211 2014-4-1更新

こちふかば

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 春先の花と云えば「梅」もある。梅と云えば菅原神社と受験生を連想できる。
 梅はバラ科サクラ属だそうな。寒い冬から春への季節の移り変りの桜に先駆けて咲く。同じような色と形の花びらだが、花弁の先に切れ込みがあるのが桜だ。
 今冬は各地で最低気温を記録したり、例年になくこの冬には台風並みの風を伴った大雪が降ったりした。それゆえ今年はこの花を見ると、寒さのために縮かんでいた体の背筋が「ピーン」と伸びる様な気がする。いよいよ東風が暖かい空気を運んできてくれるので、待ちわびた春はもうそこまで来ている。「東風吹かば、匂ひおこせよ梅の花、主(あるじ)なしとて春を忘るな」である。

 「桃栗三年、柿八年、梅は酸いとて十六年」とか「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」など梅に関する言葉がある。植えてから実がなるのは桃、栗、柿は三年と八年だが、梅が実をつけるまでには十三年もかかり、やっと一人前になるというのである。これは桜の木と梅の木の育て方が異なることをいい、桜は自由奔放にさせて育てるのが良しとし、梅は枝が伸び雑然となって台無しに成ってしまわないように枝切りをして育てる方が良いという事だ。
 このことはわが子の個性を知り育てることが大事といっているようにおもわれる。

 


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