1049.「その鉄塔に男たちはいるという+」

主なキャスト:水沼健・奥村泰彦・尾方宣久・金替康博・土田英生・石丸奈菜美・高橋明日香・立川茜・渡辺啓太
作・演出:土田英生 舞台監督:青野守浩
公演記録:2020.2.13~17@AI・HALL(兵庫)
たまーに再演されておったりする作品だけれども今まで観たことがなく。(黙)今でこそ…っつかつっちー(土田英生氏)の作品はどっちかっつーと人情モノっつか最終的にはほんわか話に落ち着くっつかそゆ「ま、いろいろあったけれども今ココ」みたいなのがウリなんだと思っておったんだけれども初期作品はそれよりももっと社会派??…っつかぢつはちょっとこわーい作品だったりするのかな??と。(え)「赤い薬」(観劇日記No.308参照)再演の時にもちょうど10周年記念で初期作品の上演だったわけだけれどもあれも治験の話だったりなんかしておってこう…普段積極的に関わり合いになることは少ないけれどもまぁあるところにはある、と。(え)…ってか戦争もそーんな積極的に関わるやうなことがあったら困るんだけども。(黙)「+(プラス)」部分として陽乃介(奥村泰彦さんの役どころ)の離婚した父親と母親…ってかまぁこの時はまだ「離婚しよう!」を奥さんっつか「母親」が切り出したところから話が始まるわけなんだけども。(苦笑)確かに家族付き合いっつかけこんした相手のことは恋愛けこんだったらばそれなりに好きでけこんしたわけだし相性だったって悪くない…っつか多少お互いにイラっとするところもありつつでもそれも「まぁこんなもんでしょ」ぐらいで乗り越えられる程度のモノだったならけこんに踏み切るのもアリっちゃぁアリなのかもしれないけれどもそれが相手の親だの兄妹だのってなことになって来ると話が違って来るっつか…。(黙)個人個人としてはべっつにそこまでしていやーな感じの人じゃなかったとしても家族としてこれからも死ぬまでずーっと延々と付き合いが続いて行くとなれば話は別っつか何っつーか…。(滅)兄夫婦が新婚旅行まだだったでしょ??の代わりに妹が手配して…っつかそもそもは妹の知り合いがいるのにその人に会いに行くのに便乗して…っつかその人に観光案内??を頼んでどうこう…みたいな話が勝手に進められておるっつか大体新婚旅行っつーのは妹を連れてくモノではないわけだし妹が手配したモノに便乗して…っつーのも何か違う…??(おぶおぶ)しかも超メジャーな観光地っつーわけでもなくほんっつ地味ーにぜんっぜんっ!知らない初対面の相手を前にして観光案内…っつか妹は知り合いなんだからしてそれはそれでいいのかもしれないけれども正直べみょうだ。(黙)それに強く反対しない兄も兄…っつか自分の旦那(渡辺啓太さんの役どころ)なわけだけども。(黙)そのお母さんにしたって押しが強いっつかわしわし家に訪ねて来られて遊びに来られてしかも料理の腕前だったって大したことないのに「美味しいでしょう??」つて無理くり勧められてなーんとなく味付けとかおかしいし…!っつーのを今言う??(おぶおぶ)ってな話なんだけども。(苦笑)妹(立川茜さんの役どころ)も知り合いっつかながーいこと友達??な柚月(高橋明日香さんの役どころ)がこの後ちょっと予定があっていろいろ片付けないといけないことがあるからディナーは一緒に出来ないってなことになった時に「…は??」みたいなことになって「こっちはわざわざ日本から来てしかもずーっと前から「この日に行くね」つて決まっておったんだからして予定は分かってるんだからそんな時に仕事入れるな!」みたいなことでキレ始めて「…や、だから分かったって!晩ご飯までには片付けるようにするから!」つて話を収めようとしたらば今度はそんな嫌々ながらにってのだったら「もういい…!」つてますますご機嫌斜めーになってくしどうしたら…??…ってかこゆめんどくさいヤツだったことあるなー…、あたし。(遠い目←)中学生ぐらいの頃はそれこそもう友達至上主義っつか「友達との約束、絶対っ!」みたいな感じでもって「その日都合悪くなっちゃってさー…」とか言われた時に「だから前から決まってたことだよねぇ??こっちの方が先約だったよねぇっ??!!(ぐわしっ!)」な感じでもって喰って掛かったこととかあったもんなー…。(苦笑)今はもうすーっかりとお1人様まんせーwwwな人なのでむしろ「この日とこの日とこの日は絶対ダメー!!!」なチケットどんだけ苦労して取ったと思ってんだ??!!(わなわな)な自分の予定最優先でもってそれに合わないモノはばっさばっさと斬り捨てて行くので(え)「むしろ空いてる日を申告してお前から誘え!」的な??(え)…ま、要は子供だってな話なんだけども。(苦笑)それにしたって今回も立川茜嬢の印象が随分と違うっつーのか何っつーか…観るたびにぜんっぜんっ!違う人っつかもう顔付きすらも別人に見えますー。(えー)ベースになっておる顔をいじるわけにはいかないので(当たり前)髪型だとか着てる服装だとかで随分と印象は違って見えて来るには違いないんだけれどもそれにしたってまいっかい毎回「この人、新人さん??(おぶおぶ)」ぐらいに新鮮っつか初めて見る人ー…??(おぶおぶ)ぐらいに変わって見えるので不思議…。結局のところ柚月には柚月の生活があって変わらず円香(立川茜さんの役どころ)とは友達なわけだけれどもこっちで出来た友達だっているし仕事だったっていつまーでも放っておくわけにもいかないし円香たちが遊びに来てくれて嬉しい気持ちはあるけれどもこっちは休みを取ってるわけでもないし仕事の手を止めて??付き合っておるわけなのでそこも分かって欲しい、と。…ま、いつもいつもべったり一緒だった中高時代の友達だったって会えばその時みたくいつまででも喋ってられるし楽しいけれどもそれが明日も明後日もそのまた次の日も中高の時みたく永遠と続くわけじゃない。明日は仕事だし朝も早いし…ってなるとよきところで切り上げないといけないことだってあるしそれが暗黙の了解っつかまぁ働かずして喰ってけないからねぇ…なのもある。(黙)このままどっちかの家になだれ込んで朝までコースも出来なくもないわけだけれどもそこに立ち入ることは出来ないしもういいおっとなーwwwだからね。(死)…な人情噺がほぼほぼ大半なわけだけれどもこの街に住んでても観光地??だとは思わなかったこの鉄塔には由来があって何百年も前ーにこの国が政治的に揉めておった時に負けずにその風刺的話題を描いた人形劇を上演し続けてそれで政府から目を付けられて弾圧させられそうになった時にでも鉄塔にバリケードをこしらえて籠城して耐えたとか何とか…??そんな由来のある場所でまぁ知る人ぞ知る??みたいな??(え)「せっかく来たんだしちゃんと見学して行きましょう!」っつーので眺めておったらば柚月にだけは空耳??なのか銃撃戦の音が聞こえてぱっと振り向く…。

…と舞台はその陽乃介がおっとなーwwwになってすーっかりとおさーんwww(爆)になったとんでもなく未来な同じ場所に飛ぶ。離婚する、しないで揉めておった両親はすっぱりと…かどうなのか最終的には充(渡辺啓太さんの役どころ)が折れる形になったのであろう(苦笑)離婚成立でもって「うちの親、離婚しちゃってるからさ…」な何かの拍子でそんな話がポロっと零れ出たり。陽之介もあの頃の夢を叶えて??パントマイムの劇団に入って活躍ちう!…だったらよかったんだけれども戦場の慰問でこーんな辺鄙な国に連れて来られてしかも慰問先の部隊は翌日からゲリラ一掃作戦でもって敵方の小部隊を撃破してくってのでピリピリしておってやけくそでもって何をやってもゲラゲラ笑うっつーみょーにハイテンションなことになっておったり…。(黙)そんな空気に耐え切れずリーダーと現地コーディネイト??を残して逃げて来る劇団員たち。(滅)あーんまり遠くに行ってそれがどこなのかわっかんなくなるのも困るっつーのでとりま目印にもなる鉄塔の最上階で立て籠もる面々…。何かっちゃぁ「もう寝た…??」つてちょっかいを掛けて来る陽乃介だったりするわけだけれども(苦笑)奥村さんってそゆ立ち位置だよね…。(え)釣られてついつい他の人たちも目が冷めちゃって最初は話に付き合ってやったりしておったんだけれどもとにかく何があるかわっかんないわけだからして体力温存のためにも夜は寝ておいた方がいい!っつーので「早く寝ろよー!」つて取り残される陽乃介だったり。(黙)なーんにも知らないうちにこの国に戦場慰問??としてまぁリーダーがたっかい金積まれたのに目が眩んで…なのか何なのかとりあえず連れて来られただけなのでこの鉄塔に纏わる物語??みたいなのはべっつにこのメンバー内では語られたりとかはなくただ単純に他に目印になりそうなところがなかったし後は見渡す限りのジャングルっつか下手したらゲリラ一掃作戦に巻き込まれて撃ち殺される危険も増えるわけなのでひとところに集まってじっとしといた方がよかろうもん!となー。途中からは元いた部隊から「なーんも知らない相手を殺すなんて…」つて逃げて来た日本人軍人??の城之内さん(金替康博さんの役どころ)が加わったりしてメンバーは5人になるわけだけども。その城之内さんが加わった辺りから自分たちが置かれてる状況っつかやぱーりここは戦場なんだ!っつーことを身に染みて理解するしかなくてつっちーもとい上岡主導で交代で鉄塔のてっぺんに登ってそこで見張り番??を30分だか1時間だかずつ立てようだとか水を汲んで来るのも当番制にして順番で行くように決めようだとかなるんだけれども「そんなの、誰か気が付いたヤツが行くか飲み終えて空っぽになった時に最後飲んでたヤツが行くかしたらいいぢゃんwww」だとか「いつも通りふっつーにしてようよ??」つて敢えて順番だとか戦場のど真ん中に取り残されてるんだってなことを意識せずにみんなでワイワイ楽しくやろうやwwwを主張する笹倉(水沼健さんの役どころ)の二手に分かれることに…。最初のうちは笹倉案っつかせっかくそやって戦争が嫌で逃げて来たわけだからして敢えて戦場を意識しなくてもいいだろ??説に賛成的だった小暮(尾方宣久さんの役どころ)も段々と銃撃の音が近づいて来ることに恐れをなしたっつか何っつーか…ある程度の統制っつか規制??は必要だと思いますよ!ってので上岡側に付いて見張りやら順番やらをきっちり守ることが大切だ!つて主張し始める。「アリとキリギリス」の例を出して来てキリギリスは自分の好き勝手やって遊び呆けておってそれで食べるモノのストックやら何やら空っぽになって初めて「大変だ…!」ってことに気が付いてそれまで真面目ーに汗水垂らして働いておったアリに助けを求めて「ちょっと恵んでくれないか??」的な??ことを言い始めるわけだけれどもそれは虫が良過ぎるっつか「自業自得ぢゃないか!」と小暮。自分は夏の間遊び暮らしておったくせに冬になってストックが空っぽだからってアリに助けを求めて来てそれはアリに対して失礼だろ??と。アリは「努力して」持ってる側になったのだ、と。それを遊んでおったキリギリスに奪われてたまるか!って話でしょう??と。…でも。そゆ「これは自分のモノだ!」つて取り込んで可哀想な相手に…っつかこの場合キリギリスを「可哀想な相手」っつーのはべみょうだけれども(苦笑)でもまぁ持ってない人に対してシェアする気持ちを持たないから今こやって戦争が起こってるんだろ??と笹倉。本来誰の土地でもなかったただのだだっぴろーい広場みたいな場所をいきなりよそからやって来て「俺の場所だ!」つて占拠しておいてそこを取られまいとして他からやって来たモノを排除してやっつけてそれでいい気になってるっつか何っつーかそれが戦争ってのの根元だろ??と。それが嫌で逃げて来た自分たちが今ここで戦争っつー「非常事態」に取り込まれて右往左往して順番だ!規則だ!つて決めて誰かが誰かを支配するっつか管理しようとするってのはおかしくないか??と笹倉。「俺は最後まで自由でいたいよ…」つてあくまでも順番には拘らないしやりたいヤツがやればいい、と笹倉。「それもそうだなー…」と思い始めた小暮が同調してなし崩し的に順番だどうだってのは解除されることに…。思わずリーダーを置いて逃げて来たけれども殺されちゃったりしてるのかな??(おぶおぶ)と気になり始める面々。(黙)城之内さんによればまぁゲリラ一掃作戦もこの2、3日??で片が付くだろうし日本から来た慰問隊まで気にかけてる余裕はないだろうから殺されるってことはないだろう、と。でもなーんとなくこのメンバーが鉄塔に籠城してるっつーことはバレてるので上手いこと戦争が収まったとして日本に無事帰れるかどうかは正直べみょうだろう…となー。(滅)でも「戦争さえ終われば何とかなりますよ!」ってなことでリーダーの立ち位置がなくなったので「城之内さんも参加してみませんか??」と乗り気な陽乃介以外のメンバーたちwww(え)陽乃介はと言えば「好きこそ物の上手なれ」だったらよかったんだけれども(え)ただの「下手の横好き」でもってぜんっぜんっ!上達しないどころか「階段パントマイム」も何がしたいのかわっかんないし(死)ウケないぢゃないか!と面々www…だけれどもここに来て城之内さんの評価が高くて「すっごい面白かったです!」ですとー。すーっかり気をよくした陽乃介に手ほどき??を受けて独自の「階段パントマイム」を作り出した城之内さんに「こっちの方が面白い!」つてみんなが言い出して超超超不機嫌になる陽乃介www「戦争が終わって日本に戻ったら早速お披露目ですねvvv」つて盛り上がるメンバーなんだけれどもそろそろ銃撃戦が途絶えた頃に元いた部隊が鉄塔を取り囲んで包囲。最前線にはリーダーとコーディネイトの人が置かれており狙われてるのはこのメンバーだっつーことで諦める面々…。(黙)投降したって殺されるんだったらばここで潔くみんなで殺される方がマシだ…!っつーので窓側に進んで行くメンバー…で暗転。暗闇に発砲音が聞こえて電気が点いた時には床に倒れておるメンバー…っつーので終了ー。「あー…ここまで見せるんだなー…」っつーのが最初の印象。その後コロナの影響でもって持ってた舞台のチケットが3公演も飛んでしまって「非常事態」になってしまったらチケットなんて紙屑同然なんだな、と。(黙)でももうそろそろ感染者が何人増えただとかどこで感染したかの犯人捜し(爆)よりももっと有効な「こういう風な経過を辿って病状はどんな感じ」だとか具体的な話をして欲しい。(切実)MONOは全公演走り切ることを決めたそうだけれどもどうか…!最後まで生き抜いて…!(え)