205 2013-10-1更新

古墳ガール

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 釣ガール、山ガールなど女性のアウトドアー進出が盛んであり、結構なことだと思う。その理由の一つとして、女性が外で活動する環境が整ってきたことが大きい。
 歴史に興味を持つ女性を「歴女」と呼んでいて、この歴女から「仏女」という趣味のグループ名も現れた。彼女たちは興福寺の「阿修羅像」がきっかけとなり、仏像の鑑賞を楽しんだりする、宗教とは関係のない女性のことだそうである。
 ところで最近また新しく「古墳ガール」と云う古墳に興味を持った女性たちが増えつつあると云う。これは卑弥呼、纏向遺跡、箸墓古墳等、邪馬台国と云うキーワードが牽引していると思われる。
 日本古代史といっても色々な分野があるが、特に古墳に興味を持つ人は非常に多い。その興味を引くところは、古墳の構造から築造された年代、副葬品からは被葬者の権力、周辺との力関係などを知れば日本の成り立ちの想像が出来ることである。 
これらは点を繋げたデジタル的な見かたをしつつ学問的要素が多い。
 古墳見学にはよく参加をするのだが、古墳は俯瞰して見る事が出来ず、資料から全体像を想像するしかないのが残念だ。
 大阪府堺市が仁徳天皇陵を軸とする「世界遺産登録運動」をしている。日本最大の前方後円墳だけあって、近くの堺市庁舎23階から見ても全体の形を見ることは出来ない。
近くの食堂には「古墳カレー」がある。ご飯を前方後円墳の形に盛り、周囲にカレールーを置いている。また、キーホルダーや、Tシャツ、古墳クッション等もあり、何れも前方後円墳を俯瞰したデザインとなっている。これらを見ると前方後円墳の全体像がよくわかるが、「古墳ガール」が放つ「可愛い」の連発に違和感を持つ。しかい「可愛い」ものに興味を持って全体像を知ることが出来るアナログ・グッズが引き金となっていることは良いことかも知れない。
(画像は箸墓古墳・2枚合成)


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