215 2014-8-1更新

体験学習

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「学問」とは縁遠い人生を過ごしてきた。しかし何かの間違えで「考古学」と言ってもその端くれの一部であるが、それに興味を持ち色々なことを教わりながら奈良市埋蔵文化調査センターで、考古学資料保存作業を手伝いしている。早や5年が経過したが、それも頭が固くなってからの参戦だった。いろんな、貴重なことを教わるのだが、申し訳ない位い記憶に残らなくなっている。主な作業としては古代瓦の拓本を採取したり、発掘現場から出土した遺物の洗浄作業であったりする。
 古代瓦の拓本はその時代や建物固有の特徴を覚えながら、軒平瓦や軒丸瓦の紋様の拓本を採取する。また時には割れてしまった瓦片を繋ぎ合わせて出来るだけ元の1枚の形にする「結合」作業もする。
 洗浄作業は土と一緒に出てきた瓦片や土器片などの土を洗い落とす作業である。洗浄作業では思いもよらない遺物が見つかることがある。それらは時代を決定づける土器の破片であったり、木片であったり、また金属であったりする。

 

小さな「種」が見つかることもある。小さな「種」もその場所から多く見つかれば食用としていた植物の「種」として当時の食生活がうかがえることもある。
また、彩色土器片が見つかったことがあった。それはペルシャからシルクロードを経由して奈良にもたらされたものと分かった。一つの小さな破片から色々な想像をかきたてる遺物洗浄である。
 今年も福島県郡山市と奈良市の小学生の交流の一環として、展示室の見学をしながらクイズに挑戦したり、遺物洗浄や拓本採取の体験学習が先日開催された。東大寺や大安寺からの出土瓦の拓本採取に挑戦して「世界でたった1枚」の拓本と奈良の歴史を元気に持ち帰った。
その拓本採取の指導補助員とし、歴史や考古学に興味を持って、また「大きな人間になって欲しい」と願いながら楽しく子供たちと一時を過ごした。

 


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