217 2014-10-1更新

律儀な花

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 9月22日の早朝、わが古民家の庭に「突然」と言って良いように赤い彼岸花が顔を出した。毎年赤い彼岸花が開くころになって白い彼岸花が急に「スック」と伸びて来るのに、今年は既に21日に白いのが先に咲き、赤はその後音沙汰がなかった。無くなってしまったのかと思っていた。
 彼岸花は北海道から沖縄まで日本ではみられる花で、中国から帰化したと考えられていて、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれている。 調べてみるとどれが本当の名前かとにかく異名の多い花である。死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)などである。

 いずれも不吉な名前である。まだまだ千以上あると云われているが、その中には目出度い名前はあるのだろうか。
 花言葉としては、赤は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」 「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」 等。しかし白色は「また会う日を楽しみに」「想うはあなた」など青春時代を思い出させる花言葉だ。
 お彼岸に間に合うように順番は違っても今年も揃って顔を出してくれた律儀な彼岸花である。


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