アンサンブル・カノンの素顔

 六甲山の麓にある当団の創設者 久保慶子氏の自宅サロンを拠点に生まれたアンサンブル・カノン。「芸術を深く愛し、謙虚な気持ちで音楽に精進する」という氏のモットーに共鳴する仲間が集い、練習は真剣に、ティータイムには美味しい手料理とお茶を頂きながら、充実した年月を重ねて参りました。
 久保氏が天上に旅立たれた後も、私たちはその志を忘れることなく、氏のご家族とも温かい交流を続けながら、新たな地に拠点を移して今日に至っております。メンバーはそれぞれ他の団体にも所属し活動しておりますが、共に音を奏でるひとときとご縁を大切に思い、演奏においては切磋琢磨しつつ、互いの音が融合して起こる化学反応を心から楽しんでおります。



指揮・指導:相良晴久先生のご紹介

 相良先生には、第11回演奏会よりご指導頂いています。
  • 相良先生
  • 経歴: 1974年大阪音楽大学をクラリネット専攻で卒業。同年4月より2015年3月まで池田市内の小学校4校を歴任『音楽専科教員』を務める。最初の呉服小学校では、関西吹奏楽コンクール小学校部門で17年連続金賞を獲得し全日本バンドフェスにも出演を重ねたが、その後は学級の音楽学習により重きを置き、初等教育における音楽学習研究や研鑽に努め「音楽の楽しみ方」などの論文執筆。1994年に池田市文化功労賞受賞。現在スクールバンドやマンドリン・ギターなど合奏指導や指揮を務めながら、ジャズやクラシックなどの研鑽にも努めている。


アンサンブルの名前「カノン」の由来

 音楽用語で「カノン」とは、複数の声部が同じ旋律を追いかけるように演奏する様式で、ポリフォニーの一種です。 ひとつの旋律を互いに受け渡し、それぞれの楽器が異なる音を奏でながらも、そこに生まれた美しい和声が連綿と繋がっていく…。
 その響きは、人と人との関わりの理想形を表すようにも思えます。それぞれのメンバーは個でありながら、音楽を愛する気持ちで繋がり、 そこに生まれた人の輪が美しくあるように、そんな願いを込めて、私共のアンサンブルは「カノン」と名付けられました。

カノン

 当団の創設者であった故 久保慶子氏の長女で画家の久保田友恵氏によるイラストです。ご厚意で団に寄贈して下さって以降、チラシやプログラムに必ず登場するアンサンブル・カノンのシンボル的な音楽の女神です。


カノン

当団創設者 故 久保慶子氏と仲間たち


カノン

久保邸でのガーデンパーティー