543.「かもめ」
主なキャスト:生田斗真・蒼井優・山崎一・梅沢昌代・西尾まり・中山祐一朗・浅野和之・小野武彦・野村萬斎・大竹しのぶ 作:アントン・チェーホフ 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台監督:芳谷研 公演記録:2013.10.4〜9@シアターBRAVA!(大阪) |
あらすじ>>19世紀末、帝政末期のロシア。 作家志望の青年トレープレフ(愛称コースチャ)は、伯父ソーリンの田舎屋敷で暮らしながら、新しい演劇の創作に燃えていた。トレープレフの母で大女優のアルカージナは、愛人の流行作家トリゴーリンを連れて屋敷に滞在している。 トレープレフは女優を夢見る恋人のニーナを主役に自作の戯曲を上演するが、その前衛めいた芝居をアルカージナは茶化すばかり。怒ったトレープレフは芝居を中断し、退席してしまう。彼をなぐさめるのは芸術に理解がある医師のドールンだけだ。 一方、ソーリン家には管理人のシャムラーエフとポリーナ夫妻、その娘マーシャも住んでいる。つねに喪服をまとうマーシャはトレープレフを愛しているが、報われない。そんなマーシャを熱烈に愛するのは、冴えない教師メドヴェジェンコだ。 そして名声に憧れるニーナはトリゴーリンに急速に惹かれ、トリゴーリンもまたニーナの若さと情熱に心奪われていく。ニーナの心変わりを知り、絶望の底に突き落とされるトレープレフ。アルカージナも愛人を失う危機を察し、動揺を抑えられないでいた。ニーナはトリゴーリンを追ってモスクワへと旅立つ。 それから2年。新進作家となったトレープレフのもとへ、再びニーナが現れた――。 |
だーいぶ前からケラちー(ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏)演出でチェーホフをやるっつーのは聞いておったんだけれどもまさかのなきゃやまさん(中山祐一朗氏)出演になろうとは…!そんなん大阪じゃなくても行きたいー!!!(え)と思っておったんですけれども何っとか大阪でも公演をやってくれるやうでvvv(ほっ)…でも。(生田)斗真くん主演になるとか(野村)萬斎さんまで出るとかチケットが取れないぢゃないかっ!!!(どーんっ!)そこにお友達のあやねさんからシス・カンパニーの会員先行で一緒に申し込んであげますよvvvなお誘いがあったので有り難くも乗っからせていただくvvvなーのーで席はL列 15番と上々vvv当日。あやねさんから「ケラさんが大阪入りしてるそうですよ」(ツイで呟いておったそうなvvv)とは聞いてたんだけれどもまさかの…っ!!!あたしらの座ってるすぐ前の列に…!!!(…っつってもK列とL列の間には通路が存在するのですぐ目の前にケラちーが座っておったっつーわけではない←)…っつかぜんっぜんっ!ふっつーに開演ぎりっぎりだったけれども客席からしれっと一般客のやうに席に着いておられたんですけれど。(苦笑)…ま、ちらっと劇場関係者なのかプロモーターさんなのかが挨拶に来たりしておったのでそれっぽい関係者さんには思われておったかもしれないけども。(え)お隣さんはー…誰??(えー)と思っておったんですけれどパンフで対談されておった演劇評論家さん??(おぶおぶ)っぽかったかもしれない…。(え)ケラちーは人の顔が白黒でプリントされてるチューリップハット(当然に舞台が始まったら脱いで観劇されてますたvvv)被ってベージュのデニムジャケットの下にTシャツ来てサイケなプリント入りのパンツだったかと…。カバンもベージュの肩掛けカバンだったんだけど蓋とかベルトとかが柄でプリントされてるおされなヤツですたvvvチェーホフ作品はMONOで上演されておった短編オムニバスだの三谷(幸喜)演出「櫻の園」はさておき面白いと思ったことがなく…。(黙)それに「かもめ」は読んだことがないのでどういう話なのかもさぱーり…。(滅)のっけからなきゃやまさん切り出しで始まったのでちょっとテンション上がりましたがーwww(え)さすがにナイロンで使われてるやうな映像とのコラボみたいな演出は取り入れてなかったですけどちゃぁーんとケラちーっぽいいめいじのチェーホフでございましたことよvvv(え?)結構「演劇とはこうであるべきだっ!!!」みたいな演劇論だとか「女優とは…??」みたいな話だとかが台詞の中に散りばめられててケラちーがまず手始めに「かもめ」をやりたかった意味っつかそういうのがぎうぎうに詰まってる感じの作品だったかな、と。(偉そう←)それにしても誰もが誰もの恋愛にどん詰まっておるっつかもう片思いが遂げられない人だらけで不毛だわwww(えー)そうして一方的な好き好き攻撃はこれでもかっ!これでもかっ!的に繰り出しておるっつーのに相手が自分のことを好きじゃないことっつか他の誰かを想ってるってのがもろバレなのにも関わらずそーんなことにはぜんっぜんっ!お構いなしっつかこれっぽっちも気付いてないところが何とも…。(黙)…っつかそれぐらい態度で気付くだろ、普通…。(滅)…っつかまぁその言葉の大半はなきゃやまさんもといメドヴェジェンコに向けられてるんですけれど。(苦笑)ずーっと黒い服ばかり着ておって「あたしはあたしの喪に服してるの」ってな感じの謎めいた言葉を吐くマーシャの好きな相手は自分のお屋敷の旦那様の甥っ子のトレープレフ(生田斗真くんの役どころ)っつーんだからそれだけでも使用人と使用する方の側っつーのでも報われないってのにトレープレフの好きな相手はニーナ(蒼井優さんの役どころ)と来てるんだからかんっぜんに行き詰ってる感じだし…。(黙)そのことに母親(梅沢昌代さんの役どころ)でも気付いておるっつーのに側であーんなに「好きだ!好きだ!」とほざいておいてその好きな相手が誰を好きかぐらいあれだけ見てれば分かるだろっ??!!ってな感じなんだけども気付かないっつー…。(滅)…何か??教師っつー仕事柄小難しいことばっかり考えておって人の気持ちも何も分からなくなってるのか??(おぶおぶ)…いやいやいやいや。だからって無神経ってわけでもないんだけどー…。(苦笑)それをマーシャは「遠くに離れてしまえばきっと忘れられるわ…!」っつーのでトレープレフのことは諦めらめて妥協??でもってメドヴェジェンコとけこんしてしまうんだけれどもしたらしたで子だくさんで貧乏って…不毛だわ…。(滅)…っつかなきゃやまさんもといメドヴェジェンコってばロシア版ビッグダディなのかっ??!!(爆)しかも嵐の夜に1人で帰るのは心細いし娘婿だっつーのに自分の頼みごとぐらいでは義父(小野武彦さんの役どころ)が馬車を出してくれないからっつってマーシャに「一緒に帰ろうよ〜??」っつって誘うんだけれどもすげなく断られるし挙句の果てに「歩いて帰れば??」とか言われちゃってるし…。(死)そりゃ招待客でも何でもないわけだしまぁ使用人と使用する側の立場ってわけでもないわけだから所謂家族相手にわざわざ嵐の夜に馬車を出して往復するとか嫌だっつーのは分かるけれどもそれでもいちおとりあえずは娘婿なわけでそ??可愛い可愛い娘の旦那に当たる人が頼み込んでるわけだから馬車ぐらい出してあげたっていいぢゃないかっ!!!…ってのはちょっとなきゃやまさんに肩入れし過ぎですか、そうですか…。(苦笑)でも旦那の転勤??か何かでもう二度とトレープレフには会えなくなるかもしれないっつーのでこれが最後になるかもしれない…ってのでこの場に残りたい気持ちも分からないでもないけれども旦那の頼みとは思わず自分の可愛い子供たちが嵐を怖がって母親を求めておるかもしれないそんな時に家族よりも自分の恋心を優先させるとかってのもちょっとさー…。(滅)自分から勝手にけこんしちゃって子供だって出来ちゃってるわけだからしてそこんところはしょうがないんじゃないのかなぁ??(えー)口を開けば貧乏自慢しかしない旦那だったとしてもさ。(苦笑)いっやぁー…でも八方塞がりの情けない系(え)男子を演じさせたらば最強ぢゃないですかwww(え)あんだけ哀願されたらツンデレ大放出で「あー…!もう分かった、分かった!あたしも一緒に帰るからそれでいいんでしょっ?!」とかめんどくさくなって(おい)言っちゃうけどなー。(苦笑)そういう気すらも起きて来ないっつーんだからよっぽどだわ…。(黙)ほんつどうでもいいけこんだったんだね…、マーシャにとってはさ。(黙)でも距離を置いたからって忘れられる問題でもないでしょうよ??距離を置けば置くほど忘れられなくて思い出しては居ても立ってもいられなくなってたまんなくなっちゃうのが恋だっつーのにそーんな呑気に構えてられるもんでもないでしょうよ??(おぶおぶ)しかもこの後すぐトレープレフは文字通りほんつみんなの手の届かないところっつか死んでいなくなっちゃうわけだからして距離感半端ねぇー!!!(爆)っつかもうかんっぜんに二度とも会えない人になっちゃうわけだからしてそれをマーシャが後追い自殺でもしちゃわないかそっちの方が心配だわいよwww…ってそれで遺されたらなきゃやまさんもといメドヴェジェンコもたまんないよね…。(滅)ずーっと自分が踊らされてただけってことに気付いちゃうわけだし…。(黙)それはそっちの方が可哀想だと思うよ??それだったら最初っからけこんなんかしないでずーっとあしらったままで放置ぷれいにしとけばそれでよかったのに…。 …とここまで全てをしっちゃかめっちゃかにした張本人ってのはやぱーりニーナとトリゴーリン(野村萬斎さんの役どころ)かぷるってことになるんですかねい??(苦笑)トリゴーリンは退屈しのぎに熱心に言い寄って来る田舎娘をちょろっと相手にしたってだけでべっつにそこにふかーい意味なんてなかったはずなのに…。(黙)ニーナもなー…。ちょっと田舎で有名人に会っちゃってテンションがバカみたく振り切っちゃってそれでそのままトリゴーリンにも騙されて…っつかまぁトリゴーリンにニーナを騙してるっつー意識も何もなかったとは思うけれどもさ。(苦笑)アルカージナ(大竹しのぶさんの役どころ)みたくおばファン(爆)っつか金づるは金づるで取っとかなくちゃいけないしそれでいて若い子から下心なしでー…ってまぁ「女優になりたい…!」っつー下心は多少なりともあったかもしれないけれども(苦笑)無心に憧れの感情だけに突き動かされて純粋に「好きだ!」って言われちゃったらもうそれだけで参っちゃいますよねー…。…や、でもニーナからしたらば「有名人」のトリゴーリンなわけだけれどもトリゴーリンとしては目指すところが「有名人になった自分」ってことじゃなかったっつー下り??はなーんか分かる気がするっつか。(え?)トリゴーリンは小説を書くことが好きで…っつかまぁ今となっては職業小説家なわけだからしてただ単なる趣味で書いてるだけのモノではないわけだから「好き」が仕事になって幸せねvvvみたく事は単純には行かないとは思うけれどもそれでもまぁ人から見れば誰もが羨む環境っつか今は今で売れっ子なわけだし憧れられる理由もあるわけだけれどもそれは結果として今なってるっつーだけであってそこを目指して到達点と定めて仕事に励んでるわけじゃないっつかー…。自分の書きたいモノとみんなが求めてるモノっつーのは違っておってそれだからって大衆に媚び諂って世間が求めるモノを書いてるだけじゃ自分の満足は得られないっつかさ。ある程度は迎合すべきなのかもしれないけれども妥協して仕事をしてるわけじゃない。書きたいモノを書いてそれが世間に認められるのであればそれが理想なんだろうし。そうして後付け要素としてお金が入って来るっつーただそれだけなのであって結果的にお金を稼ぐ手段にはなっておるけれどもそれを金に換えようと思って書き始めてはいないっつか。(え)初期衝動がお金ではないわけですよねぇ??(おぶおぶ)その代わり職業になったからには四六時ちう片時も小説のことが頭を離れられなくて見たモノ全てが小説の題材っつか一文に置き換えられて脳内変換されて「これは何かに使えるんじゃなかろうか??」とか「これは次の小説を書く時に使ってみようvvv」だとかかんっぜんに縛られてるってのはあるかもしれないけれどもだからってそれが苦痛っつーわけじゃないんだしそこはもう才能としか言いようがないものなのかもしれない。ニーナとしては「有名人になるってどういうこと??」とか「有名人になるってどんな気持ち??」とか質問して来るけれどもトリゴーリンは今の自分を「有名人になった自分」としては捉えてないわけだからしてそこに思い違いっつか食い違いがあるわけですよねぇ??女優だったらば主役を張って有名になるとかそういう段階を経て自分が有名人になった瞬間っつの??そういうのを捉えやすいとは思うけれども小説家の場合は本屋で平積みにされてるとかドラマ化されたり映画化されたり舞台化されたりするってのもまぁあることなのかもしれないけれどもそれは現象としてそこにあるだけであっていつまーでも延々とそれが続くモノってわけでもないわけじゃないですか??書けなくなればそれが最後なわけだし。その瞬間がいつやって来るとも限らない。戦々恐々としながらただただもう書き続けるだけ。…怖い。いつその有名人と呼ばれる座から引き摺り降ろされるかも分からない。のほほんと田舎暮らしをしてパトロンもいて悠々とした生活を送ってたとしてもいつかは書けなくなる日が来るかもしれない。それを向き合わなくちゃいけない自分ってのは嫌だろうなー…と思うし。それはケラちーもそうなんじゃなかろうか??(え?)新作がばんばん書けてる間はいい。新作が書けなくても再演、再々演でやれてればまだそれでいい。でもほんっとうに切実に書けなくなった時に世間から忘れ去られてしまうかもしれない恐怖っつかそういうのは他人が想像したってそれが正解とは限らない。無だ。そうしてニーナはトリゴーリンにとって物語の登場人物でしかなかったのが不幸だった。「私はかもめ」っつー訳の分からない手紙(…ま、それだけはちらりと聞いたことがあった気がす←)に象徴されるやうに小説の世界に閉じ込められてただ通り過ぎて行くだけの風景でしかなかった。書き上がってしまえば忘れられてしまう。それでもいいと思えるほどにニーナは大人じゃなかったってことだ。女優としてもぱっとしない。人気も出ない。有名人にもなれない。悶々とした毎日。それでもまだ尚トレープレフよりトリゴーリンの方が素晴らしい!とても好きだ!「大好き!」とか言われちゃったらもう死ぬしかないですよねー…。(黙)1幕で自殺未遂を起こしておったのが伏線になってるとは思ったけれどもこれで二度も目の前でこっ酷く振られてそれでのうのうと生きてるわけにはいかない。1幕でのトレープレフはまだまだぜんっぜんっ!認められてもいないただの大女優の息子っつー立場だったけれども2幕でのトレープレフはトリゴーリンに引けも取らない有名作家になって何がトリゴーリンより劣るのか??とも自分でも思ってるだろうし何もかも失ってちょっと精神的にも参ってるだろうニーナに手を差し伸べてあげてるわけだからして受け入れられないわけがないと思ってるところにまた振られたらもう絶体絶命…!そりゃ立ち直れないわ…。(黙)…ま、トレープレフは有名になってもどこか自信が持てないっつかあーんまり偉そうにしたりもせず結局1幕で悶々と悩んでた時とそーんなに変わらずとりあえず夢だけはかろうじて叶った…かな??っつー状態で人ってそうそう簡単に変われるモノでもないんだなっつー…。(苦笑)これでまだニーナが戻って来てくれれば何とかなったのかもしれないけれどもそれもないわけだからして…!(死)…っつか大竹(しのぶ)さんの演技が大げさっつかこの中にあっていっちばん「くどい…!」って感じだったんだけれどもアレは狙ってケラちーがあーいう演出だったのかしらん??(おぶおぶ)…ま、ぜんっぜんっ!浮いてるとかそういうわけじゃなくてみーんなかるーくマーガリンの中にあって濃厚フレンチトーストwwwってな感じ(え)が重かったってだけなんだけど。(苦笑)…っつかトレープレフもちょいちょい愛称だか何だか知らないけれども「コースチャvvv」とか呼ばれるし「…え??だから誰っ?!」ってな感じでだから結局斗真くんなんでしょ??(えー)ってなことで落ち着いておったんだけれどもあそこの親子もなーんかいろいろあってめんどくさいわ…。(苦笑)トリゴーリンもアルカージナの前で素直に二股かけちゃってることも喋っちゃってるしおっとなーな関係っつか何っつーか…。(は?)アルカージナとしてはそーんな小便クサい娘(爆)に本気で捕られるわけがない…!っつって高を括っておるっつか「トリゴーリンにも呆れたモノね…」ぐらいのつもりだったのかもしれないけれどもその後ロシアでけこんして子供まで出来ちゃって…の頃はどうしてたんだろね??(素)それでも元鞘に収まっちゃうぐらいなんだからトリゴーリンってばよっぽど口が上手いか何かそっちの才能もあるわけか…。(は?)…ってまぁ萬斎さんだから許せるんだけどさ。(苦笑) カテコはケラちーも大阪初日だから上がるのかと思ったらばそのままふっつーに客席に座ったままで…。(苦笑)途中休憩の時にもちらっと抜けておられたりしたんですけどほっとんど誰にも気付かれてなかったかと…。声ぐらい掛けてもいいのかもしれないけれどもケラちーってどうにもちょっと怖そうっつかあーんま声掛けにくいっつか…。(苦笑)何だろ??雰囲気??(え)時間が長いので夜公演だったし出待ちも何もしなかったんですけど入り待ちすればよかったかしらん??(おぶおぶ)でも斗真くんだし厳戒態勢ばりばりだろうしタクシーでそのままインされちゃったらつまんないしなー…とかとか。(え)なきゃやまさんとかいつぶり??下手したら「ア・ラ・カルト2」(観劇日記No.483参照)以来会ってない??(舞台では観てるけどもさ。苦笑)ぐらいの勢いだったのでちょっと残念…。(黙)またさわやかで飛び入り出演とかしたりしません??(福岡遠征するから←)…ま、年末「ア・ラ・カルト2 ファイナル」で遠征するのでいいですか。(は?)むう。 |