264.「冬物語」

主なキャスト:唐沢寿明・田中裕子・横田栄司・長谷川博巳・藤田弓子・六平直政・瑳川哲朗
作:W・シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:蜷川幸雄 舞台監督:白石英輔
公演記録:2009.2.20〜25@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>シチリア王レオンティーズは、幼なじみのボヘミア王ポリクシニーズを客人として迎えていた。長期滞在を切り上げ帰国しようとしたポリクシニーズを引き止める王妃ハーマイオニの言動から、レオンティーズは二人の仲に疑いを持つようになる。激しい嫉妬心を抑えられないレオンティーズは忠臣カミローにポリクシニーズを毒殺するよう指示するが、王妃の潔白を信じるカミローはポリクシニーズに真実を打ち明け、ともにシチリアを離れる。
二人の出奔により王妃の不義を確信したレオンティーズは、王妃が妊娠中の第二子もポリクシニーズの子だと思い込み、身の潔白を主張する王妃を投獄したうえ、獄中で生まれた女児を他国へ捨ててくるよう、家臣アンティゴナスに命ずる。レオンティーズは王妃の悲運を嘆くアンティゴナスの妻ポーライナの必死の進言にも耳を貸さず、ハーマイオニもポリクシニーズも潔白であるとするアポロの神託をも信じようとしない。だが、母を案ずる幼い王子マミリアスが心労のため急死し、王妃も後を追うように亡くなったと知らされると、ようやく自らの過ちに気付く。激しく後悔するも時すでに遅く、生まれたばかりの赤子は遠くボヘミアの荒地に捨てられ、アンティゴナスも熊に食い殺されてしまう。
そして16年が経った。
「失われた者」を意味するパーディタと名付けられた赤子はボヘミアの羊飼いに拾われ、美しい娘に成長していた。ポリクシニーズの息子フロリゼルは彼女と恋に落ち、「羊飼いのドリクリーズ」と名乗って足繁くパーディタの家を訪ねるようになる。小悪党のオートリカスや女たちがにぎやかに歌い踊る「羊の毛刈り祭」の最中、フロリゼルはパーディタに求婚する。息子の相手を探るために変装して祭りに紛れ込んでいたポリクシニーズとカミローはパーディタを気に入るが、「父親には婚約を知らせるつもりはない」というフロリゼルの言葉にポリクシニーズが激怒し、息子に二度とパーディタに会わないよう言い残してその場を去る。
カミローの助言によりパーディタを連れてシチリアへ向かったフロリゼルは、懺悔と謹慎の日々を送るレオンティーズと会い、二人の仲を取り持ってくれるよう頼む。そこへ息子を追ってきたポリクシニーズが現れ、二人の王は16年ぶりの再会を果たす。同行して来た羊飼いにより、パーディタがレオンティーズの娘だということも明らかになり、フロリゼルとの婚約が認められる。
ポーライナの家で王妃ハーマイオニの彫像を見ながら、一同はその死を改めて悼む。亡き妻、顔を見ぬ母への思いがいっそう募るなか、ある奇跡が訪れた――。

ま、蜷川シェークスピアシリーズはほぼここまで来ると惰性ですねい。(爆)とりあえず劇場ちらし先行の電話予約で押さえたらそんなに時間も掛からずげっと出来てしまい席も9列 22番とど真ん中ー。平日昼公演(しかも月曜日。苦笑)だからねぇ…。勝手にこの日が楽だと思ってたんですけどまだ続きがありましたか…。(苦笑)そう言えば最終日の水曜日はシフト交替してくれってずーっと前(去年の年内)から言われてたから無理だってので回避したのだったよ…。(覚えとけよ…)そんなわけで勝手に楽日と思い込み最後のカテコで「蜷川(幸雄)さん、出て来ないじゃーんっ!」とか思ってたんだけど当たり前だよ、出て来ないっつのー!(爆)えーっと…今回も話の内容をすっかり知らずに行ってしまったんですけどシェークスピア物なんだけどギリシャ悲劇なテイストっつの??神託とか出て来ちゃってるもんね…。(苦笑)そしてまたしても田中裕子さんが二役で娘役と母親役やっててしかも死んだ人間が生き返るってので「ペリクリーズ」(観劇日記No.42参照)と似てんじゃね??(おぶおぶ)あの時もちょっと娘役ってのはどうか…??と思ったんだけどあれからさらに年も重ねてるってのにますます娘役はどうなのか…??似てる誰かじゃダメだったのか??若い子鍛えるのが好きな割にはそういうとこ冒険しないよねー。(何?)つかさのっけから唐沢レオンティーズの嫉妬っぷりがぜんっぜん理解出来なーい!だって全然新婚ほやほやってわけでもないでしょう??子供(王子か)がうろちょろ走り回ってたけど4歳か5歳ぐらい??ってことは結婚して5、6年は経ってるってことでしょう??それで子供もちゃんと生まれてしかも王子が生まれててある程度年齢も重ねてるはずなのに何でそこまでぎりぎりと嫉妬するかなぁ??ま、日本でも最近よく言われてるけどねー。デートDVとか結婚してからもDVとか…。すっかり専業主婦で家庭的な奥さんタイプを好む男性に多いのか小説でも自分で誕生日プレゼントだかに赤いセーターを「着てね?」って渡したくせにそれ着て買い物行って帰って来たってのが分かったら「何でそんな派手な格好して買い物なんかに行くんだ??その格好を他の男たちがじろじろ見てたに違いないんだ!そういうのが何でお前は分からないのかっ!」とかって怒り出して次の日ずたぼろに切り裂かれたセーターがゴミ箱に捨ててあるっつー思わず背筋が凍りそうなお話を読んだことがあったりしてそれに似てるのかなぁ??とか。奥さんは自分の持ち物でもないし観賞用でもないから。そうかと言ってすっかり家に閉じ込めて買い物も会社帰りに自分がして来るのか??って言えばやらないでしょう??つか大体会社帰りに買い物して帰って来てそれから奥さんが晩御飯作り始めるとかなったらものすんげぇ遅くなるしやでしょう??超我侭だよねー。「他の男たちが下卑た目でお前のことを見てるに違いないんだっ!」って…あんたが一番そういう風に思って見てるんでしょうがー。自分が奥さんのことをそういう風に見てるってのを置き換えて逆ギレしてるに過ぎないのでは??だって別にハーマイオニ(田中裕子さんの役どころ)のポリクシニーズ(横田栄司さんの役どころ)に対する態度とかってべたべたし過ぎてるとかそんなでもないでしょう??そもそも「ポリクシニーズをお前の力で引き止めるのだ」とか言い出したのはそっちだろがよー!それで「仰せの通りに」ってので「もう少しだけでいいの。王もああ言ってることだし帰るなんて言わないでもっといてくださらない??」って頼んであげたんでしょうがよ??自分が頼んだ時は「帰る帰る」の一点張りだったのが王妃が頼んだ途端「じゃあ…もう少しだけですよ??」みたいに折れたのが気に入らないってのか??それぐらいで不機嫌になるなよー!難しいヤツだなあ!(爆)王妃がどうこうって言うよりポリクシニーズの方にもっと怒りの矛先みたいなのが向けられてもよかったんじゃないのかな??ま、「毒殺せよ!」とか言っちゃってるけどさー。(苦笑)自分1人が勝手な思い込みでどんどんどんどんよからぬことばっかり考えちゃってさー。疑わしいと思うんだったら昔っからの友達なんだったらちゃんと場を設けて聞いてみればよかったんじゃない??「王妃のことをどう思ってる??」とか「王妃とはもうヤッたのか??(えー…)」とかさー。聞いてみたところで「こいつはウソ付いてるに違いない!」とか思うんだったら聞いても聞かなくても一緒か…。(黙)大体相手の言い分なんかこれっぽっちも聞こうとしないんだからさー。自分だけが正しい、と。自分だけが真相に気付いてる、と。今だったら血液型調べたら一発で分かる(あ。でももし不倫してたとして旦那もその不倫相手も同じ血液型だったら…用意周到だなー。←おい)しもっとDNA鑑定とかで詳しく調べれば分かるんだろうけどさー。とにかくこの時代だったらそういう雰囲気だからで終わりでしょう??(え?)それで「王妃の潔白を申し開きして見せます!」とかってポーライナ(藤田弓子さんの役どころ)がやって来たりして相当位の高い人なのかと思ったら普通にレオンティーズの家臣の奥さんとかって…えー??!!つか藤田さんの貫禄っつか肝の据わりっぷりっつか全然レオンティーズよりも偉そうだったよ。(苦笑)家臣の奥さんとか言いながら昔は乳母とかでレオンティーズのおしめも取り替えたとかだったらあり得るかもしれないけどさー。(どんな展開だよ??)それも当たり前のやうに聞き入れられなくてしかも神託だったら信じるのか??っつったら神様が「王妃はポリクシニーズとは関係を持ってない」って断言してるのに「ウソだー!」って全然信じないんだったらじゃあお前は何様だよ??って話だよねぇ??そりゃ神様も怒るわー。聞いといてないがしろにされたんだも。「天誅!」とかってやつでしょう??(おい)世継ぎだった王子の命を奪って王妃の命も奪って生まれたお嬢を捨てに行った家臣たちは嵐に飲み込まれて一番関り合ってたアンティゴナス(塾一久さんの役どころ)は熊に襲われてぜぇーんぶ喰い尽されちゃったんでしょう??(おぶおぶ)触らぬ神にたたりなしだね。(違)

やっとこ改心したかと思ったら今度はその捨てられたお嬢を中心に据えた二幕がー。や、だからお嬢はもっと若くて長谷川(博巳)くんと釣り合いの取れたかぷるの方がー…。(爆)そのー…娘が母親に生き写しだってことにしたいのは分かるけどさー…。何かいまいち入り込めないんだよねぇ…。や、でもかと言って田中さんが少女に見えないか??って言われたらそうでもないんだけどね。(は?)顔とか見ちゃったらやはし田中さんでしかないので「ちょっと…年が…」とか思っちゃうんだけど(おい)立ち居振る舞いとかが取って付けた感じってのでもないしちゃんと軽やかなんだよね。そういうのはものっそい演技力でカバーされてると思うんだー。そのポリクシニーズの息子のフロリゼル(長谷川博巳さんの役どころ)がお父さんに内緒にして羊飼いの家に出入りするとかってのはやっぱり何となく身分違いの恋みたいなのがあってなのかなー??とか思ってたら普通に「結婚しても父親には知らせない!」って断言しちゃってるしー。何だ??普通に仲悪いのか??何かあったとか??母親が酷い目に合わされてたとか…このお芝居の中で描かれてない確執みたいなのがぢつはあるのか??(おぶおぶ)そんな爽やかに「お父さんみたいにはならない!」とか言われてもー…。(苦笑)息子の相手はどんなだろう??羊飼いの娘とか言ってたけど大丈夫なのかなぁ??なーんてな感じでこっちもこっそり祭りの席にやって来ちゃったお父さんの目の前で言われるんだもんなー…。そりゃそれまで「あー…この子だったらいいんじゃね??」とか思ってても「やらーん!お前なんかにわしの息子はやらーん!!」とかなってもしょうがないでしょ??こっちの展開は全然普通だったわ。(苦笑)いちお腐っても王様の息子なわけだからさ。然るべき身分の高い令嬢とけこんってのがお父さんの考える普通なんでしょう??羊飼いの娘ったって実の娘じゃないんだも。どっかから拾って来た子なわけじゃん??ま、それが最終的には隣国の国王の娘ってことになるんだけどさー今はそんなこと分からないわけじゃない??引き裂かれても仕方ないよねぇー…ってことで。でもカミロー(原康義さんの役どころ)にとっては振って湧いたやうな展開だよねー。自分としてはさポリクシニーズを毒殺しろって命じられてでもやってもない罪で人殺すなんて出来なくてでも「殺せませんでした…」とかって報告すれば自分が殺されるに違いなくてそれだから泣く泣く故郷を捨ててボヘミアにポリクシニーズと一緒に渡ってさ。それでそろそろ自分の元いたとこに帰りたいなー、いい年だし…ってので「シチリアに帰らせて下さい」って王様に頼んだら「君に今出て行かれたら困る!」とか言われて引き止められちゃってさー。帰るに帰れなくなってたとこに息子が駆け落ちしようとしてるとかなったら今しかない!ってやつでしょう??これでシチリアに帰ってさ隣国の王子も連れて帰って懇願すれば元々家臣だったわけだから上手く行けば上手く行くかも??!!とか画策するってのねー。結局そうやってシチリアに帰ることでその羊飼いのとこで育てられてた女の子が自分の捨てた娘だって分かって「今まで本当に済まなかった!」みたいなお約束な展開でさー。(苦笑)ちょっ!都合よ過ぎじゃね??つかここまで来たら昼ドラ??(爆)みたいな感じだしさー。ホントもう…。しかもそれだけじゃ収まらなくて死んだお母さんを似せて彫像を作らせたのが家にあるとかってポーライナが言い出してみんなを自分の家に連れて行ってそれ見せたらレオンティーズがその気になっちゃってねー。(え?)「これは!これは本物ではないのかっ?!」とかってべたべた触ったりしようとするもんだから「まだしっかり(彫像が)乾いておりませんのでその様に触られてはいけません」とか「すっかり心を乱してしまうようなことになってしまって申し訳ない」とかじゃ見せんなよー!思わせぶり過ぎっ!(おい)そいでもって「この彫像に命を吹き込める」とか言い出しちゃってさ。え??何者??ポーライナって何者ー??!!魔女??魔女なの??(違)そう言えばさー。一幕でハーマイオニが死んだとこってちゃんと舞台上では見せてないんだよね…。自分の息子が死んだって聞かされて失神して倒れて別の部屋に運ばれて行って意識が戻らないまま死んじゃった…ってのはポーライナがそういう風に言うだけ。そりゃみんなハーマイオニがちゃんと死んだかどうか??ってのは確認しただろうけどさー。シェークスピアって仮死状態みたいなの得意じゃない??(は?)ロミジュリだって薬で一時的にジュリエットが仮死状態みたいになってるとこにロミオがやって来るってのを期待してたのにロミオが早とちりして「ジュリエットが死んでしまったー!」とかパニックになっちゃって自殺してその後目が覚めたジュリエットがロミオが死んでることに気が付いて後を追うって展開でしょ??何か他にもなかったっけ??(え?)とにかくまぁ本人が実際に死んだとこを観客が目にしてないってことではこう一時的な意識不明っつか思考停止状態っつかそういう一種の仮死状態??みたいなままでハーマイオニってポーライナの家で世話されてたんじゃないのかな??って。それにお墓に埋めるたってあの時代って土葬でしょ??本人死んじゃいないのに埋まられちゃって途中で「あたし、死んでない!」とかなって墓から這い出てくるとかがあったからゾンビの話とかが出来たんでしょう??そういうのと似た感じ??(えー…)でそこはさ、ハーマイオニを田中さん以外の人がやるとか出来ないわけだから娘役から早替えで(そのために「もう閉まっておきましょう」みたいな感じで彫像をみんなから隠すやうにしてカーテンを引いちゃう。苦笑)田中さん生き返るー!みたいにするんだけどさー。そしたら娘役も田中さんが続けることが出来ないから代役っての??そこだけ違う人(高橋永江さんの役どころ)が演じなくちゃいけなくて(当然台詞とかはなくてただ泣きながらお母さんのことを見つめるとかそういうだけのシーンではあるんだけど…)だったら最初っから娘は娘で別の人がやってた方がー…。(まだ言うかっ!)や、でも連日連ちゃんの観劇ミッションにシェイクスピアでしかも3時間超とかなってたから「こりゃぜってぇ眠くなるな…(爆。とか言って意識は遠のいたことあるけど完全に寝たことはただの一度もない!それはチケット代がもったいないから!←おい)」なーんて思ってたんですけどこれがもう隣のおじさまが始まった途端から爆睡こいてて一緒に観に来てた奥さん(たぶん…)がちょいちょい膝とかぺしっ!って叩いたりして起こそうとするんだけどまーったく起きなくて(大体完璧太ってらっさるからそんなちょっとぐらい叩かれたぐらいじゃ起きそうにない…)手とかだらーん…ってなってあたしのとことか当たるしもううぜぇんだYOっ!(爆)いびき…まではかいてなかったけど寝息高いしさー!(怒)そんな人の隣では寝てられなかったので(え?)これはこれでよかったんでしょう。(そうか?)つか休憩挟んで第二幕も途中までは寝てたし…。(黙)じゃ無理して一緒に観に来なくてもいいよねぇ??(おい)これで21本ちう13本は観てる(…よねぇ??)はずだから結構網羅してる…よねぇ??(おい)次「ムサシ」も無事チケットげっと出来たんで。後はお願いですから4時間とかならないでくだせぇ。(おい)