251 2018-4-1更新

鳥、鳥、鳥…

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 木々が芽吹き始め、野草も可憐な花を咲かせ始め、雀やムクドリなどの小鳥が飛来する古民家の庭は賑やかだ。庭には石臼に水を張り、鳥の水のみ場にしている。
今朝、石臼の縁の色がいつもと違うのに気付いた。雀より大きくて今まで目にしたことのない、頭に後ろまで延びる冠を被り、尾っぽの先は赤色のものと黄色のものが、それぞれが水を飲んでいる。
こちらの動きに気がついたのか一斉に飛び立ち近くの電線に並んだ。数えてみると約25羽が一斉にこちらを見ているように見える。
野草もそうだが、野鳥の名前を調べるのには苦労をする。
かつては図書館へ行って図鑑の頁を繰りながら探したものだ。
しかし今はパソコン上でキーワードをある程度入力すると絞り込むことができる。今朝、「団体」で飛来した鳥は、時期として「春」であり、常々目にしないので「渡り鳥」と入力してみた。しかし、これも違う、これも違うと検索を続けるがなかなかヒットしない。

生息環境を「森林」としたら、それらしい頭に冠を着けた「ヒレンジャク」と言う鳥が見つかった。尾の先の色により、ヒレンジャクとキレンジャクニに別れることが分かった。
雀科の冬鳥で尾っぽの先が赤いのが「ヒレンジャク」、黄色いのが「キレンジャクニ」であるそうな。
 サントリーの「日本の鳥百科」によると「4〜5年に一度群が飛来することがありテレビのアンテナに止まって驚かせること。木の実を食べるが食べつくすと移動してゆき、キレンジャクは西日本にのみ飛来する」と。
どちらかと云うと目にする機会が少なくて、行動はあっさりしている野鳥だ。
 そして翌日にはすっかりいなくなり、4〜5年後にはまた目にすることが出来るのだろう。
規模は異なるが鳥が集団で人間を襲う、ヒッチコック監督のパニック映画「鳥」を思い出した次第である。


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