直線上に配置

かまどのページ

竃(へっつい、かまど)を作るまで
《この内容及び写真は前店舗(へっつい千恵)のものを引用しています。》

「かまど」は、地方により「へっつい」「くど」とも言い、へっついは「へ・ツ・ヒ」「家の火」、くどは「火所」から出た言葉だと聞きます。火の神であると同時に家の神として信仰されてきました。一般家庭の台所から竃が消え始めたのは戦前から戦後にかけてのことで、私なども子供の頃には母がかまどで炊いていたのが懐かしく思い出されます。そしてかまどは家の中心的存在でどの家庭でも活躍してきたのが、便利さの中で消え去ってしまいました。しかしおいしいご飯を求める時、基本になるのがやはりかまどで炊くご飯。「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」。このご飯を炊く火加減はやはりかまどでないとできないことの現れでしょう。
 そこでそのおいしいご飯を気軽に食べてもらえる店作りを考えました。しかし、肝心のかまどを作る職人さんがいません。煙突を立て、タイルを貼った一般家庭で使っていたかまどならできる方もいるものの、3連、5連、7連とあるあの黒光りのする、これぞ職人芸と思わせるかまどを作ってくれる人がなかなかいません。今も残る竃をいろいろ見て廻った末、結局文化財の復元、修復されている「奥井さん」を探し出し、お願いすることにしました。さすが立派なものができた上に、火のまわりも良く、これぞ釜戸のご飯だといえるおいしいご飯が炊けました。今ではなかなか見ることのできなくなった「へっつい」。このへっついで炊いたおいしいご飯をぜひご賞味ください。


ご飯を炊くへっつい

左から3升、4升、5升釜。
竃3連炎

へっついの工程写真(クリックすると拡大写真になります)


左の写真はスライドショーになっています。
下のボタンをクリックしてください。

料理のページへ

直線上に配置