初夏の上海・北京へ

~16年6月20日〜24日

まず、中国の人たちの表情に活気がみなぎっている。
長い歴史、広い土地、たくさんの人、
オリンピックや万博をひかえたこの国へ、
本場の中国料理、気功や中国茶、、、いい旅行だった。



<6月20日(日)> 関空発13:15 上海着 14:35    (時差1時間なので、飛行時間はわずか2時間20分)
5年前から出現したという、無数の巨大ノッポビル。色も形もさまざまだが、とにかく高いので、首が痛い。1千万円〜2千万円のマンションには、月収5万円のサラリーマンも競って入居するという。(これが活力、これがバブル?)
    
人口1300万の上海。女性はスタイルもよくオシャレ。歩き方も姿勢も表情も若々しく、自転車・バイク・車の運転の荒々しさも上海の活力に見えた。車は、パトカーも含めてほとんどフォルクスワーゲンばかり。(トヨタもホンダも、中国の「紅旗」でさえも、見たのはわずか数台)
    
   
夕食は名物"麻婆豆腐"と四川料理。ビールはサイダーみたいで美味しくないので、紹興酒を。宿泊:(上海、金島温莎酒店)
<6月21日(月)> 世界遺産と運河の街・蘇州
世界遺産の「留園」では生演奏と鯉の群れ。除夜の鐘で有名な「寒山寺」で、あの鑑真像をパチリ。中国版ピサの斜塔「虎丘斜塔」は、この日気温35度で熱かった。
昼食は名物"松鼠桂魚"と蘇州料理。夕食は名物"小籠包子"と上海料理。そして、美味しくないビールより紹興酒。
       
夜、上海雑技団。1時間半、ナマで見ると手に汗。オリンピックの体操が強いワケ。鉄の檻のなかのバイク5台の妙技にはハラハラ。
  

<6月22日(火)>  上海
上海博物館、紀元前数百年にこんな楽しそうに楽器演奏とは、なんたる歴史の長さか。次に、上海を代表するという「豫園」の石の庭。次、かつての租界の建物をアレンジした「新天地」には観光客以外はマバラ。 
  
昼食は老舗「新緑波廊酒楼」にて点心料理。夕食は江南名物江南料理。夕食後、午後7時半、寝台列車にてノンストップで北京へ。
  

<6月23日(水)> 朝7時半に北京着。ビルや公園や道路も整然として、上海と比べて人々の表情も上品で都会的。
  

まず、バスの窓から見えた「天安門広場」の広さにビックリ。振り向くと毛沢東記念館。50万人集会というのはマユツバではない広さ。(但し、人の大量移動の為に大きな地下道があり、納得)。明と清王朝の「紫禁城」、左の建物は屋根の改装工事中。そして世界遺産の「故宮博物院」。(但し、中味はほとんどカラッポ。台湾に行った?)
世界遺産の「万里の長城」八達嶺へ。昼食は広東料理。夕食は「全聚徳火考鴨店」にて"北京ダック"と北京料理。
夜7時半からの京劇は、少々期待はずれ。(日本の歌舞伎ほど難しくはないが、楽しむためには予備知識が必要)。  宿泊:(北京、崇文門飯店)
  
<6月24日(木)>  北京発 9:20 関空着 13:00 (時差1時間なので、飛行時間はわずか2時間40分)

さあ、ナマの感想は、
1、中国のパワーは加速度的に認知され世界に広まる、と思う。
13億の人たちのパワーは、人口2億人のアメリカのスタンダードで制御するには、余りにも大きい、と思う。
現地ガイドさんや運転手、ホテル・店・レストランで働いている人たち、それに、街で見かけた多くの人たちの表情などから、いろいろ感じることがあった。彼らは、アメリカかぶれの隣国とは違う。行動様式や発想の優先順位が、日本人とは違う、という方が正しい。
2、歴史が長いことは、見えない力であること。
日本は今から1400年前に奈良に都ができたが、中国はそれより1000〜2000年も前に始まっている。上海博物館の、笛吹く人形の笑顔を見て、あらためて歴史の長さを考えさせられた。ついでに、200年の歴史しかないアメリカのことを、彼らはどう思っているのだろうか。

中国のGNPの順位は高くはない。が、人口×面積×歴史の長さでみると、全く違ってくる。

この旅行で、中国茶、絹の布団、月餅饅頭、それに掛軸など、中国のテイストを買ってきた。

もう一度、三国志や論語や大地の子など読んでみよう、気功も続けよう、お茶も飲もう。きっと面白いことがありそうな気がする、、、、                         (終わり)
                                   
                   帰国の翌日、平成16年6月25日 記す。