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ミエローマ(多発性骨髄腫)の資料館

国際病期分類基準(ISS)

【PMID: 15809451】 国際病期分類基準

【多発性骨髄腫の国際病期分類システム(ISS)】
Greipp PR, et al;
International staging system for multiple myeloma.
J Clin Oncol. 2005 May 20;23(15):3412-20. Epub 2005 Apr 4.

【目的】
国際的に患者の分類・層別化に適用することができる、簡単で信頼性の高い多発性骨髄腫の病期分類システムが必要とされています。

【対象患者と方法】
北米、欧州、アジアを含む17箇所の施設から未治療の症候性骨髄腫患者10,750名に関する臨床データや検査データが集められました。可能性のある予後因子が、単変量解析と多変量解析によって分析されました。それから、2つの非ツリー型及び1つのツリー型の生存率評価方法を含む3つのモデル化アプローチが、病期分類システムを開発するために調査されました。

【結果】
強い生存性の予測因子として、血清β2ミクログロブリン(Sβ2M)、血清アルブミン(SAlb)、血小板数、血清クレアチニン、及び年齢が抽出され、その後、3つの分析アプロ−チにそれが使用されました。血清β2ミクログロブリンと血清アルブミンの組合せが、最も簡単で、最も関連性が強く、再現性が高い3期の分類を提供しました。この新しい国際病期分類システム(ISS)は、残りの患者群で確証が得られたもので、次の病期分類から成り立っています。
病期T:血清β2ミクログロブリン 3.5 mg/L未満で、かつ血清アルブミン 3.5 g/dL以上(生存中央値62ケ月)
病期U:病期T又はVのいずれにも該当しない(生存中央値44ケ月)
病期T:血清β2ミクログロブリン 5.5 mg/L以上(生存中央値29ケ月)
国際病期分類システム(ISS)は、更に65歳未満及び65歳以上の患者、標準的治療又は自家移植を受けた患者、及びデューリー/サーモン(Durie/Salmon)病期分類システムとの比較において、北米、欧州、アジアの患者で有効性が実証されることによって確証が得られました。

【結論】
この新しい国際病期分類システム(ISS)は、利用しやすい検査値(血清β2ミクログロブリンと血清アルブミン)に基づいており簡単です。そして、より早く採用し広範囲に適用することが推奨されます。

PubMed原文

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国際病期分類基準 ISS(International Staging System)

病期
Stage
基準
Criteria
全生存期間
Median Overall Survival
T期 β2M<3.5mg/L かつ
Alb≧3.5g/dL
62ヶ月
(約5年)
U期 3.5mg/L≦β2M<5.5mg/L 又は
β2M<3.5mg/L かつ Alb<3.5g/dL
44ヶ月
(約3.5年)
V期 β2M ≧ 5.5mg/L 29ヶ月
(約2.5年)
β2M:血清β2ミクログロブリン、Alb:血清アルブミン