《河童》の覗いたファインダー

　お金を振り込むのに近所の郵便局へ行った。窓口で振り込みを依頼すると係りの方が、「ATMでも出来ますよ。手数料も窓口だと150円ですが、ATMだと80円と安くなります」とのこと。
窓口には数人並んでいるが、ATMは1台空いているので、初めてのことだが使ってみることにした。
手書きの振り替え用紙を機械はどの様に処理するのか？と興味もあった。
機械の前に立つと、左上で青いランプが点滅していて、そこへ用紙を入れてみた。
モニターには「しばらくお待ちください」と表示。
待っていると「用紙を取り出してください」と表示されたので取り出してみると画面には「◎◎を入れてください」と最初の画面に戻った。

　一寸不安。何かの都合でうまく処理できなかったのだろうと、再度振替用紙を入れてみるが、振替用紙はまた戻ってくる。どのようにして良いか分からなくなり窓口へ行って事情を話し、係の方とATMの前へ。
先程と同じくランプの点滅しているところへ入れてみた。
するとどうだろう、振替用紙のコピー画面がモニターに表示され、間違いがなければ「確認」ボタンを押すよう促している。
あとは画面にしたがって行けば上手く振り込みができた。只それだけの事である。
しかし思うに、このATMは高齢者、いや、不安な俺を「おちょくった」のかも知れない。なぜかと言うといっしょにATMの前に立ってくれたのは若い女性だったからだ。

（画像は郵便局ＨＰより）