910.「蝶つがい」

主なキャスト:八嶋智人・松村武・吉田晋一・亀岡孝洋・長谷部洋子・未来・仁藤萌乃・冨岡晃一郎・小林健一・谷川清美
作・演出:松村武 舞台監督:津江健太
公演記録:2018.6.2~3@近鉄アート館(大阪)
あらすじ>>気候は何者かに操られていた。

真冬の北の大地に吹く海風は、突き刺すように冷たくて、多くの者達は貝のように口を閉ざした。
「私は貝になりたい」
貝になった人々は次々と死に、その死体の山が幾重にも層をなして貝塚となったものが、後の世に発見されて社会の教科書にまで載ったことで、彼女は学ぶことができた。

彼女は人々をだまさねば救えないと考えた。大きな蛤をいくつも煮詰めて、その吐息を集めたガスで、皆に束の間の幻を見せた。やがて貝殻は開いて蝶になり、彼女の周りをひらひらと舞った。その些細な蝶の羽の動きが、周り巡って気候を変えた。真冬の大地に春がやってきた。

「蝶のように、マイベイビー」

繰り返し。

ところで彼女には師匠との約束があった。二十年後のその日に、もし空が晴れていればまた会おうと師匠は言い残した。彼女は二十年後のその日の天気を事前に知りたかった。

気象予報士達は必死で"姫"の思いに答えようとしていた…

チケットはふっつーにカムカム劇団先行で取ったわけなんだけれども電子チケ??みたいな感じでもってアプリの中に情報がDLされてあってそれを当日受付で見せたら紙チケットに引き換えして貰えるとかそゆのん。舞台にしては超画期的なシステムだと思うんだけれども当日まで紙チケットが手元にないっつーのは結構不安で仕方がない。(苦笑)このまま電子チケだけで入れるのかと思っておったんだけれどもちゃんと引き換えだったわwww席はB1列 11番っつーことで舞台正面の真ん中辺りってところか。 近鉄アート館での公演になってから奈良での公演がなくなった(!)のとそれまで奈良で公演をやっておる時は民話的??な題材が多かったのが鳴りを潜めて…っつかちょっと前までのカムカムに戻った感じっつか。(え)前回「狼狽」(観劇日記No.834参照)がドッペルゲンガーの話(…ま、ざっくり言えばってことだけども。苦笑)だとしたらばこっちは予言者の話ってことになるのかしらん??(え)どうにも胡散臭い(爆)マジシャンちっくな師匠ことクモン。(松村武さんの役どころ)「予言」…簡略的な漢字になれば「予言」だけれども元は「預言」でもあったわけで「言葉を預ける」とも書かれたわけだけれども…ってか誰に??誰が??…と言い出したらばやぱーりちょっとばかし神懸っておるっつかもしも神様ってな人がいるんだとしたらばそういう全知全能の神様がまぁ地上におる人間に向けてその言葉を託すっつか預けるっつかそういう意味合いがあってのことだと思うんだけれどもだったら「預言」っつーのをあなたは全面的に信じますか??って話。(え)ここにいる人たちは「預言」っつっても大半のところが言いっ放しで投げ出しっ放しでもってそれを文章として書き留めるとかそういうことはぜんっぜんっ!なーんにもしていない。たまったまその現場に居合わせた記者っつか大江(八嶋智人さんの役どころ)がその言葉を書き留めたことで順々と後世にも残って行くことになったわけだけれどもホントだったらばその言葉は空中に放り出されたまんま目に見えないままこの世を彷徨い後世には…語り継ぐまでもなく大した預言でもなかったわけだけれども(苦笑)まぁ気に留められることもなくただただ忘れられて行くだけのそんな「預言」だったわけで。(黙)特にまぁこのサロンに集まって来る人たちはほぼほぼ道楽で「預言」を楽しんでおるだけの享楽的な人たちが大半なのであってそーんなにしんっけんにこの「預言」ってのに取り組んでもないし取り立ててそれに重きを置いておる風でもなかったわけだけれども研修生のバロン(渡邊礼さんの役どころ)だけがそんなみんなの態度にイライラを募らせて行っておってある日突然爆発的にっつか衝動的に??師匠を刺してしまったとかそんな流れか…??師匠は一瞬そのことに動揺はしたけれども気を取り直して…??っつか何っつーか「20年後のこの日にもし空が晴れていたらまた会おう」と言い残してみなの前から姿を消してしまった…。(黙)そうしてバロンもその場を飛び出して行ったっきり戻って来ることはなかった…なそんな冒頭。(え)…と厳密に言えば「預言」と「占い」はまぁーったくもって違うモノなのかもしれないわけだけれどもなーんとなく出どころは同じっつーのか何っつーのか未来のことを当てるっつー意味では似たやうなモノなのかな??と。それが「預言」ってことになると世界的…っつか全人類的なモノも含まれて来るのでまぁまぁ結構大がかりなモノっつー印象になるわけだけれども「占い」っつーとなーんか1個人っつか割とちっちゃい世界の中でのことと捉えられがちっつか。んー…ま、どこに行っても…っつか一時は「占いの館」みたいなのでビル全体がそういう占い専門でありとあらゆるタロットカードだの手相だのいろいろと種類も豊富に取り揃えられた一画があったりしたこともあったけれども最近はまぁそーんなにバンバン占いが取り沙汰されておるわけでもないので辻占いかもしくはイオンとかそういうショッピングモールの一角にちょろっと手相占いコーナーっぽいのがあってそこに占い師さんが座っておられたりするのを見掛ける程度か…??…あ。温泉地とかに行ったらば旅館のロビーのお土産屋さんの一角なんかに手相占いのおばちゃんとかがひっそりと構えておったりすることもあったりするけども。(苦笑)でもあーいう占いコーナーの人たちって1時間で2500円だとか結構割高だったりするんですよねー…。(黙)…ってかどれぐらいだったらば見て貰おうっつー気になるか??っつったらばまぁ800円前後ぐらいかなぁ??…ってゲーセンかよっ??!!(わなわな)ってなことにもなるわけなのである程度の金額は付けとかないとそれはそれで胡散臭いっつか当たらないんぢゃね??(おぶおぶ)とますます客足を遠退かせることにもなるわけなのでまぁ妥当な金額がどれぐらいっつーのかは人それぞれなのでわっかんないけれどもそこそこの値段は付けとかないとまぁね??ってところもあるのかな??と。…と随分と「預言」からは遠く離れた話になってしまっておるけれども(苦笑)ともかくもそういうのってすぐに忘れてしまうので当たったかどうか??ってなことにいまいち興味がわかないっつか何っつーか…。(黙)例えば「20年後のその日は晴れる!」っつー予言があったとする。…ま、明日の天気も外れるぐらいなのでまさかとは思うけれども20年後なんて当たるわけがない…!と思ってる。…とうちのパパンも自分が畑をやっておる都合上天気予報はよく気にして見ておるわけなんですよね。それでまいっかい「外れたぢゃねぇかっ!!!」つてブリブリ怒りながらも結構真面目ーに信じて「明日は雨が降るらしいから今日の間に獲って来る」つて畑に出掛けて行ったりだとかまぁいろいろとやっておるわけなんですけども。とにかくそれで明日の天気も当たらないっつーのに週間天気予報なんてちゃんちゃらおかしいわwwwつてバカにしながらもこれがまた結構しんっけんに観ておったりなんかしておって「明日から3日間は雨らしいぞ??」とかっていろいろ教えてくれたりするんだけれどもそやって信じてるから外れた時にブリブリ怒って文句言ってしかも天気予報が外れたことに謝りもしねぇ!!!つてそのことにまた怒って「何のために勉強して気象予報士になったんだっ?!」つてよその人のことなのに本気で怒っておったりしますでつ、ハイ。(黙)でもまぁあーんなに気象衛星だの何だのバンバン飛ばしておってリアルタイムで映像を撮り込めたりするのにいまだもってピンポイントで狙って「何時から何時までは雨が降ります」みたいなのも当てることが出来ない(まず全体的に晴れるか雨が降るかってのも当てられないわけなので時間指定で当たるわけがないんだけども。苦笑)わけだからして何のための気象予報かっ?!みたいなのは分からないでもないっつか…。(苦笑)そーんなわけで20年後のその日を晴れにするために一大プロジェクトが動き出す…?!とまぁほんっつざっくり言っちゃうとそんな感じ。(え)

今回プリタさん(藤田記子嬢)っつー飛び道具(!)がいないせいもありやっしー(八嶋智人氏)と松村さんとのうざすぐる絡み(爆)も特になく(黙)結構淡白に…っつか静かな舞台が繰り広げられてく印象。蝶が1匹ひらりと羽を動かしたことで遠くの国ではハリケーンが巻き起こる…ってなバタフライ現象だっけか??なーんかそゆの聞いたことあった気がするけれども因果関係としてはいささか遠過ぎるっつかまぁ誰もその蝶がひらりと飛んだ現場を見てないわけだからして分かるはずもないんだけれども(苦笑)そういう説があるにはあるっつかまぁ言われたことがあるって程度か??(え)今回障子の桟っつか枠??みたいな木枠でもって蝶の羽根を表しておったりなんかして結構それが幻想的っつかこの説明だけじゃ何のこっちゃら…??ってなると思うんだけれども(苦笑)観てる分にはキレイっつかいつもカムカムの泥臭い(おい)っつかわちゃわちゃやっておるお芝居を見慣れておるのでちょっとアプローチの仕方が違うっつかカムカムじゃないみたいな。(えー)そやってエディ(仁藤萌乃さんの役どころ)だけが師匠との約束っつか20年後の晴れを信じていろいろと画策??しておるわけだけれどもそのサロンにたまったま居合わせて目撃者の1人にもなってしまった大江とそのままけこんするっつかそろそろその20年後の「その日」が来ようとしておるその時にエディ(谷川清美さんの役どころ)と一緒におるのは20年後も変わらぬ姿の大江だったりとかー…ってエディは20年分??っつか見た目も仁藤さんから谷川さんに変わっておるので年を重ねたってことが分かるわけだけれども大江はずーっと同じ風でなーんにも変わってなくて20年も経ったのか??(わなわな)って感じだったりするわけだけれどもここにほんっとに時間の経過は存在するのか??って話。(え)…と師匠は「20年後のその日はきっと晴れる…!」つて身を隠したはずなんだけれどもちぃーっとも晴れる気配もなくずっと降り続く雨が止むことなく続いており明日もきっと雨なのでは??(おぶおぶ)と思わせるぐらいにエディにもそろそろ疲労の影が隠せなくなって来ておったり…。(黙)ここはもう師匠を刺した原因でもあるバロン(栄次郎さんの役どころ)に何とかして貰うべきなのでは??って感じなんだけれども…ってか研修生時代のバロンの渡邊くんと20年後のバロンの栄次郎さんでは見た目ぜんっぜんっ!違いすぐるぢゃないかっwww(どーんっ!)20年でそーんな人って変わるもんなんですかねい??(おぶおぶ)…怖いわー…。(滅)時の流れって残酷…。(おい)あの頃…ってか研修生時代のエディとバロンはいい感じ…っつかバロンはバロンでこのサロンに対して反逆??っつか異分子??っぽい感じでもって何で思ったことをそのまま口に出して何が悪い?!ってな感じでもってこう…オブラートに包んでやんわりと…みたいな言い方が出来なくてもうど直球ストレートな感じでもって迸る感情をそのまま剥き出しにして吠えまくっておったバロンを見守る…っつったらおかしいけれども何かあったらすぐ止めに入れるやうに待機しておる役目っつか研修生同士仲良くやろう??みたいなのがエディだったと思うんだけれどもそーんなに2人の仲は悪くはなかったと思うんだけれどもさすがに20年後の谷川さんと栄次郎さんだと…ちょっともう栄次郎さんの方向性が違い過ぎて(え)大江と一緒になっててよかったね…としか言いようが…。(爆)師匠もバロンの20年後の変わりっぷりまでは「預言」出来なかっただろうと思うんだけども。(苦笑)ともかくもエディは「明日も雨のままよ…」つてすーっかり心弱ってしまって布団から起き上がれないほどに弱り切ってしまっており。(黙)それを奮い立たせるために大江がむかーしサロンに出入りしておったボダイ(小林健一さんの役どころ)だのコービン(冨岡晃一郎さんの役どころ)だののところを回って必死で何っとか雨を晴れに覆すための秘策っつか何かないかを聞き取り調査に行くとか何とかそんなんだったっけか??(おぶおぶ)小林さんはついこないだ…ってか「働けど働けど」(観劇日記No.897参照)で観たばっかり…ってかその時は小林さんのことをとー………んと忘れておったので申し訳なひ…っ!!!(爆)今度はちゃんと小林さんだと認識して観れますたwww(当たり前)結局のところエディの長いながーい夢だったのか何なのか…??冒頭のサロンに立ち戻って来る面々…。(黙)いっちばん潜在能力を隠し持っておったのはエディってことになるわけなのか??それを引き出すための起爆剤としてのバロン投入だったのか…??(おぶおぶ)そう言えば…蜃気楼ってのも貝がぱっくり口を開けてそこから立ち上って来る湯気みたいなのが空気に溶けて蜃気楼に映し出されるとか何とかそんな話を聞いたことがあった気がするんですけども。…ってかそれは薄井ゆうじさんの小説の中の話だったっけか??(えー)なーんか一時薄井さん作品の中でそういう人魚とか海辺の話が続いておったことがあってその中でなーんとなくそんな話があったやうな気がするっつか。(苦笑)最初の方で「蝶つかい」っつー言葉が出て来てその名の通りエディは「蝶つかい」ってなことになっておったんだけれどもタイトルは「蝶つがい」だし…あれ??「蝶つがい」つて濁点だと思っておったけれどもぢつは「蝶つかい」がタイトルだったりする??(おぶおぶ)と思ってちょっと不安になってしまったり。(苦笑)だって「蝶つかい」だったらば蝶を操る人っつー意味だけれども「蝶つがい」だったらばアレでそ??ドアの留め具っつか開いたり閉じたりするところを繋ぐあのパカパカ部分(え)になるわけじゃないですか??ぜんっぜんっ!指してるモノが違いすぐるっつか…。(黙)あー…でも障子の桟みたいなのが多様されておる分ドアっぽくも見えたりそこから出入りも出来たりなんかして「蝶つがい」は人の動きでカバーされておったけれどもそういうアイテムっぽいところもあったのかな??と。でも「つがい」っつーと2つで1つっつかかぷるっつー意味でのソレってこともあるわけじゃないですか??エディは結局誰と「つがい」だったんだろ??20年後の世界では大江と一緒にいたけれどもあのサロンにいた時には少なくともエディにとってバロンがその同士だったし大切な友達だったんじゃないのかな??バロンはどう思ってたかは分からないけども。師匠…はあくまでも師匠で生きて会いたい…!っつーよりかは「20年後のその日を晴れにする!」っつーことの方が大事だったんじゃないのかな??と。師匠はあくまでも二の次。(おい)一度っきりじゃとてもじゃないけれども理解するまでもいかなくてただただもう「ほぉー…っ」としておる間に終わってしまった感。(黙)カテコでも松村さんが「観ても読んでも分かり難いと思いますけど外で戯曲本も売ってますのでー」つておっさってますたwwwこの日の物販担当はやっしーでカテコ終わったらすぐにステージから降りてそのまま物販コーナーへー。あたしはもうすでにパンフも買っちゃった後だったので用はなかったけども。(黙)次はー…カムカム、浅草公演だけだったっけか??(おぶおぶ)そっちは観れないけれどもまた大阪来る時はぜひぜひ。