261 2019-10-1更新

心を洗う花

一乗谷朝倉氏遺跡

 

 

 我が古民家の庭に彼岸花が植わっている。曼珠沙華とも呼ばれ「仏教で伝説上の天の花でサンスクリット語 majūakaの音写と云い、見る者の悪業を払うといわれ,天人が雨のように降らすという」のが「コトバンク」にある。
 古民家の白い彼岸花は毎年9月中頃に咲くが、赤は少し遅れて咲く。今年は少し早めの9月10日に約20p程の先に白い蕾を付けた茎が出ていた。枝も葉も節もない花茎は、その後一気に背丈を70p位に延ばし白い花が開いた。
 彼岸花は沖縄列島から北海道まで見られ、自生ではなく中国大陸から稲作の伝来にともなって、直接ないし間接的に持ち込まれたものらしい。
「球根には毒性があり食べると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合は中枢神経の麻痺を起こし、死に至ることもある(wikipediaより)」ともある。
その様なことから、水田や墓地に植えられ、虫よけやモグラ除けに植えられたという。
 毎年お彼岸の日が近づくと咲く彼岸花であるが、異名が多く、死人花、地獄花、幽霊花などと、不吉な呼ばれ方をしているが、逆に「転生」、「天界の花」の意味で「目出度い兆し」とされる。日本名は方言を合わせると千以上の呼び方があるらしい。
 今年も咲いてくれた古民家の彼岸花。数十年に渡りそれほどでもないとおもうが多少なりとも良くないことが体に浸みこんでいるわが身、今年も多少なりとも、過去の悪行を祓うことが出来るかも。


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