京都から高知市内へは、瀬戸大橋(明石大橋に対抗して割引料金でした)経由で5時間のドライブ。高知市内の「自由民権会館」は外観も展示内容もよく、日本史の教科書の登場人物達が生き生きとプレゼンされていて、土佐人の心意気が伝わります。
8月11日、その日は年に一度の“よさこい祭”を繁華街のあちこちでやっていました。一組100人位のチームで百組以上が、オリジナルの衣装と踊りのパフォーマンスの競演です。今年で40回目ということでしたが衣装の色やデザインや素材の組み合せの斬新さとか、ダンスの振り付けの自由さなどには、ほんとに感激しました。
この6月に札幌に行って“よさこいソーラン祭”に出くわしましたが、確かあのルーツは、たまたま旅行で高知の“よさこい祭”を見た札幌の人が、あれを北海道でもやりたいと思って数年まえからやりだしたものだ、と、ラジオで言っていたのを思い出します。
あの祭は、歴史ストーリーや伝統美は感じませんが、真夏の南国の真っ昼間の熱気はすごい。今度はその気になって、見に行きたいと思いました。
高知から車で3時間、四万十川の上流の十和村の温泉宿に泊まりました。温泉宿といっても、一軒家です。その上対向車が来ないことを祈りながら細い道を入ったところです。
鮎は結局釣れませんでした。上流とはいえ、四万十川は川幅も河原も水量も桁外れです。とても川に入って友釣りするような川ではありません。地元の漁師さんでも小船に乗って鮎釣りする川です。その上水温が高くておとり鮎もうまく泳いでくれないのです。1時間ほどやり、記録写真を撮ってもらって竿をたたみました。でもいい気分でした、念願の四万十川で竿をだせただけで。
翌日四国の槍のような佐田岬半島からフェリーで70分、大分県の佐賀関に上陸。関さばや関あじを一本釣りする小船が無数に浮かんでいました。
大分から高速道路を走ると、鶴見岳とか由布岳とか遠くに九重山とか山並みが重なっています。名前はよくわかりませんが、なにせ、九州の山山は高いくせになだらかで
おおらかで、走っても走っても山が重なっていいます。
北海道の山や森が豪雪や猛吹雪の洗礼を受けるのと違って、九州の山並みは台風の雨風や遅い短い雪に洗われているから、何となく感じがちがうのかなあ、なんて思いました。
下関では、ラッキーなことに、夜、年1度の「海峡花火」がありました。下関と対岸の門司とが、8時から1時間余り、花火の競って上げるのです。見る方も大変です。この頃の花火はひっきりなしに上がるのと、音は遅れて伝わるので大変です。最後の花火は、組み合せでは門司が、新しさ珍しさでは下関が、それぞれ優っていたと思います。
鳥取の田舎では、中学の同級会。卒業40年ぶりで44名出席、全体の3分の一でした。医者やら教師やら色々いるうち、一人、すごい人が来ていました。昔、学校一のワルガキだった彼は、あの時のイメージのそのままでした。でも、顔色は良いし、笑顔も人懐っこい。「わしは、人には絶対迷惑をかけとらん」と、汗をふきふき皆の前で挨拶すると、大拍手、その上「嫁はんは今3人目や」には、皆から羨ましい?のヤジがとんでいました。次回5年後の同級会には、赤いチャンチャンコ着て元気で皆集まろう、と言って別れましたが、さて。