12Vで動作する単球ラジオ


     真空管は通常DC200V程度の電圧で動作させますが、DC12Vでも動作するものもあります。
    インターネットで検索すれば参考になるデータがいろいろ見つかります。それらの中で12AU7を
    使用した単球ラジオが有りました。ヒータ電流も少なく乾電池でも動作可能です。
     早速製作して見ました。簡単な回路ですので写真のようにアルミ板を曲げたシャーシに空中配線
    をしました。2mほどのビニール線をアンテナにして動作確認をするとNHKが快適に受信できました。
    再生もムーズにかかりかなり良い音で受信できます。これに気を良くしGT管で同様な球の
    12SN7GTでも製作すると、これも見事に動作しました。使用する真空管はヒータ電圧12Vで電流
    の少ないものを選ぶと良いでしょう。
     
                

                             
   製作上の注意点
     バリコンは手持ちの約8~240pFで減速機構付(3回転で180度回転)です。特殊なバリコン
    ですが同調しやすいのが特徴です。コイルは適当なものが入手できなかったので、このバリコン
    に合わせてコイルを作りました。ベークボビンも簡単には入手できません。しかし何とベークボビ
    ンを少量でも作ってくれる会社があります。
     コイルについてもインターネットで検索すれば良い情報があります。また巻き方も「並四コイル」
    で検索すれば詳細な情報が簡単に手に入ります。
     手巻きしたコイルは径0.16mmのホルマル線を、直径2.5cm/長さ5cmのボビンにグリッ
    ドコイル150回、再生コイルに30回巻きました。巻幅は直径とほぼ同じ2.5cmで、最もQが大
    きいとされている範囲になります。
    これで中波の550~1350kHzくらいが受信できます。周波数の微調整はバリコンに数pFのセ
    ラミックコンデンサを並列に追加すればできます。

   
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