209.「座頭市」
主なキャスト:哀川翔・阿部サダヲ・麻路さき・遠藤憲一・長門裕之・いとうあいこ・RIKIYA 原作:子母沢寛 脚本:NAKA雅MURA 演出:三池崇史 舞台監督:北条孝 公演記録:2007.12.20〜29@梅田芸術劇場メインホール(大阪) |
あらすじ>>甲州街道沿いの宿場へ、賑々しく楽を奏でながら、朱太夫という美貌の女座長率いる旅芸人の一座がやってくる。盗賊に襲われて一座の大半が殺され、当時は歌い手の一人に過ぎなかった朱太夫が、花形役者の蘭丸を携えて復活させた一座である。と、朱太夫が巨大な市の手配書を認め、驚く。朱太夫は、かつて市と旅の途中で出会い、すれ違いにちょっとした付き合いを持ったことがあるらしい。朱太夫はいつの間にか賞金首となってしまっていた市の身を案じながら、「イイ男だったんですかい?」との座員の問いに、こう答えた。「そうさねえ、私がこれまでに出会った中で一等イイ男だった―か、でなきゃ、うん……そうだね。一番か二番にイイ男だった」 一方、とある町の鉄火場で、いかさまを見抜いた座頭市が、チンピラに追われていた。そこに割って入った浪人・竜之介の見事な太刀捌きで、その場をしのぐ。その光景を見ていた琵琶弾きの八が、座頭市に声をかける。八は耳の聞こえない琵琶弾きであった。盲目の座頭市と耳の聞こえない八は意気投合し、次の宿場町までの旅を共にすることにする。 座頭市と八は次の宿場町への道すがら、朱太夫の一座と遭遇し、一座に合流する。宿場町に到着する一行。以前は穏やかだったこの宿場も、今は二つの組に分かれ、日夜諍いが絶えない。諍いのきっかけは、宿場町のどこかに埋まる幻の埋蔵金のありかを記した地図を、座頭市の顔なじみである墓掘りの吾六が発見したことだった。この問題の地図を双方の組が奪い合っているというのである。きな臭いものを感じた座頭市と八は、二手に分かれ、探りを入れることにした。そこで座頭市は、敵方の用心棒として雇われている竜之介と再会する。 互いを認め合いながら、図らずも立場上、対立してしまった二人を陰で心配している女がいた。朱太夫である。朱太夫がもう一人惚れた男、それが竜之介だったのである。朱太夫にしてみれば、竜之介は追いかけたい男、座頭市は追いかけられたい男であった。 座頭市と竜之介の二人の間で揺れる朱太夫を尻目に、宿場町の派閥抗争は熾烈を極める。座頭市と竜之介の葛藤もクライマックスに達する。斬りたくない相手を斬ってしまうことになるのは座頭市と竜之介のどちらなのか。埋蔵金をめぐる真実とは?また、それに翻弄される朱太夫、八、吾六の運命はいかに……。 |
いまいち「座頭市」っていう演目に食指が動かなかったんですが(爆)サダヲにゃあが出てるってことでどうにもこうにも行かないわけにはいかないし…。でも(哀川)翔さんの人気のほどが分からないし(え?)がっつり売り切れるものなのかどうなのか…。(おい)でもサダヲ効果でなくなっちゃったら困るし…ってのでJCBカード先行予約で押さえてみたんですけどこれがあたしの誕生日夜公演(この日は夜公演しかなかったので)で取ってみたのに20列 27番ってかなり後ろの方っぽい…。(黙)でも2回も観に行きたいほどでもないしなーってのですっかり放置してたんですがー。20日に仕事の方の忘年会が入っちゃって2日も夕方から出て行くのが面倒臭くなっちゃって。(爆)その後26日夜公演終了後にアフタートークショーが入ったり何だか売れてないご様子?(おい)と思って忘年会の日程が決まってから12月入ってからだったかなー?ぴあで前楽昼公演でとりあえず取ってみようーと思ってやってみたらばS席は全然余裕ある感じ(A席、B席は残りわずかになってたけど)だったんでさくさくっと進めて行ったらば5列 48番っつー普通にいい席が取れちゃったよ。(苦笑)したら21日のチケットはいらないよなーってので譲りますに出したりオクに出したり(爆)してたんだけどこれが全然引き取り先が見つからない…。オクだって買い叩かれまくりで他にもチケット出てたけど4000円開始とかでやっとこ買い手が付いたりしてたもん。どんなだよ?!ま、あたしだって正規の方法で買えちゃってるし当日券でもそこそこいい席取れるんじゃぁ…?(おぶおぶ)って感じだもんね。無理だも。で最初は定価で出してたんだけど売れないし8000円→6000円って半額まで下げてやっと1日前に引き取り手が付きまちたん。もう送るにも無理だったし当日手渡しで持って行くことにしたんだけどーこれがあたしが先に行ってないとどうにもならないよね(苦笑)と思って16時待ち合わせ(開演は18時半←おい)だったけど15分前ぐらいから会場前にいたのかなー?したらばっ!アプローズビルの方からすたすたーっと見たことある人が歩いて来るー?!と思ったらサダヲにゃあじゃーんっ!(驚)普通に会場入りだったのかな?グレーのハンチングに青いジャンパーみたいなの着てホール入り口から普通に入ろうとしてたんだけどまだ鍵が掛かってたみたいで諦めたらしく通用口の方に回って行かれましたん。つか誰も声掛けないし(お前が掛けろよっ!)どうしたものかー?と思いながら慌てて後を追っ掛けたんだけど誕生日だったもんで両手にケーキの箱は持ってるしシャンパンの箱も持ってるしで全然追いつかずー。(爆)途中で「あのー握手して貰っていいですか?」なぢょしとかをスルーしつつ通用口前で入り待ちしてたぢょしからプレゼントを貰ってその人たちには2、3人握手してあげたりしつつさっさーっと入って行かれてちょこっと手振ってくれたりしてたのかな?つかあたし、負けてるよ…。握手して貰えなかったしつか声すら掛けれなかったよ…。(滅)何かプレゼントでもあればよかったけどごめんなさい、あたしが持ってるのはあたしへのプレゼントなのー。(爆)ま、でもこのおかげでチケット半額でしか売れなかったけど3000円ぐらいは元取った気分。(え?)無事譲り相手とも遭遇出来たし(思わず「あなたのおかげでサダヲさんに会えました!」って言うとこだったよ。苦笑。男の人だったし宝塚とかよく行きますってあったから麻路(さき)さんのファンの方なのやも?だし言っても「は?」って感じかと思って黙っておきますた)誕生日に生サダヲってことでほくほくれすvv ま、そんなわけで前楽昼公演に行って来たんですが。(長っ!)えーっと…「座頭市」って言えば勝新太郎さんだとか最近だとビートたけしさんだとかで映画化されてますけどどっちも観たことないんですよねー…。(苦笑)だから話の内容とかは全く知らないままで。ま、「薮原検校」(観劇日記No.180参照)を観たおかげで座頭ってのが階級?みたいなものだってのは分かりましたよ。いやー、ほんつ観とくもんだねー。(え?)でも新ちゃん(古田新太氏)演じる薮原検校は目明きの盲目(目明きって言っても完全に目が開いてるとかじゃなくて白目だね、全編。半開きってことになるのかなぁ?)だったけど翔さんの座頭市は完全に目を閉じてる盲目。でも翔さんってあたしにとってはどうしてもテレビサイズの人なんだよねー。つかあたしの座ってる位置がスピーカーのど真ん前だったからかもしれないけど翔さんの台詞がなんとなーく聞き取りにくい感じ?まぁでもサダヲにゃあはちゃーんっとはっきり聞き取れましたよ。(贔屓目?)今回の八の役ってどうだろなー?あたし的には「朧の森に棲む鬼」(観劇日記No.165参照)のキンタに印象が似てるかなぁ?と。ま、朧〜のライとキンタはずーっと昔から一緒にいた幼馴染みたいな関係だったけど座頭市と八も出会ったばっかりとは言えどことなく主従関係っつか市の強さに憧れてみたいなとこあるじゃないですか?まだ会ったばっかりだけどこいつに付いて行ったら間違いねぇみたいな?市が八のことを信用してるかどうかなんて気にしない。ライとキンタもそうだったじゃないですか。キンタの方が剣の腕が立ってて「こいつには俺が付いてなくちゃっ!」みたいなとことかもあったりとかしてそういうとこも市は目が見えなくて八は耳が聞こえないけどお互いが一緒にいることで補い合えることもあるだろうみたいな、ね?とにかく出て来た時からの可愛さもキンタっぽーい。(え?)賭博場で目が見えないフリして「俺が目が見えないからってイカサマしてるんだろっ?!俺に振らせろ!いいから俺に振らせろーっ!」つって交替してもらって壷振るとことか激かわゆす。で振り過ぎて壷の方客席に投入しちゃったりしてるし…。(苦笑)「ごめんなさい。初めてで…加減が分かんなくて…」とかって言いつつ回収に行くのはヤクザさんたちなのに…。そうだー。今回スピーカー前だったけど両側の迫り出し?横だったからてっきりそこまで来てくれて立ち回りとか捌ける時に客いじりとかもあったりするのかなー?ってちょっと期待してたのに(え?)そういうのはなくて残念でつ。(おい)ま、その分サダヲにゃあはがっつりガン見させていただきましたけど。(は?)琵琶も弾くって言ってたから見せ場?みたいなのとかあるのかなー?と思ってたんですけどそんなではなかったですねい。ま、しょうがないか。他にもいろいろ忙しかったもんねぇ…。(黙)練習してるヒマとかないってねぇ?でもお奏(いとうあいこさんの役どころ)の撥を見て「こんな撥の使い方してちゃいけねぇよっ!」とかって弾き方を直してあげたりとかいろいろ手伝ってあげたりするじゃないですか?でキンタみたく八の方からお奏ちゃんのことを好きになっちゃってー…みたいな展開になるのかと思ったらお奏ちゃんのことを朱太夫(麻路さきさんの役どころ)が焚き付けたりして「八さんはいい人だよー?」みたいな感じで吹き込んでくっ付けちゃえっ!っつー展開でそういうもじもじ君的な面白さはなかったかなー、と。(おい)最後の「梅は咲いたか 桜はまだかいな〜♪」のサダヲにゃあの謡が聞けたのはちょっと嬉しかったですけど。で朱太夫も結構可哀想な役柄の人だったりしましたけども。八に「女として生きていけないんなら役者として生きて行くことだけを考えろ!」とか説教されちゃうし…。ま、竜之介(遠藤憲一さんの役どころ)もかっこいいしどっちも選べなーい(ま、そんな乙女じゃないけど←爆)ってのは分からないでもないですが。つか竜之介は幼馴染?みたいなもんで朱太夫のことは妹みたいにしか見てないし竜之介自身自分の婚約者がほぼ自分のせいで死んじゃってそれで弟が「姉の仇!」にして斬りかかって来たのを酔っ払った勢いで斬り捨てちゃってしかも酔いが醒めてから自分がやったことだってのに気が付いてそれから自責の念にかられまくりですっかり呪いに取り憑かれたみたいになっちゃって生きてるんだか死んでるんだか分からないって感じだし市は市で全然女とか興味ないっつか誰にも心を開いて見せないしだから誰の心の拠り所にもなれないみたいなこれまた閉じちゃってる人だし(苦笑)そもそも眼中にない(ま、見えないですけど←爆)っつー寂しい感じだしそれが分かってるから「好きですーっ!」ってアピールも出来なくて結局何も言えずに死んじゃったー、と。 吾六さん(長門裕之さんの役どころ)もねー…なんつーか自分を差別して来た人たちを見返してやりたいみたいなのは分からないでもないですけど…。つかこの話全体座頭市は目が見えないし八も耳が聞こえないし吾六さんも墓掘りっていう職業柄何かとみんなから蔑まれて疎まれて仕方なく村で一緒に住むことが出来なくて山奥で暮らして行くしかなくて物乞いみたいな生活をせざるを得なくて差別される側の人たち?がメインですよね。こう旅役者の人たちだって今みたく歓迎される存在じゃないっつかどっちかっつーとみんなより下みたいに言われることが多い時代ですよね。それがいいとか悪いとかじゃなくてどういうスタンスを取るのか?ってのをちょっと迫られてるかな、と。お国(汐夏ゆりささんの役どころ)みたくもう全然相手にしないし同情したからってどうにもならないっていう態度を取るのかそれともお糸(真下玲奈さんの役どころ)みたくちょっとは歩み寄りを見せるのか。大概が可哀想がって同情したフリして近づいて余計に相手を怒らせるパターンに陥りがちですよね…。お糸もお店で残った物を持って行ってあげたりするわけだけど吾六がウソをついて村に火がかけられるような大事になって怒りながらも「もっと早くあたしがこうやって来てあげてればよかったの?!あたしのせい?!」って悩むじゃないですか。でもそうやって世話を焼けば「1人だけいい子ぶって」みたいに言われるし偽善者みたいに見られていいことしたってこそこそ隠れてしなくちゃいけなかったりやりにくいですよねー。だからみんな見て見ないフリしちゃうんですけどねぇ…。(黙)ってそんなあたしもそうですけど。(爆)でもさすがに長門さんが出て来るとちょっと空気が変わるっつか存在感みたいなのがありますよねー。すごいでつ。最後市はそんな吾六も斬ってしまうわけだけど八は「この人のことは斬っちゃダメだよ!市さんもう戻れなくなっちゃうよ!」って止めるじゃないですか。でも斬っちゃう。心底悪い人じゃないってことは分かってる。だけど問題を起こした人を取り除かないわけにもいかない。いわゆる汚れ仕事ですよね。死刑執行人みたいな。そういうのも含まれてるのかなー、と。でも全体的に暗転が多かった気がする。場転の時にほとんど暗転してたけどそこまでしなくてもよかったんじゃないのかなー?そういうのをもうちょっとはしょって行ったらこんなに3時間5分とかならなかったと思うんですけどいかが?(は?)「憑神」(観劇日記No.194参照)とかもっとスムーズに場転やってたと思うんですけど。ま、あれは松竹座の廻り舞台の特性を活かしてたから上手く行ってたってのもあるけどね。(苦笑)でもほんつちょっとだれちゃったとこもあったんですよねー。(爆)面白くなかったわけじゃないんですけど…。カテコは3回ぐらいあったのかな?2回目ぐらいで2列目ぐらいのぢょしたちが「サダヲさーんっ!」とかコールあったりであたしはそういうのもあんまり好きくないんですけど今回サダヲにゃあも手振って応えたりしてたしアリなのかなぁ?(おぶおぶ)にしても昼公演だったのもあるけどメインホールであんなに後ろの方が空席ってちょっと…。(黙)ドラマシティでやってもいいぐらいじゃなかったんですかねい?(おぶおぶ)それでも終わった時にお隣のおばさまに「いい舞台でしたねー!」とかって話しかけられちゃってビビる。(おい)「そうですか?」って反論するのも何なので「あ…そうですね」って言っときましたけど(おい)そんなに思わずお隣さんに話しかけちゃうぐらいいい舞台だったかなぁ?(爆)あたしはちょっと無理だったなぁー…。とほ。つかお願いですから次大人計画公演までに奈良にぴあ店頭店舗作ってくだせぇ。お願いしますー。(哀願) 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