50MHz用

MRF454 プッシュプルリニアアンプ

回路図アップしました  2007/02/18

これは昨年2月まで使用していた6m用自作リニアアンプです。MRF454という石をプッシュプルで使って当時のメイン無線機IC-726の10Wを入力して100Wの出力で使います。
2アマの上限である100W出せるリニアアンプが欲しいと思っていたところJF3DRI西村さんから作らなかったHF用リニアアンプの基板(トランジスタ付き)をあげようかとお話をいただき、喜んでいただきました。

カーオーディオ用アンプ゚のケースに収め、我ながらカッコよくできました。

前後面のアルミパネルは道具がないので金ノコで切って作りました。良く見ると少し曲っていますのでアップ写真は見せることが出来ませんHI。

 

 

 

 

後ろから見たところです。おやっ?冷却ファンを止めるネジが一つ足りません。

実はここ3ミリのタップを立てようとしてたんですがタップをナナメに切ってしまい抜くときにタップキリが折れて先端がとれなくなってしまったのです。アルミにタップを立てるのになんとマヌケなことでしょう、お恥ずかしい。

電源は標準としては13.8Vですが、少し電圧を上げ気味のほうが電波の質も良いようなので大体いつもは14.5Vくらいでドライブしていました。電源ケーブルの右横がSEND端子で送信時グランドに落とすと切替リレーがONになります。

 

 

 

 

 

 

 

24V用ファンを装備13.8Vで回し静かなクーリングを実現、当然回転数が落ちるので風量は減りますがケース自体が結構大きいので真夏でも触ると少し熱いかなという程度(MAX50℃くらい?)にしかなりません。そこフタをわざと短くして前パネル下部に隙間を作りそこから冷却用の空気を取入れています。広い吸込口が出来ますので風切り音減少にも一役買っています。

送受信の切替えは安価なオムロン社のパワーリレーLYタイプを使っていますが、JF3DRI西村さんの助言によりリレー内部の信号経路をストレートに改造し(ノーマルでは高周波信号がリード線を伝うときにワンターンしてしまう)、さらに外側ケースの上は銅板でシールドを施しインピーダンスを下げています。しかし受信信号の損失が若干確認できる程度あるようです。しかし問題となる程度ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メインの回路部分詳細です。

基板はその昔の専門電機というところが出していたPE−L1というHFリニアアンプキットの基板です。HF用から50MHz用に改造ということでNFBをはずして、入出力トランスを製作しました、 出力側は6B2材を6個使っていますが4個でも発熱は少なく同じです。入力側はFB801×4個で発熱もなく小さくできました。トリマーも少し大きな容量のものに(600p)交換しました。初めはうまくゲインが上がらず発振したり安定せずいろいろ悩んで挙句、NFBを軽く掛ける事によって安定動作するようになりました。








 

送受信切替リレー詳細

 

 

その後安価になったIC-756(100W)を購入し引退となり、シャック棚からはずれましたが、このリニアアンプ出来がいいので時々ながめたりしています。
ALL JAなど24時間のコンテストにも2回ほど使い問題もなく耐久性もバッチリです。こいつのおかげで常置場所からかなりの
JCC、JCGを獲得できました。これぞ実用品自作主義?の真骨頂です(^_^;)

 

2015年5月2日再び入手したIC-726との組合せで常置場所に復帰しました(^_^)

 

JARL奈良県支部自作品コンテストに出品しました

SPL TNX JF3DRI

参考文献 リニアアンプスタイルブック CQ出版社