察にも自首しに行ってるわけだけどいかんせん頭の弱い人っつーレッテルを張られちゃってるせいでまともに取り合って貰えなくて犯人なのに捕まえて貰えなかったりなんかして。(苦笑)でも犬とか猫とかも着ぐるみで演じちゃってるのね…。(苦笑)まさかそう来るとは思わなかったよ。(苦笑)…ま、ナカタさんと会話が出来るっつー設定だから目の前で喋ってくれないと困るもんねぇ…。(黙)ホントの犬とか猫とかだと賢く大人しくは出来ても喋ってる風には見えないもんね…。そりゃまぁ会話は吹き替えで何とかなるだろうけど目線とかがなー…。(は?)でもジョニー・ウォーカーってのもまた謎だよね。(え)いくらなんでも自宅に猫の死体がわんさかあるなーんてなことになったら芸術家っつってもおかすぃーでしょうよー!…っつかジョニー・ウォーカー=カフカくんの実の父親ってことになるわけだけど。報道されてない事実があったのかもしれないけど結局カフカくんの家からはおかしなものが発見されなかったから犯人捜しに警察がそこまでやっきになってるってことでそ??だって猫の死体が出て来たとかなったらそれはそれでカフカくんの父親の方がおかすぃーってことになって犯人どころじゃなくなるもの…!(え?)その猫のことが原因で近所の人から恨まれてなかったか??だとかそっち方面をあたることになるわけでさ。(苦笑)ジョニー・ウォーカーってのは結局誰だったんだろね??(は?)カーネル・サンダーズ(鳥山昌克さんの役どころ)だってまぁ想像の産物っつか実際には存在してないけどいかにも存在してるかのやうに振る舞って出て来ちゃったりしてるしさー…!でもそれがまた個人の妄想ってわけでもなくてまぁ記号みたいなもんだよね??(は?)神様…ってのとはまた違うみたいだけど。そゆとこがなーんかもう混乱しちゃってよく分かんなくなっちゃうんだよねー…。(苦笑)いてもいなくても支障はないのにいるからまたそこで理解出来なくなっちゃうっつかさ。(黙)異形のモノっつか異形の存在だよね…。(苦笑)ま、カーネルさんは悪役じゃないけど。(え?)星野(高橋努さんの役どころ)も結構たいく会系っつかがたいのいい感じなのね。(苦笑)ま、高橋さんの見た目がそうってのもあるんだけどもっとー…ほそっちょろい人のいめいじだったからさ。(は?)それに根は真面目にしても見た目はちゃらい感じなのかと…。(え?)じゃ誰がよかったのか??って言われちゃうと困るんだけど少なくとも高橋さんのいめいじではなかったかな。(えー…)だってどんなに重たくなったとしても高橋さんだったら入り口の石を難なく持ち上げられそうなんだもー!!!(え)あそこはさひょろひょろした星野が渾身の力でもってもうこれひっくり返せないまま死んじゃうんじゃねぇかっ??!!ぐらいの勢いで持ち上げて欲しいんだもー!!!(だから)最初の方で大島さんが言う自分の片割れを探す話っつの??元々は男男と男女と女女っつー人間がいててそれを神様が無理くり半分こにしたから無くした片割れを探し続けなくちゃいけなくなったっつー話なんだけど。それを大島さんは甲村さんを亡くしてしまったことで永遠に影も半分になっちゃって失われっぱなしだったわけだけど。ナカタさんの場合はどうだったのかなぁ??(え?)ま、途中宇宙人に連れ去られたか??ぐらいの事件があってそこから記憶も影も失われちゃったわけだけどナカタさんの片割れってのはホントに存在してたのかなぁ??(おぶおぶ)それとも猫のミミだったとか…?!(えー…)つかタイトルにもなってる「海辺のカフカ」の絵だけどさすがに部屋に飾られてはおったけれどもその絵の話っつの??そういうのが小説の中ではくわっしく語られておったのに舞台版ではほっとんどスルーされておった件。(黙)「海辺のカフカはあなたよvv」とかいきなり言われてもー…甲村さんのこれまでの話とかがもっとあってこそだと思うんですけれど。(黙)そう言えばー…!ナカタさんもジョニー・ウォーカーを殺してからだったかそれ以降猫の言葉が聞き取れなくなっちゃったってのもあったけどそれも舞台版ではなくなってたっけ。何かいろいろ端折られちゃってるのね…。(苦笑)でもまぁ4時間退屈はしなかったし眠くもならなかったし(爆)本読んでる時の分からなさ具合で舞台版もぜぇーんぶが全くもってキレイに解決したわけでも何でもないんだけどまぁいい夢を見たと思えば…。(は?)マメ(山田)さんもちょいちょい蜷川舞台に出ておられたりしてるけどもうおいくつなんですかねい??(え?)あのサイズ(爆)だしぜんっぜんっ!年取ってない風にも見えるし…。(そんなわけないだろ)今回カワムラ役だったりしたから着ぐるみだったけど一番猫っぽいサイズでしたもんねvv(おい)小説の中では一旦は入り口の向こう側の世界に入って行っちゃったカフカが佐伯さんの助言もあったけれどもいちお自分の意思でもって現実世界に帰ることを選択するわけだけど。舞台版は全面的に佐伯さんの助言に従ってってなことになってません??(え)…つかいまいち入り口の向こう側の世界に入って行っちゃってたかどうかってのがあーんまよく分からなかったんだよねー…。(苦笑)そりゃむかーし行方不明になっちゃってた兵隊さんたち??に案内されて森の奥に入り込んじゃってはいたけれども小説版はその向こう側の世界にある集落で何日かを過ごすことになってたから分かりやすかったけど舞台版だとただ単に森の中で迷っただけとも…。(爆)途中からは大島さんのお迎えと合流しちゃってるし。(苦笑)ま、圧倒的な解決(は?)ってのはしてないけれどもあれはあれでよかったんだよねぇ??(おぶおぶ)

カテコはさすがに時間も遅かったからかあーんまり長引かずにさくっと終わってくれたかと。(え)そうして観てる間はぜんっぜんっ!平気だったんだけど帰ってから見てみたらば元から浮腫んでおった足がこれまたエコノミー症候群もあるのかぱんっぱんになっちゃっててしかも押さえたらちょっと痛い…かな??(えー…)帰って来るのも遅かったのにそれから土日だし病院診て貰っとく??なーんてなことになってそのまま緊急入院。(黙)…ま、この先ちょっとの間舞台観る予定とかもないからいいけどね。(えー…)や、まぁこれだけでも無事観終えててよかったのすwww(おい)んー…でも3時間ぐらいにまとめて貰えてれば尚よし。(爆)むう。