サラリーマンの3悪とは、「品性に欠ける」、「会社の金を使う」、「仕事をする気が無い」である。

今なら顰蹙ものでバカにされるが、昔こんな先輩が、、、
その1、その組織の職務に関する事で問題がおきた時、「君らに任すから、処理が終わってから報告に来い」、と言ってなにもせず威張っていたOさん・Sさん。(今ごろどこかで高い授業料を払われているのでは)。

その2、「報告もなしに決めた」とか「俺の顔をつぶした」と言って、大勢の部下を何度も怒鳴り散らしたNさん。(自分の見栄やうぬぼれをコントロールしないと、定年後も続く人生レースで負けますよ)。

その3、酒は飲まないから、と言って、接待(してもらう)ゴルフに精をだしていたNさん。お返しにと接待(する)ゴルフの機会もつくるのが上手だったSさん。(自分の金でやったらゴルフのマナーも目だって良くなったのでは)。

その4、みさかいも無く会社の金で飲み食いをくりかえした先輩達。(経営者なら背任的行為、社員なら就業規則違反。昔は特にそれを取り締るニーズも有効な決め手もなかった。でも、いい思いをしたツケはその後、彼らの身体だけでなく心の健康も害されたという話を聞く)。

その5、海外出張でレストランや買い物のレシートをよく集めていたというKさん。(あれはまさかお金に変わったとしたらそれは何に使われたのですか)。

その6、職場でもタダの見本やおみやげを独り占めするのが目だったNさん。(周りの人にも施さないといつか誰かに刺されますよ)。

その7、おい、みんな飲みに行こう、と部下を誘っておいて、いつもきっちり割り勘にさせていたHさん。(飲みたくない酒には格安にするか、できればタダにしてあげればこんな事書かれないのに?)。

その8、取引先のお誘いの出張・旅行には必ず優先して参加したOさん。(たまには他の人も行かせてあげるべきだった)。

そうかと思うと、こんな先輩もおられた、、、。
その1、東京出張は、こだまの自由席料金しか請求しなかったAさん。

その2、どんなお得意様への手土産にも、3000円以内で済ませたI重役さん。

その3、就任挨拶に取引先が持ってきたン万円の商品券を、私の目の前で返したMさん。

その4、入社以来ずっと毎日誰よりも早く出勤し、皆の嫌がることも笑って引き受けたOさん。

その5、店長在任中、自分の目で現場を見ながらnever give upの掛け声で率先垂範し、売上予算連続達成5年の記録保持者Hさん。

その6、くじけそうになった多くの人(私も含めて)を元気ずけてくれたMさん。

その7、私の新入社員の時の教育課長で、ご本人は望まれていなかったはずなのに、嚢中の錘で、社長にまでなってしまったTさん。


今になって思えば、確かにサラリーマンには多くの誘惑がある。悪い先輩や良くない社風もある。
でも、人生どこかで帳尻が合わされるから、悪いことをすればいずれ制裁を受ける。徳をつんだ人には褒美が待っている、と思うのが健康的である。
かつての先輩たちが、いまどんな「第3の人生」を過ごしておられるか想像できる気がする。だから人生は面白い。