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ミエローマ(多発性骨髄腫)の資料館

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【PMID: 20368561】 分類:ボルテゾミブ

【未治療多発性骨髄腫を対象としたMP療法に対するボルテゾミブを加えたVMP療法との比較:第V相VISTA試験の最新追跡調査結果と後段治療の影響】
Mateos MV, et al;
Bortezomib Plus Melphalan and Prednisone Compared With Melphalan and Prednisone in Previously Untreated Multiple Myeloma: Updated Follow-Up and Impact of Subsequent Therapy in the Phase III VISTA Trial.
J Clin Oncol. 2010 Apr 5. [Epub ahead of print]

目的:
本研究の目的は、第V相VISTA(Velcade as Initial Standard Therapy in Multiple Myeloma)試験において長期の追跡調査を行い、VMP療法とMP療法による全生存期間(OS)などの臨床効果を確認すること、およびその後の後段治療の影響を評価することであった。

患者と方法:
大量化学療法が非適応で未治療の症候性骨髄腫患者を対象に、1サイクル6週のVMP療法(344例)とMP療法(338例)を9サイクル実施した。

結果:
追跡期間中央値36.7ヵ月において、死亡リスクはMP群に対しMPV群で35%の減少が認められ(ハザード率 0.653; P<0.001)、OS中央値はMP群43ヵ月に対しVMP群では未到達、3年OSはMP群54.0%に対しVMP群68.5%であった。VMPおよびMP療法後の治療に対する奏功率は、サリドマイド含有療法(VMP群41%対MP群53%)とレナリドミド含有療法(VMP群59%対MP群52%)では同等と考えられ、ボルテゾミブ含有療法ではVMP群47%対MP群59%であった。後段治療としてVMP療法(178例)とMP療法(233例)を受けた患者では、治療開始後の生存期間中央値は、それぞれ30.2カ月と21.9ヵ月であったが、その後ボルテゾミブ、サリドマイド、またはレナリドミドによる救援治療を受けた患者では、救援療法後の生存期間に差は認められなかった。有害事象の発生率は、1〜4サイクルではMP群に対しVMP群が高かったが、5〜9サイクルでは同等であった。VMP群における末梢神経障害発症例のうち、79%の患者が中央値1.9ヵ月以内に改善し、60%の患者が中央値5.7カ月以内に完全回復した。

結論:
初期VMP療法では、長期的な追跡調査を行い後段の抗骨髄腫治療が広範に実施された後においても、初期MP療法に比べ有意にOSが延長する。初期ボルテゾミブ投与により再発で耐性となることはない。VMP療法を初期に使用することは、従来の薬剤を初期に使用するより有益で、再発までボルテゾミブなどの新規薬剤含有療法を先延ばしするより有益だと考えられる。

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