加齢とつきあうには

次の3つの提言が気に入っている。

 ◆「ほどほど」が一番なり

 『老化は、加齢による自然治癒力の低下であり、機能低下であり、それによる適応障害です。若い時は完璧にできていたことも、歳をとれば視力も聴力も思考力も体力も以前のようにはできません。何事も完璧にしようと思えば、神経を使い、ストレスに感じるようになるのは当然です。それでは悪循環になるので、「年寄りの冷水」といわれないように、自分に対しても、また自分以外の人に対しても要求水準を下げて「ほどほど」で満足するように心がけることは、老人の知恵ではないでしょうか。』

 ◆自立こそ 老い坂登る 頼り杖

 『「人間は、老年になったら、いかに自分のことを自分でできるか、ということに情熱を燃やさねばならない、と私は思う。それは、その人のかっての社会的地位、資産のあるなし、最終学歴、子供の数などは、まったく無関係の、基本的人間としての義務だと思う。つまりドロボーをしないとか、立小便をしないとか、いうのとまったく同じくらいの、社会に対する義務である。」(曽野綾子)』

 ◆微笑みは 心を結ぶ 贈り物

 『長寿社会では寿命の長さより生命力の発露である生活の質が尊重されます。これは@日常生活を行なう上での能力A心理状態 B身体的な快・不快の程度 C人間関係を維持する能力の四つの要素によって評価されるといわれています。@、A、Bまでは老化と病気によって影響されることが多いですが、Cの人間関係を維持する能力だけは痴呆という障害がなければ、その人にとって自らに花を添え、そして回りの人への最良の贈り物になります。感謝を表す微笑みは万金に勝る心を結ぶ贈り物でしょう。』


ところが現実には、趣味を楽しんでいても、歳と共に体力・気力に変調の兆しが現われてくる、例えば、、、

<車・バイクの運転が下手に?>
 釣りに行く途中のバイクの運転で、曲がりくねった山道の上りカーブで、大回りしてきた軽自動車を避ける為ブレーキをかけてスピードを落としたところ、バランスをくずして倒れそうになったこと。

対策:車もバイクも周りに迷惑をかけないスピードが最も安全だが、さらに安全確認を念入りにやることにしよう。まあ、いままで車で年平均2万キロ走って、10数年間無事故無違反だったから、これからも記録更新といこう。バイクの運転は、車の運転手の目を見ながらやれば大丈夫。

<酒の量が減る?>
 飲み会では、まずビールに始まり、水割り・ワイン・チュウハイそして日本酒の熱燗(夏は冷酒)を楽しく飲んできたが、最近は、種類・量・時間ともに半減した。家でも、妻を相手の毎日の晩酌も、ついに週2日の休肝日を始めた。(大橋巨泉の本の、節酒は健康への投資だ、の文章に刺激されたこともあるが)

対策:酒は飲んでいる時もそのあともトータルに考えて楽しむような適量にすることにしよう。

<テニスの速いボールに追いつけない?>
 相手のミスしたボールを素手で取ろうとしたところ、スルリと抜けてしまったこと。多分、反射神経とか動体視力の衰えだと思う。早過ぎる?サーブにも追いつけないことが増えた。但し、いつも一緒にやっている相手も同じだけ加齢しているから、ゲームの勝ち負けはほとんど変わらないい、、、。

対策:ゴルフをやめてテニスを始めた時のことを思い出して、ずっと続けよう。ダブルスのゲームは年齢や技術に関係なく出来るし、テニス仲間も共に加齢していくのだから、大丈夫。

<釣りをしていていいポイントに行くのがメンドウになる?> 
 人の行きにくそうなポイントまで足を運ぶと、鮎でもアマゴでも釣果はあがる。しかし、岩の上や深みの向こうや足場の悪いわるいところなどへ行くのがメンドウになる。

対策:樂して成果をあげるには、頭を使うしかない。体でできない時は、想像力をフルに働かせるしかない。そして体力消耗と成果報酬とのコストパフォーマンスを出来るだけ安くあげることを考えよう。

さあ、これからどうしよう。あきらめないで、生き方楽しみ方を工夫しようではないか。

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