関西の山登り      &     ときどきアルプス


2016年6月11日(土)~12日(日)

残雪の常念岳 登山 天気:晴れ~薄曇り

報告者    あいすくりーむさん

   
 

6月10日金曜日の夜13名で大阪を出発し常念岳へ行ってきました。
梅雨の時期で前日までの雨もやみ幸運にも2日間、お天気に恵まれ、無事に全員登頂できました。

一ノ沢登山口(1320m)より常念乗越(2460m)、常念岳(2857m)登頂、常念小屋に宿泊、ピストンのコースでした。
暖冬の影響で一ノ沢の上流には沢山の雪渓は残っていたものの、
登山道には全く雪はなく例年よりはこの季節にしては登りやすい道でした。

登山道は新緑と思いがけないたくさんの花が咲き沢の流れる水音を聞きながら気持ちよい登山の始まりです。
栃の古木の元に祀られた山ノ神を通り、やがてカラマツやモミの木などの針葉樹林帯を登ってゆきます。
道はだんだん大小の岩がゴロゴロ出現し、歩きにくくなっており沢沿いの道のため沢を何度か渡ります。
巨岩の間を道を探しながら渡り、丸太橋を渡るなど沢渡りは注意すれば問題はありませんでした。
また道も何ヶ所か危険な個所はありましたが注意してゆっくり進めば問題ないレベルではないかと思いました。

道標は岩に印や木にテープで示されており道はわかりやすいです。
土曜日のためか日帰りの登山者や前泊で下りの人も多く道を譲りながらスローペースで登ってゆきます。
青空のもと前常念岳を見ながら夏山のような登山道で半袖でも十分な気候です。
やっと丸太橋を渡り笠原沢出合へ到着しました。今までも十分な急騰でしたが
胸突き八丁という沢筋を大きく高巻く道を通るため丸太の階段を登ったりの険しい登りで、
再度沢に出て最後の水場に到着しました。雪渓のトンネル下を流れる冷たい水でのどを潤し、
常念乗越まで約500mをさらに登ります。途中ベンチが3ヶ所あり休息ポイントとなっています。
やっと常念岳と常念小屋の屋根が見えてきました。途中残念ながら少しガスが出ていましたが
常念乗越に到着したときにはガスも時々晴れて常念小屋の向こうに素晴らしい青空と
北アルプスの山稜と槍ヶ岳のダイナミックな絶景が広がり、槍を見ながらの昼食となりました。

もう十分、5時間は歩いていましたが、食事と休息の後は小屋に荷物をデポし、いよいよ常念岳に登ります。
ハイマツに隠れるようにキバナシャクナゲやツガザクラの可愛い花が咲く道は
砂礫と岩がごろごろで道標にそって登り、
やっと登頂できました。頂上は狭く何とか全員で記念写真を撮り終えましたが
ここでも雲の晴れ間に槍ヶ岳がさらに近くに見え穂高や大天井、燕岳などが見渡せました。

2名はテント泊11名は小屋泊で前日の疲れもありぐっすり休むことができました。
翌日は雲の合間に太陽が昇り、まずまずのお天気でした。
下山はゆっくりと昨日苦労して登った道を常念になごりを残しながら下山しました。
途中、温泉に寄り汗を流して、信州そばなどの昼食をいただいて夕刻には奈良に到着いたしました。

今回は私事ですが常念岳の下山の際、あと少しの所でバランスを崩し、転倒し
顔面を打ち皆様にご迷惑、ご心配をおかけいたし本当に申し訳ありませんでした。
反省点としては自己の状態を知り休息をとりながら急がずに降りることと、
ななちちさんよりのアドバイスとして靴ひもの結びが緩く足がぐらついていたのではないかとのご指摘をいただきました。
山ではすぐには受診もできず、少しの不注意が大きな事故につながることとなり改めて自戒いたしました。

リーダーのななちちさん、サブリーダーの快くんさん、車を交代で運転してくださいました皆さま、
会計係のりお~☆さん、本当にありがとうございました。
また皆さまとてもお疲れ様でしたが天候にも恵まれ楽しい思い出となりました。またご一緒いたしましょう。

コースタイム:
11日 6:15一ノ沢登山口出発→8:55笠原沢出合→10;15最終水場 
          →11:05第三ベンチ→11:35常念乗越到着

           13:00常念乗越出発→14:20常念岳頂上=14:40下山
           →15:40常念小屋到着

12日 6:50常念小屋出発→7:30最終水場→10:45一ノ沢登山口到着
          (休息10分づつ3回計30分含む)