アマチュア合唱団の楽しみ

演奏会がなくても、みんな楽しんで練習に通うために、
諸先輩から教わったコーラスのヒントあれこれ (平成16年8月、猛暑に負けないよう書込み)

ステージで歌ったり聴いたりしていると、みすゞの詩のように、「みんなちがってみんないい」のですが、でも、、、、、、、
1、歌い手が真剣に盛り上がらない限り、客席がもりあがることはない。
2、衣装や楽譜の有り無しなんかよりも、歌い手の表情の方が印象が大きい。
3、うまいかうまくないかは、最初のフレーズでわかってしまう。
4、合唱は個人プレーでなく団体活動だから、ゴマカシはきかない。
つまり、「うまかった、よかった」と言ってもらえるには、普段から向上心をもって、皆でしっかり練習するしかない、そのように運営されなければならない、、、、

<なぜ合唱団に入ったのか?>
一人で歌うより、みんなで合唱する方が楽しいから。自分が最高と感じ、感情や心の共鳴のできる音楽をやりたいから。
みんな、それを求めて集っている。

<アマチュア合唱団は「名演」より「熱演」を目指すべき?>
誰でも入れて個人のレベル差のある合唱団は、普段の練習では、丁寧に正しく自信を持って歌えるよう繰返し練習する。
プロではないのだから、できるかどうかではなく、やろうと努力していくことが大切である。「合唱は気合」である。

<家で予習するのは?>
少ない練習時間で最大の効果が得られる為に、家で楽譜を見て不安な箇所などの予習をやっておき、練習でそれを確認していく。それがアマチュア合唱団員の、義務とはいえないが、マナーであろう。練習を休んだ時は、努力してみんなに早く追いつくこと、これもマナーであろう。

<発声練習が必要なのは?>
ヒトの身体は楽器である。声帯で作られる原音を、頭蓋骨全体の空気を含んだ部分に共鳴させてその人の声になる。
また、声とは息である。声はのどで出すのではなく、すべて下腹から出るとイメージさせ、正しい呼吸・発声法で正しいピッチ・音程が生まれるよう、発声練習は欠かすことはできない。

<練習のときは?>
必ず鉛筆を持ち、指示は全て書きこむこと。(後で指示が変わるかもしれない。)
自分は歌えていない、下手なんだと思い、人より熱心に練習する。
常に何らかのイメージをしながら頭を使って歌う。ただ歌うだけでなく、上手くなろう,と思って歌う。
そして、ハモルだけでおしまいの合唱団ではなく、心に響く芸術を作りたいという意識をもって練習に臨む。

<アンサンブルでは?>
指揮者は表情豊かに自分のイメージで音楽作りを進めていくが、団員は歌詞を理解し、注意深く耳を使って「声の色」をあわせながら、丁寧に正しく歌わなければならない。
最後に、合唱は演奏会の観客という「相手」がいてこそである。決して自分たちの中だけで完結してはいけない。練習のときから観客のことを意識しておくこと。
 
そして、毎回の練習が楽しくてしかたないというふうになれば、これこそが理想のアマチュア合唱団である。


蛇足だが、、
<練習に遅れてくる人がいると迷惑?>
練習に遅れてくる人が2割を超えると、その日のコーラス作りに障害もたらすと思う。
一番困るのは、いい音楽作りをしようとしている指揮者である。建てては壊し建ててはやり直しでは、感情や心の共鳴などできるわけはない。結局、その日の練習はあまり楽しいものにはならない。
合唱は、みんなで気合を入れ気持ちを一つにして声の音色を合わせて初めて成り立つものである。歌える(譜読みができ、音が取れる)ことができればいい、のではない。何度も何度もみんなで同時に集って同時に歌ってこそコーラスがなりたつ。
遅れてくる人、勝手に休む人は、反省しよう、、(ハイ)。
(あまり暑い日が続くのでキツイことを書いてしまいました、、、、)

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