240 2017-1-1更新

やぶ医師大賞

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 昔、病気は悪霊のよるものと考えられていた。占いや祈禱で治すもので、その祈祷をしていたのが「巫医(ふい)」と呼ばれた「巫女」だった。
彼らは今で言う医学的な技術は何も持っていなかった。そして薬として薬草を使うようになってからは効能がない、いい加減な野草を使ったりした医者がいた。
それらの医者に対して「藪医者」と呼ぶようになり、「藪医者」はいい加減な医者の代名詞となったらしい。
しかしこの悪評を逆手にとって、「やぶ」の語呂合わせで兵庫県養父市が、地域医療に尽くす医者をたたえる「やぶ医者大賞」の顕彰を創設したと云うから面白い。
「医者」と言うより「医師」と言った方がしっくりくるような気がする。
昨年はその医師に大変お世話になった。
 1月に「ぎっくり腰」と腰部狭窄症で整形外科通いを10ヶ月、その間歩くことの身体的制限。12月には「胆のう炎」で治療は点滴と絶食入院する始末。歳と共に体に異変が起こった、どちらも痛いおもいの一年だった。
入院回数は今回を含めて4回目である。毎回、若い看護婦さんに優しい声でいたわってもらたが、今回の入院では男性の看護師も居て時代は変化しているとおもった。
 レントゲン3回と、CT検査が2回、血液検査、あとは24時間の点滴はどこに行くのにも付いて回り「良き相棒」だった。
初診では「立派な胆嚢炎で。経過を見て摘出です」と言われたが、その後の検査で執行猶予付きの釈放となった。
担当をして下さった医師、看護婦、看護師各氏に「やぶ医師大賞」を贈りたい。


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