228 2015-9-1更新
惚れましたっ
仏像の見方が分からずあまり興味もなかった。 しかし7月13日より9月20日まで奈良国立博物館で開催されている「花ひらく仏教美術 白鳳」へ行ってきた。 「飛鳥でもない天平でもない白鳳の魅力が一堂に・白鳳とは七世紀半ばから都が平城京に遷った710年までの期間をさす言葉として美術史学や考古学を中心に用いられてきました」。とパンフレットにある。 天武天皇の病気の平癒を願って皇后(後の持統天皇)が藤原京に建てたのが「薬師寺」だ。 その後平城京への遷都と共に、西ノ京に移されたのがいまの薬師寺だ。その薬師寺へは何度か行き、金堂の薬師三尊像もそのたび拝観したがあまり記憶に残っていない。 そもそも仏像は種類が多く「如来」だけでも釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧遮那仏、大日如来その他多宝如来、五智如来などがある。 |
如来以外にも菩薩、明王等々十種類以上あると言う。「観音像は女性」とも聞いた記憶があるが吾輩の頭ではそれらを理解することが出来ないでいた。 正倉院展とは異なり、入場待ちはなくすぐに入館できた。 展示数は148点で多くは金銅仏や?(せん)仏である。展示されている多くの仏像を見てみると、顔の表情がそれぞれ異なり 同じ表情はないように見えるし、頭部が大きく全体がアンバランスであったり、また日本人でない顔つきのものもある。 そんな中で一番目を引いたのが薬師三尊像の右脇侍の月光菩薩立像だ。 図録の表現を借りれば「頬から顎にかけての微妙な肉付け…腰をひねって立つバランスのとれた姿勢と均整のとれたプロポーション…背面では背筋に沿った窪みを表す弾力的な質感表現がなされている」とある。 |
多くの仏像の背面を見たが、背筋の窪みを彫刻してあるものは数点しかなかった。 |
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