175.「TOMMY」
主なキャスト:中川晃教・高岡早紀・パク・トンハ・ROLLY・右近健一・村木よし子・斉藤レイ・山崎ちか・ソムン・タク 作:ピート・タウンゼント/デス・マカナフ 翻訳:薛珠麗 音楽:THE WOO 訳詞:湯川れい子・右近健一 演出:いのうえひでのり 公演記録:2007.4.20〜26@シアター・ドラマシティ(大阪) |
あらすじ>>1940年代のロンドン。幸せな結婚をし、愛しい妻との幸せもつかの間、ウォーカー大尉は第二次世界大戦に出兵する。その後、ウォーカー夫人のもとにウォーカー大尉が行方不明となり安否は絶望的であるとの知らせが届く。すでに身ごもっていた夫人はショックを受けつつも出産。行方不明の大尉に子供が生まれたことを知らせることもできぬまま、トミーと名付けられた子供は成長していく。数年後、ウォーカー夫人に恋人ができる。ある晩、何の前触れもなく突然ウォーカー大尉が帰還する。そして、自分の妻が恋人と一緒にいる姿を見たウォーカー大尉は逆上し、恋人を殺してしまう。その一部始終を目撃してしまったトミーは、両親から次の言葉を言い聞かされることになる。「あなたは何も見ていない、何も聞いていない、だから誰にも話してはいけない」その日からトミーは視力、聴力、そして言葉までも失い三重苦となってしまう。さらに年月が過ぎ、青年となったトミーに両親はさまざまな治療を試みるが、相変わらず無反応。変態のアーニーおじさん、サディスティックないとこのケヴィン、娼婦のアシッドクイーンからさんざんな目にあわせられるが、トミーの表情は相変わらず動かない。ところがある日、何かに導かれるようにトミーはピンボール・マシンと出会う。三重苦なのに感覚だけで、永遠にリプレイを続けるトミー。その噂を聞きつけたピンボールの世界チャンピオンがトミーに勝負を挑む。トミーはチャンピオンに勝利し一躍有名人に。トミーのおかげで巨万の富を得た両親は、今度は専門的な研究所で治療を受けさせるが、効果はまったく出ない。しかし、ある衝撃がきっかけで三重苦から解放されたトミー。奇跡的に復活したピンボール・チャンピオンとしてアイドル的な人気に拍車がかかる。コンサートを行えば群衆が押しかけ、トミーグッズは驚異的な売り上げを収める。そして、異様なほど熱に浮かされた人々は、トミーを教祖のように祭り上げていくのだが……。 |
THE WOOも全然聞いたことないしミュージカルにも興味がほとんどないし(爆)ほぼ勢いだけでチケットを取っちゃったんですけれど。(苦笑)うーん…やっぱり行くんじゃなかったかなぁ?(え?)や、ミュージカルでも大丈夫そうな時もあるんですよね。ライヴ形式っつかそういうのだったら何とか最後まで飽きずに観れたりするんだけどこの手の歌だけでストーリーを前に進めて行くタイプのって苦手で…。(黙)「OUR
HOUSE」(観劇日記No.142参照)とかそういう系だと思うんですけれど。たぶん最初に乗り切れなかったら最後まで取り残されちゃう感じがするのよねぇ…。(黙)それに冒頭台詞なしで動きだけでストーリーが展開して行ってそれにダンスが付いたりするだけで何て言うのかなぁ?絵本の絵だけ眺めてる感じ?あたしに想像力が乏しいせいなのかもしれないけど何かもう子供向けミュージカルな様相を呈して来たなーって感じで。観に行ったことはないので分からないんですけど「アニー」とか「ピーターパン」とかそういうのに近いかもしれない。素直な心で観れば楽しめるものなのやも?(おぶおぶ)つかいのうえ(ひでのり)さんが演出だからって新感線風を期待しちゃいけなかったのかもしれない。だって演出って言っても本場のミュージカルの土台となるものにそんなに手を加えちゃいけないみたいだったし。全くのオリジナル演出じゃないのがちょっと残念だったのかなぁ?つかやっぱりその冒頭の台詞なしのシーンからアッキー(中川晃教くん)が登場して歌い始めてからはちょっと空気感が変わった感じがしたんだけどファンの盛り上がりの勢いに乗せられたせいかもしれない。(爆)ま、ストーリーについて突っ込み出したらキリがないんだけどもう親も殺人ってことに対しては事件後すぐ警察も来て調べられて裁判も受けてそれなりに罪も償って一件落着してるように思うんだけど(何せ台詞がないから展開だけ見てればそんな感じがするんだけどよく分からないのよねん…)それを無理くり子供に「何も話してはいけない」って言ったことを棚に上げて「何でこの子は聴こえない、見えない、話せないんだろう?」って治療を受けさせようとするのかが分かんない。だって自分たちのせいでしょう?呪縛をかけたのは。それを「もういいんだよ?」って言ってあげればただそれだけで救われた話なのに。トミーとしては親に言われたことを素直に聞いて約束を守ってるだけ。何も感じてないわけでもないし言ってることが届いてないわけでもない。だけど一言でも喋り始めてしまったらどこでぽろっとその話をしてしまうかが怖くて自信がなかったのかもしれない。それなら誰にも関わらない方がマシ。喋らない方がマシ。自分だけの世界に閉じ籠もって自分の中にある世界で生きて自分の中にいる想像の友達と仲良くしてる方が楽だったのかもしれない。何つーか繰り返されるのは「僕を見て 僕を感じて 僕を愛して 僕を癒して」って言う言葉なんだけどそれってナルシスティックじゃね?みたいなさ。(爆)自分は目に映ってるのに映らないようにしか振舞って来なかったからみんなだってそういう扱いしかしてくれないだけなのに。反応しないから何やったって平気。いじめたって「いじめられた」とか「何された」とかつげ口したりもしないし。おもちゃと変わらない。痛かったら「痛いっ!」って声を上げればいいじゃない?嫌だったら「もう止めてっ!」ってど突き返したらいいじゃない?(おい)それを何だか自分だけが可哀想みたいに悲劇のヒロインぶってそれが嫌味なんだっつの。(爆)と。これって…トミーに感情移入出来なかったら終わりなんじゃね?(苦笑)でも子役のトミーは可愛かったー。(え?)あたしが観た回は宮治舞ちゃんがやってたんですけどちっちゃくてキュートれした。でも男の子じゃなかったんだね。(苦笑)それに何故かピンボールチャンピオンって…。ま、リズム感だとか溢れ出る魂の高揚感だとかそういうモノの象徴としてあるってのは分かる。だけどピンボールはノレるけど心までは救ってくれない。そのためには何かが足りなさ過ぎるんだなー。あたしは…ピンボールとか苦手だったな。ちっちゃい頃はよくデパートの屋上とかにちょっとした遊び場みたいなのがあってパンダだのクマだのに乗って100円入れたらのそりのそりと動くおもちゃだとかもぐらたたきだとか恐竜のトランポリンとかちゃちい観覧車とかもちろんピンボールとかがあって親が買い物してる間そこで時間潰してなさい的なのがあったんだけど今はそういうのないよね。(苦笑)あるとしてもゲーセンぐらいか?ま、もぐらたたきは多少頑張れば何とかなったんだけどピンボールはセンスなかったねぇー。(遠い目)あれってパチンコと一緒でしょ?(やったことないけど)だってあの穴に入れるのだって偶然としか思えないもん。こうたぶんちゃんと筋っつかそういうのを読んで弾を弾けばいいんだろうけどそれが分かんない。(黙)ただもう適当にしか打てない。だからすぐ終わっちゃう。(苦笑)そういう懐古趣味は刺激されたけどあそこで立って踊り狂うとかは無理だったー。ダメーやっぱりこういうのー。(おい) でも右近(健一)さんとROLLYの弾けっぷりは好きだったな。(え?)トミーをめためたにいたぶり倒す役な2人なんだけどもうその潔さっつーの?(は?)やり過ぎだろ?な感じがすっごいよかったー。それはもうカテコまでずーっと健在で楽しくて楽しくて仕方なかったでつ。なにげに新感線な路線を期待して千秋楽で大楽だったらおせんべい貰えるかも?!みたいな間違った期待を抱いてしまったので(爆)DM電話先行だったんですけど迷わず楽日取ってましたからね。(苦笑)でもたぶんアッキーのFCとかが大半押さえてたんだと思うんですけど席は23列 48番とかだったんでそーんなに周りも大盛り上がりでもなくぬるーい感じでした。(おい)あ。でもあたしの周りちょっとだけが座ってた(一幕終わりのピンボールマシーンのとこ)だけで大半は立って踊ってたんでノレる人は問題なかったのかもしれません。あたしの周りは何となく若い夫婦?っつかカップルっぽい人たちが多くて男の人とかもいたしわーきゃーにはなってなかったかと。つか新感線ファンな人たちだったのかなー?カテコとか観てても「右近さん、やり過ぎ」とかって男の人が評してたりしたから。高岡早紀さんは「キレイ」(観劇日記No.111参照)でも歌ってるのは聞いてたはずなんだけど今回はかなり印象が違ってましたねい。ま、お母さん役なんだから全然役柄とかも違うし当たり前なのかもしれないけど。またこのお父さん役の人と噂になっちゃったりするのかしらん?この共演者キラーがー…とか途中全然下世話なこと考えたりしてました、ごめんなさい。(ぺこり)や、高岡さんが嫌いなわけじゃないです、全然。むしろそんな魔性っぽいとことかかけらもない感じがするし(おい)男の人に好かれるからって女の人から嫌われてる感じじゃないし何がそんなに惹き付けて止まないのかなー?なんて思ったりするんですけど。そう言えば「キレイ」終わって松尾(スズキ)ちゃんの映画に出てすぐ松尾ちゃんとも噂になってたな。(苦笑)いめいじ違い過ぎて「…それはないんじゃね?」って感じだったし松尾ちゃん自身枯れてる感じ(爆)な人だったりするので高岡さんとがっついてる(え?)松尾ちゃんはないなと思ってたんですけど案の定すぐフェードアウトしちゃいましたけども。なーんか本人そんなに盛り上がってないのに周りが盛り上げてるだけのやうな気もするんですけども。余りに本筋に乗り切れないからって遠くに逝っちゃってました…。(黙)韓国の俳優さんたちはそんなに思ったほど気にならなかったかなー、と。つかあたし、ちゃんとキャストとか把握すらしてなかったですねい。(苦笑)なんつーか中川くんとROLLYと右近さんぐらいしか分かってなかった。(爆)高岡さんとか他キャストの名前を眺めた記憶すらなかった。(おい)だから出て来ても「えーっと…今誰歌ってるんだっけ?」ってなることが多くて…。(苦笑)いつも新感線だったら歌詞リストみたいなのとキャスト表みたいなのが一緒になってるのが入ってたりするんですけど今回そういうのがなかったからよく分からないまま進んで行って幕間でやっとチェックして「…あ。そうなんだ」ってのがいっぱいあった気がするー。(おい)結局トミーが殻を破って出て来たのだってお母さんがキレて鏡を破壊しちゃうからだし自分から世界に積極的に関わろうとしたわけでもないし。トミーは結局何だったのかなー?って思えちゃって。やっぱり最後までテンション上がり切らずに終わっちゃいましたねい。とほ。カテコはROLLYの生演奏で「SUMMERTIME BLUES」をソムン(タク)さんが歌ってくれてそれはすんごい盛り上がって好きだったなー。あと大楽ってことでアッキーもといトミー(そう呼んでくれって中川くんがアピってたので)の「ピンボールの魔術師」をサービス。それと役者1人ずつのコメント紹介。今日の出番はなかったけど子役の片方の塩野魁土くんも登場ー。しっかりしたこと喋ってていい子そうだったー。(え?)で右近さんは「変態」コールを1人で盛り上げてどんどんテンション上がって中川くんから「変態コールでこんなに喜んでる人もそういないですよね」ってコメントされてましたねい。でROLLYがそれを受けて「それはこの人がホントに変態だからです」って言ってたー。右近&ROLLYコンビはきっとめちゃめちゃ仲良くなってる気がする。(笑)で訳詞が今回ほとんど右近さんだそうで「誉めろ」っぽいアピがあったりとか。でも「中川くんのアレンジもよかった」みたいにやっぱり人のこと気遣っちゃうんだよねー。でもう1人の訳詞担当の湯川(れい子)さんも楽日観に来られてたみたいで客席でピンスポを受けておられましたねい。でもアッキーってばバンドメンバー全然紹介してなかったよ…。スタッフさんのこととかお客さんのこととかは散々誉めてたけど。そこまで気が回らなかったのかな?あぁーでも次「エレンディラ」も中川くんだけどこれはもういいかなー?(爆)蜷川さんだから行こうかどうしようかと思ってたけど…そこまで中川くんのファンじゃないしな。チケット代も高いし。(おい)美波ちゃんも興味あったけどなー。とそんなことしてたら先行終わっちゃってるしもうないかな。(苦笑)ま、WOWOWか何かで放送される機会があったらそれに期待。(おい) |