1052.「罪男と罰男」

主なキャスト:松島庄汰・渡部秀・岡本玲・永瀬絹也・有田あん・近藤茶・丸尾丸一郎・鷺沼恵美子
作・演出:丸尾丸一郎 舞台監督:西廣奏
公演記録:2020.3.19~22@ABCホール(大阪)
あらすじ>>「思い返せば、いくつ罪を犯してきたのだろう」

オレオレ詐欺をしている電話口から、孫に会いたいと懇願するお婆ちゃんの声を聞いた時、日出男はそう思った。
そして罰を引き受けてくれた旧友・武男を思い出す。再会した武男は、世界中の罰を受けて瀕死の状態だった。

罪を犯す男、罰を引き受ける男。
二人の再会は、世界を変える魔法の電話に繋がってゆく―――――

コロナ渦の自粛連鎖で開催自体が危ぶまれる中引くのも英断だしやるのも英断、無事開催されてよかったでつ。(ほっ)そう言えば随分とひっさしぶりに鹿殺し観るなー…と。(感慨深げ)チケットは早々に劇団先行で押さえたのでB列 4番。…や、ここまで気合いの入った席じゃなくてもよかったんだけども。(苦笑)ラジオドラマが元になってるっつーのでものっそい短編を想像しておったんだけれども結構意外にも1時間45分のがっつりした作品だったりなんかして。(え)松島(庄汰)くん演じる日出男はまるでダメ男っつか何っつーか…借金まみれで生活もにっちもさっちもどうにもならない状況にまで追い込まれておるっつーのにそれに輪を掛けて…っつか幼馴染みの人志(永瀬絹也さんの役どころ)との腐れ縁っつか家賃のためにか何なのかシェアハウス??同居人??…ま、どっちにしても悪い付き合いから抜けられず…ってので人志が持って来たオレオレ詐欺のリストに従って1人のおばあさんのところに電話を掛けるわけだけども。そのおばあさんとの電話でずーっとすーっかりと忘れておった小学校からの同級生だった「武男」(渡部秀さんの役どころ)のことを思い出す。これだけ少人数で世界が成り立っておるわけだからしてほんっとに奇跡のやうな確率でもってホントの「武男」のぢつのおばあちゃんのところに電話が繋がってしまったか何かしておるんだとばっかり思っておったんだけれどもそこまで偶然の確率が当たったらばちょっと出来過ぎておるっつかちょっと作り込み過ぎ感はあるか。(苦笑)…にしても日出男と武男の関係性っつか相対する感じはそうっとうのモノで…。(黙)武男は転校生??でもってこの町にやって来たみたいなんだけれどもそれが元々同じクラスでいたわけじゃなくて隣のクラス??ぐらいの関係性でもってまぁ顔見知りでも何でもなくてたまったま神戸の大震災の時に小学生だった日出男と武男が偶然にも出会ったっつーのが始まりなわけだけれども武男は何が悲しいのか地震で放り出されたのか身内の誰かが亡くなったとか詳しい事情は分からないのだけれどもともかくも外で人目も憚らずにわんわんと号泣しておってそれがまず印象的だった、と。対する日出男は件の人志たちと一緒にスケボーでわーきゃーと町内を走り回っておった、と。(え)んー…実際問題神戸のど真ん中がどういう状況だったのかも知らなかったし…ってかあの時はもうすでに大学生だったわけだけれども関西圏とは言え神戸っつーと今はもう近鉄電車から阪神電鉄乗り入れでもって1本でさくっと三宮まで行けちゃったりするけれども当時はまだ一旦梅田まで出てそこから阪神もしくは阪急、それかJR…で行きたいところはあーんまりなかったので(苦笑)やぱーり阪神もしくは阪急ってことだったと思うんだけれどもとにかくも乗り換えが必要でもってそこからまた30分とか40分とか乗ってやぁーっとこ三宮に着くぐらいの場所だったりしたのであーんまそこまで縁のない場所っつか何っつーか…。(黙)かんったんに遊びに行ける場所ってのではなかったのでどっちかっつーとちょっと遠方から人が来た時に近場の観光地??として異人街だったり中華街だったりを案内して遊びに行く場所っつかちょっと高級感漂う場所みたいな??(え)それに今ほどまでに神戸方面っつか三宮界隈っつか沿線上にお友達もいなかったしでそこまで親しみやすい場所ってのではなかったのでわざわざ震災の状況を見に行くってのでもなくまぁテレビで流れてるのを観てせいぜい「大変なんだなー…」と思うぐらいの程度だったとおも。(黙)日出男たちもスケボーでわあわあ遊んでいられるぐらいだからして神戸っつーよりかはもそっと大阪寄りっつかそやってがっこが休みになって子供たちで集まって遊んでおっても近所のおっとなーwwwたちから白い目で見られないっつか怒られない程度の寛容さみたいなのはある場所だったんだろうとおも。そうでなかったらかっくじつにしばき倒されてただろうし。(死)それとこれはまぁ段々と分かって来ることだけれども武男は他人の感情を読み取ってしまうー…っつか人が発する悲しみやら怒りやらのどっちかっつーと負の感情??を受信してぜぇーんぶを自分の中で一手に引き受けてしまう力っつかそれがメリットでなくどっちかっつーとデメリットの方が大きいわけだからして「力」なーんて嬉しそうには言えないことだろうとは思うんだけれどもともかくも必要不必要に関わらずバンバンと流れ込んで来るんだからして質が悪い。(え)それだから地震の時にはみんなが悲しんでる感情を一手に引き受けて…っつか周りの空気が悲しみに満たされておるわけだからして仕方がないわけだけれども(黙)そやって流れ込んで来た「悲しみ」を受けてよくは意味が分からないんだけれども滂沱の涙が次から次へと溢れて来て止まらないっつー垂れ流し状態(違)だったんだそうな。(えー)それでちょっと興味を持った日出男と武男が武男からの申し出っつか「友達になってよ??」なほぼほぼ告白(!)めいた申し込みを受けてからは武男は全世界の 悲しみやら怒りやらを引き受けるんじゃなくて日出男1人の悲しみやら怒りやら苛立ちやら…なストレスフルな感情を受け止めるだけで済んだ、とまぁそゆわけで。(え)日出男と武男は美子(岡本玲さんの役どころ)のことをお互いになーんとなく意識するやうになってから離ればなれになったー…っつかそれもまた武男が日出男の感情を受け止めて日出男が美子のことを意識するとやたらめったら胸の中がざわつくっつーのか何っつーか…「これが…恋??(おぶおぶ)」つて意識するよりずーっと前の状態だったわけだけれども(苦笑)それをキャッチしてしまって武男自身が美子のことを意識して胸がざわつくっつー錯覚に陥っておったんじゃなかろうか??(おぶおぶ)そのことを武男が日出男に相談して「どうしたらいい??(おぶおぶ)」つて聞いたらば日出男も武男に相談されたことで余計に美子のことを取られたくない…!っつー防御意識が働いて「お前みたいな地味ーで目立たなくてしかもちょっといじめられてるやうなヤツのことを美子が好きになるわけないだろwwwむしろ迷惑だよwww」つて全否定して「そうだよね…」つて武男もそれを認めてからは絶交状態みたいなことで段々と疎遠になって行ってフェードアウト…みたいな??(え)どっちにしても日出男が悪いことをすると武男がケガするっつー法則(え)でもって人志共々不良仲間とつるんで万引きに参加した時も次の日がっこに行ってみたらば武男は休んでおって聞けば階段から落ちて両腕骨折してしばらく動けないー…だとか次々と災難に見舞われてくのをちょっと気味が悪く感じておったのも事実なので(え)ちょっとずつ距離感を取り始めておったのも正直なところしょうがないっつか。(黙)そのまま忘れておった武男のことをおばあちゃんとの電話で思い出すわけだけども。

このおばあちゃん(鷺沼恵美子さんの役どころ)ってのもオレオレ詐欺にかんったんに乗っかって来るわけなんだけれどもどうにも足が不自由で外出も出来ないしましてや1人で銀行に行ってATMで指定の口座に振り込むとかは出来ないっつーので「お金は用意しておくから家まで取りにおいで??」つて言ってくれるんだけれどもそうしちゃうと速攻で孫の「タケオ」じゃないのがバレるし…っつーのでてけとうに言葉を濁しては「そのうち取りに行くから…!」つて電話を切る日出男…。(黙)…にしても400万ってな大金をぽんっ!っと出せるっつか自宅に用意してあって「いつでも取りにおいで??」つて言えるぐらいの裕福さっつーのか何っつーか…それはそれで警戒心がなさすぐる…っ!!!(どーんっ!)おばあちゃんの話を聞いておると「タケオ」とは20年ぶり??ぐらいの勢いでもって小学生の頃に「タケオ」の母親が出て行ったっきり付き合いがないっつーのかこのおばあちゃんからしたらば母と娘になるわけだけれどもそこがギクシャクしたまま音信不通になってしまったもんだから「タケオ」ともそれっきり会えなくなってしまって…な話でもって「タケオ」もとい日出男からの定時連絡っつか電話を楽しみに待っておるっつーおばあちゃん。(えー)しーかたがないので自分の知ってる「武男」の話で茶を濁すー…っつか今はもう「武男」になり切って小学生の頃の思い出話を続ける日出男…。そやっておるうちにおばあちゃんの家に電話しても繋がらなくなってしまって「すわ…っ?!オレオレ詐欺がバレて警察に垂れ込まれたか??(おぶおぶ)」っつーので心配する日出男だったんだけれどもそれよりもまず独居老人なんだからして定時に電話しても繋がらないっつか誰も出ない…!ってなったらばまず家の中で救急車も呼べなくて放置されっぱなしでもって死んでるんじゃなかろうか??(おぶおぶ)ぐらいの生存確認の心配をする方が先だと思うんだけど…。(黙)そやって住所頼りに家まで行ってみたらばご近所さん??からおばあちゃんが病院に担ぎ込まれたっつーことを知らされる日出男。そこでちょうどすれ違いっつかほんっとの「武男」も同じ病院に入院してることが分かって再会することに…。…っつか武男はまぁおっとなーwwwになっておって(当たり前)覆面小説家っつかそこそこの売れっ子小説家にも関わらず出版社の人間とは誰とも会ったことがないー…っつかまぁ人にわざわざ会ったりしなくても小説だったらばめいる添付でも送れるし生原稿を…!ってのだったらば封筒に入れてポストに投函すれば済むことなのでよっぽど締切デッドライン…!ってのだったらばめいる添付に加えてFAX送信だとかいっくらでもやりようはあるわけなので顔バレしないやうに小説を書き続けるっつーのは今の時代ふっつーに可能なわけなので(苦笑)そこまで無理のあることじゃないよなー…と。そこに小説の映画化の話が沸いて人嫌い??の作家だからしてアポを取れないっつか連絡を取ってものっけから断られる可能性の方が高いってのでダメ元で美子が連絡を取ってみたらば「今から会いに来てください」つて病院を指定される。(えー)美子はと言えば映画制作会社??に勤めておってこの小説は絶対に…っ!!!映画化するべき…っ!!!と思っておるわけだけれどもまさかのそーんな人嫌い??の小説家が自分みたいなぺーぺーのほぼほぼただの1ファンみたいな立ち位置の社員が申し込んだぐらいで会ってくれるなんて…?!ってので半信半疑なわけだけれどもともかくも病院で美子と日出男と武男とおばあちゃんの4人が交差することに…。まずおばあちゃんはと言えば「タケオ」がホントの孫の「タケオ」じゃないってことは分かってて電話に付き合っておった、と。(え)…っつーのも「タケオ」はとぉーっくのむかーしに死んでいなくなっておってでもその母親であるところの娘との折り合いが悪くてお葬式にも出席出来ずにお別れになってしまってずーっと後悔しておった、と。それが日出男からの電話で「タケオ」は現在進行形で生きてる錯覚??っつか今も生きて元気に働いてでもたまーに失敗もしておばあちゃんにお金の無心で泣き付いて来るやうな??(苦笑)「しょうがないなー…」なところもあってより一層可愛い孫だと思わせてくれるぐらいに日出男からの電話が楽しみで仕方なかった、と。でもおばあちゃんからの連絡手段はないし家で倒れてそのまま病院に担ぎ込まれてしまったもんだから電話が掛かって来てるだろうけれどもそれに何故出られないのか??を伝えられないしそれに本気で困って今頃家までやって来てお金を取りに来てるかもしれないけれどもそれも私てあげられないし心配してるだろうなー…と気になりつつどうしようもなく毎日を過ごしておった、と。そやって言われておったお金は病院まで持って来て手元に準備してあるからいつでも持って行ってくれていいとまで言ってくれるおばあちゃん。(え)むしろこっちから頼み込んで持って行って欲しいぐらいに。(えー)日出男の話を聞いてみれば借金で首が回らなくて取り立て屋(丸尾丸一郎さんの役どころ)からは期限が今日??明日??で最後でもって全額耳揃えて返せなかったら保険金でも何でも掛けて始末されても仕方がないところまで追い込まれておる、と。だったらばこの400万で借金を完済してそれでおばあちゃんからお金を借りたことにすればいい、と。利子なんかもちろん付かないしそれだったらば「罪悪感もないでしょう??」とおばあちゃん。(え)いつまで、なーんて言わないからこれからも「タケオ」の話を聞かせてくれるだけでいいからその時間を日出男から買ったんだと思えば安い買い物よwwwっつーおばあちゃんに心を入れ替えてちゃんと働く!と日出男。件の武男は今や全身をガンに侵されてすーっかりと寝たきりで日々を送っており。(滅)日出男と別れてからこっち、やぱーり世界ぢうの悪意??っつかストレスを受信してしまってそれが武男の体にダイレクトに跳ね返って来てどんどんと病状は悪化の一途を辿っており。(滅)美子と会ったのも懐かしくて…っつか小学生の時から好きで想い続けておってとにかく会いたかった、と。日出男も改心したわけなので武男と再会してこれからは武男のためになるべく悪いことはしないやうにする…!となー。(苦笑)どういうわけだか武男もそのおかげで??めきめき回復して行ってガン全消えwww(え)…ってか渡部(秀)くんって「科捜研の女」シリーズでタメ口の研究員の役の子でそ??(え)科捜研なんだからして研究のキャリアっつーよりかはその道のプロばっかりが集ってる集団なのであって経験どうこうじゃなくて対等なんだろうけれどもずーっと気になっておったんだたwwwこの子かーwww(だから役と人物は別なんだってwww←)カテコの時にも丸尾(丸一郎)くんが「こんな時期に足を運んで下さって…」っつってたけれども劇場ってお隣さんとよっぽど知り合いだとか友達だとかだったとしても観てる間にべちゃくちゃ喋ったりしないしそこまで警戒しなくちゃいけない場所??(おぶおぶ)とも思うんだけど実際問題文化事業って非常事態になると「不要」なモノとして真っ先にカットされちゃうし(滅)こやってやってくれることの意味っつか意義っつかやぱーり有り難い。早く日常になってくれますやうにー。(念)…むう。