《河童》の覗いたファインダー

携帯電話を手にして佐渡島へ旅に出たのは1990年半ばだったろうか。
ある販売店の駐車場で携帯電話話をしている人を見かけたので手持ちの「関西セルラーフォン」でダイヤルをしてみたが「圏外」とつれない画面表示。佐渡島ではNTTのアンテナしかなかったことがわかった。
帰阪後、早速ＮＴＴの携帯電話「ムーバー」に取り換えた。
その後電話機能に何の不十もなかったのだが「ムーバーのサービス停止」とのことで新しく「フォーマー」に乗りかえざるをえなくなり、その後何台かの機種変更しながらもフォーマーを機嫌よく利用していた。
ところが近年、自分の廻りでも「スマートフォン」を持つ人が多くなった。
そして時には「えー、まだガラケーを…」と言われるまでに至った。
そんな折「私のスマホは月額280円から…」のチラシにつられて電話会社を覗いてみた。

店は混雑していたが20分あまり待って順番が来た。
持参したチラシを見せて、こちらの「身勝手な」話をする。
タブレットは持っているが回線契約はしておらず、しかもＡ－４サイズで持ち歩くには重すぎるとも。
そして一番必要と思っているのは「地図ソフト」であることを告げた。
対応してくれた販売員は、こちらの希望をよく理解してくれてスマホとA-4サイズの1/2のA-5サイズのタブレットに地図を表示して見比べるようにしてくれた。
一目瞭然、A-5サイズのタブレットに軍配を上げた。
で、何だかんだでスマホとタブレットを契約してしまい、「月額280円」はどこかへ消え去ってしまったのである。