987.「良い子はみんなご褒美がもらえる」

主なキャスト:堤真一・橋本良亮・小手伸也・外山誠二・斉藤由貴/シム・ウンギョン
作:トム・ストッパード 翻訳:常田景子 演出:ウィル・タケット 舞台監督:南部丈
公演記録:2019.5.11~12@フェスティバルホール(大阪)
あらすじ>>舞台は1970年代のソビエトと思われる独裁国家の精神病院の一室。
二人のアレクサンドル・イワノフ。一人は政治犯、一人は妄想にとらわれた男。
一人のアレクサンドル・イワノフは「正気の人間が政治的思想を理由に精神病院に入れられている」ということを公表したため、名誉棄損の罪で捕まり、一方のアレクサンドル・イワノフは「自分はオーケストラを連れている」という妄想に囚われ、収監されている。
アレクサンドルはそんな国家に対してハンストという行為で抵抗を続けている。一方イワノフは彼にしか聞こえない、見えないオーケストラの演奏が気に入らないと、アレクサンドルに訴えるがアレクサンドルにはもちろん聞こえない。そんな二人は精神科医にそれぞれの「症状」の治療を受けている。イワノフには「オーケストラはいない」と自由に想像することを抑制し、アレクサンドルには「自分の意見をもつ」こと「思考すること」自体が病気であると諭すが、アレクサンドルは頑なにハンストという行為で抵抗する。
しかしアレクサンドルは民衆の中で有名人。もしも、ハンストの果てに死なれてしまうと抑圧している民衆の怒りが爆発しかねない。そんな状況を恐れる国家はなんとかアレクサンドルにハンストを諦めさせ、そして妥協をさせようと息子のサーシャを病院に送り込む策に出るがそれでもアレクサンドルは諦めようとしない。万策尽きた末に「体制側」がとった行動とは…。

またしてもジャニーズさんとこ絡みの案件(おい)なのでチケット難必至…!だったんだけれどもキョードー大阪の抽選先行でさくっと取れてしまったい。(苦笑)2日間しか公演ないっつーから結構きびすぃーかと思ったんだけども。(え)でも23列 22番ってもうぜんっぜんっ!後ろの方で真ん中は真ん中なんだけどどうなの??(おぶおぶ)って感じだったんだけども。(黙)ホントは18時までの勤務だったところを無理くり14時半で切り上げて貰って(えー)無事間に合ったんだけどもうー………んと。政治犯っつか思想家??で国家の目指してるところに反するからと精神病院送りになるっつーのはまあまあ聞いたことのある話だったりするわけだけども。狂ってないのに狂ってる人たち…っつったらまぁ「差別だ!」ってことになるのかもしれないけれども(黙)ほんっとに精神に問題があって逼迫した状況にある人たちと一緒くたにされて病院に閉じ込められてるってのはある意味いっちばんの拷問かもしれないな、と。(滅)こっちはべっつにどこも狂ってないし問題もないしふっつーに話せて意思疎通が出来るっつーのにそれでも思想的に問題アリっつーので病院送りにされてそういうもっとも精神状態のよくない人たちと同じ部屋に入れられてありきたりな会話も出来ずにただただもう1日ぢうウロウロ歩き回ったりうーうー唸ったりしてる人たちと同じやうにして閉じ込められてるってのはもうかなーりこっちの精神状態もおかしくなって来るっつかその中にあって「普通」を保とうとするのは結構な忍耐力と精神力が必要っつか何っつーか…いっそ狂ってしまった方がラクってことにもなるのかもしれない。そうして同じ部屋に入れられておるのが全くもって同じ名前の「アレクサンドル・イワノフ」だったりなんかしてややこしい…!橋本(良亮)くんって…誰だっけ??(爆)と思っておったんだけれども「蜜蜂と遠雷」のリーディング・コンサート(観劇日記No.884参照)で天才ピアニスト役を演じておったのがこの子だったのねー…ってよく知りもしなかったんだけども。(黙)もしかしたらば何らかの暗示??で閉じ込められてるのは政治犯のアレクサンドル・イワノフ1人で飯抜き…っつか自主的に野垂れ死に覚悟でもってハンストしてこう…段々意識も朦朧として来たところに過去の自分を投影した人格を見たつもりになってるっつか何っつーか…ほんっとは「イワノフ」と呼ばれておるオーケストラを連れて歩いてるっつー妄想に囚われた青年は存在しないんじゃないか??と。(えー)それだったってアレクサンドルの勝手な妄想っつか幻っつかそれに病院の先生たちも話を合わせて「まあまあそれならそれで…ねぇ??」つてやっておるんじゃなかろうか??(おぶおぶ)なーんてなことまで考えてしまっておったんだけれども(苦笑)それだったらばイワノフにもカウンセリングしてるシーンがあるわけなので全くもって存在しないってのはちょっと無理があるっつか何っつーか…。でもほっとんど会話らしい会話のシーンもなくてオーケストラの演奏によって前に進んで行ってるみたいなそんなお芝居だったりなんかしてちょっともうよくわっかんないんですけども。(黙)夢の中のシーンばかりみたいでちょっと理解が追い付いてってないっつか。(滅)そう言えば小手(伸也)さんが出てたんだったよ…!(え)と途中で思い出してからはちょっとテンション持ち直したんだけれども(えー)カウンセラーっつか精神科の先生でありながら自分の所属するオーケストラでバイオリン??を弾いてる団員だったりなんかしてこっちもオーケストラに出入りしておるっつかそれで現実的なっつか現実に存在するオーケストラの存在もありつつもう入れ子、入れ子でほんっつよくわっかんないんですけど…!!!(どーんっ!)…ま、さすがにどっちが現実でどっちがイワノフの妄想なのか??ってのはかろうじて分かるっちゃぁ分かるんだけれどもそれにしたってどこ行ってもオーケストラだらけでもってこれって役者の力量とかそんなの特に必要としないのでは…??(おぶおぶ)とかまで思っちゃって橋本くんの演技力とかもうそこまで疑っちゃうっつー始末…。(黙)…いやいやいやいや、でもイワノフの頭の中ではオーケストラが終始鳴り響いておってそれって精神的に休まらないっつか常に大音量が流れ続けておるっつかその中にあって「ヴィオラがちょっとずれてる…!」だとか「フルートが出遅れた…!」だとか自分は何様っつか指揮者??の立場でオーケストラを見ておるってことになる…のかなぁ??そこを自分の頭の中のことなんだから理路整然と一糸乱れずぴしっとした演奏が出来そうなもんなんだけれどもそこんところのべみょうなバランス感覚っつーのか自分の中で何かの気の乱れ??みたいなのが「ヴィオラがずれてる…!」だったり「フルートが出遅れた…!」だとかに反映されてるんだろうねぇ…。他の人から見たらば全くもって分からない現象だけども。(黙)イワノフがかんっぜんに満足する演奏をオーケストラが披露する日は来るのかどうなのか…??頭の中で繰り広げられておるオーケストラの団員を総とっかえしてちゃんとした演奏が出来る状態に持って来るには何をしたらいいのか…??…ま、最終的にはオーケストラなんかいないのだってことに決着が着けばいいわけだけれどもそこに辿り着くまでには落ち着いた精神状態っつーのかオーケストラがかんっぺきな演奏を披露出来るやうにならないと1つの通過点っつか到達点??みたいなのが得られないんじゃなかろうか??(え)そこを通過して初めて達成感っつーのか安定感っつか心の充足??みたいなのが得られてそれで心落ち着けて音楽も次第にフェードアウトして行くっつー方向に流れて行くんではないのかなぁ??と。…とここはイワノフのことよりもアレクサンドルの状況の方がメイン…なのかしらん??(おぶおぶ)ホントのところどっちが主役…??…っつか最初っからオーケストラが配置されておるわけだからしてイワノフの頭の中に全員が取り込まれておるっつーのかもしかしたら全部が全部イワノフの妄想の中の出来事でイワノフは今も1人病室で眠ったっきりで過ごしておって長いながーい時間をずーっと生命維持装置っつーのか点滴やらいろいろ管に繋がれていつ目覚めるのかも分からないままの状態でもってアレクサンドルも病院の先生もオーケストラでさえもぜぇーんぶ幻っつか現実には存在しない「存在」…??(おぶおぶ)…とたびたびぜぇーんぶなかったことになってるんじゃないかしらん??っつー妄想に囚われ…っつかむしろそっちの方がすとん、と腑に落ちるんだけども。(苦笑)誰か助けてー。(え)

…と政治犯をいつまでも精神病院に監禁…ぢゃなくて軟禁してるとなると聞こえが悪いっつか民衆たちも黙っちゃいないっつーので何っとかして外に出す方向で話は進められておるわけだけれども外に出したら出したでアレクサンドルの精神は元々異常でも何でもなくてふっつーにノーマルなわけだからしてあることないこと…っつかあることあることになるわけだけれども(苦笑)そのことを外で吹聴されたら最後それも政府にとったらば困るわけじゃないですか??精神病院でのあれやこれやを手記だ何だに書かれてたっくさんの人たちの目に晒されるなーんてなことになったらば立場が悪いっつか。そこんところを説得して何っとか穏便に済ませようとして政府の要人??を連れて来たりするわけだけれどもその大佐(外山誠二さんの役どころ)のラスボスっぷりったら…www客席からどどーんっ!!!と小手さんもとい病院の先生を引き連れての登場だったわけだけれどもその人の一言でどうにでもなりそうな雰囲気プンプンwww「殺せ!」っつったらばもうその場で射殺でも何でもされそうな。(えー)それが今までの流れを知ってるのか知らないのかわっかんないんだけれども「2人とも解放…!」とか言っちゃってそんな単純なことでいいの??(おぶおぶ)と思わないでもないんだけども。(黙)…じゃ一体何のためにアレクサンドルは今まで戦って来たのか??って話になるわけじゃないですか??そのアレクサンドルを説得するためにっつか少なくともハンストを止めさせてとりま一旦社会復帰っつかリハビリ代わりに??釈放してまぁそれでも政府の監視は付くんだろうけれどもそれでも精神病院に閉じ込められてるよりはマシだろwwwってので解放してやる代わりにお前も口を噤んどけよっつー暗黙の了解っつか脅し??みたいなモノでお互いウィンウィンで行きましょうやwwwってところなんだろうけれどもそれってアレクサンドルにとってメリットはあるのかな??…とまぁ息子に会ったりしたら日和るっつかさすがのアレクサンドルも痛いところを突かれるっつーのか「面会はしない!」つて言い切るんだけれどもその息子サーシャ(シム・ウンギョンさんの役どころ)からの天からの声っつか「父さん、言う事聞いてー。」っつー歌声??みたいなのはアレクサンドルには聞こえてるんですかねい??あのサーシャに付いてる家庭教師??なのか何なのか…??最初ぱっと見お母さんかそうでなかったら若いおばあちゃん(爆)なのかとばっかり思っておったんだけれども「教師」(斉藤由貴さんの役どころ)ってなってるしどういう立場なのかなぁ??と。サーシャは頭がいいっつか理知的な考え方をする子供で先生の言うことは素直に聞くタイプっつかそんな感じのどっからどう見たって「いい子」なわけだけれどもそれをして「良い子はみんなご褒美がもらえる」ってタイトルには繋がってないわけですよねぇ??この場合の「良い子」はアレクサンドルもしくはイワノフに掛かって来るわけでアレクサンドルが「良い子」になれば病院から出して貰えて息子にも会えてそれでふっつーの生活が送れるやうになるっつかそれをアレクサンドルが素直に「ご褒美」だと思うかどうかはともかくとしてまぁ今よりはマシってことにはなるわけでそ??でもそれは今あるアレクサンドルの意思を曲げてってことになるわけじゃないですか??他にも我慢を強いられてる同胞がいるっつかアレクサンドルよりもずっとずっと悲惨な状況に置かれてる同胞たちがいて今正に別の場所で戦ってる人たちがいてそれを無視してっつか自分だけラクになろうとしてそれで嫌なモノを素直に受け入れてそれで息子と安全に暮らそうとするってのは意思に反するわけでそ??それをサーシャが望むのか??ってところなんですよねー…。サーシャは単純に父親と一緒に暮らしたいと思ってる。父親がやってることもぢつはよく分かってないとは思うんだけれどもそれでも薄々は感じておるっつかそれが「正しいこと」なのか「悪いこと」なのかは分からなくてもそれでも父親のやってることなんだからして間違ってはいないと思ってるだろうとは思うんだけれどもそれを曲げてまで父親に帰って来て欲しいと思うかね??(え)それはアレクサンドルの心の迷いが聞かせる歌声なのか??そうして最後それまで音を出してなかったオーケストラの大音量での演奏が流れて幕となる。…っつかそこの放り出されっぷりっつーのか結局アレクサンドルが解放されたのかそれともこのまま精神病院に残ったのかもわっかんないしイワノフがどうなったのかも当然分からないままでいきなりずどん、と幕引きになって……………は?????と。(滅)これ、難解過ぎて橋本くんファンってだけで来てる人たちとかかんっぜんに不完全燃焼なんじゃなかろうか…??(おぶおぶ)…ってか基本顔さえ観れればおっけいってか??(おい)もっとアレクサンドルが政治に対する意見をぶちまけるなりイワノフの正常に見えて奇行に走ったりする様が見えたり何かしらそこんとこ2人に対してのふかーい掘り下げみたいなのがもっとあれば分かりやすかったと思うんだけれども取っ掛かりもなーんにもなくてただただもう振り回されて終わっちゃった感まんせーwww(えー)…や、でもオーケストラがあるからフェスティバルホールでやる意味はあったのかな??とは思うけども。(苦笑)これを栗山(民也)さん辺りで演出とかされたらもっと違ったのかもしれませんねい。(え)…むう。