八木保育園 HOME PAGE
八木保育園URL


「八木保育園おはなしの部屋」
絵本・わらべうた・手あそびを楽しむ

八木保育園では1998年1月から毎週月曜日、絵本、わらべ歌、手あそびを子供たちと楽しんでいます。対象は、
タンポポ組・チューリップ組内高月齢児(1歳後半から2歳)
すみれ組1(2歳後半から3歳前半)
すみれ組2(3歳後半から4歳児)
のこどもたちです。

保育室から少し離れた「おはなしの部屋」にクラス毎に先生に連れられてやってきます
1クラスの所要時間は20分から40分を目安にプログラムを組んでいます。


活動内容

プログラムはその日のこども達の様子を見ながら組み立てる様にしています。
ガサガサして落ち着きの無い日は絵本は一冊ぐらいにして、(うさぎ)あるいは(くま)の人形を使って、椅子の上を舞台にして、簡単な人形劇をしたり小道具を使って(わらべうた)で遊んだりします。1997年1月から2000年8月までタンポポ組、すみれ組1・2の子供たちに読んだ本は約200冊(点数)です。
しかし、この中には、子供たちが余り喜ばなかった本もあり、心から喜んだと思える本は40冊から50冊ぐらいで、特に繰り返しリクエストされる本は20冊から30冊ぐらいでしようか。

タンポポ組では、人形や小道具を使っての(おはなし)が、中心になり、絵本に関しては1〜2冊の同じ本を繰り返し繰り返し読む様にしています。
子供たちは絵本に同化し、絵本[いちご](平山和子作・福音館)や絵本[おにぎり](平山和子作・福音館)を読むと必ず競って食べに来ます。
また[いないいないばあ](松谷みよ子作・童心社)を読んだ後は、ハンカチを使って一人ひとりの子供たちと"いないいないばあ"をしたりします。
このようにタンポポ組では、絵本を読むというよりは、絵本で遊ぶと言った方がいいかも知れません。
また、同じ本を繰り返し繰り返し読むことで言葉がリズムとして、子供たちの耳から伝わり言葉の獲得が自然な楽しい形で身についていってくれるように思います。
従って、成長していくに連れて、絵本をまるで食べるように集中して聞く子が増えていきます。

すみれ組1・2では、「おはなしの部屋」に入るなり読んでほしい本の題名を言い続ける子もいます。
新しい本も毎週1〜2冊入れる様にしていますが、これらの本も子供たちの毎週のリクエストの中に加わっていきます。
すみれ2では、[ひなどりとねこ](ミャンマーの昔話)や[こすずめのぼうけん](同名絵本)の『おはなし』もしっかり集中して聞ける様になっています。これは言葉をイメージ化出来る力も育っているからだと思われます。


活動の特徴と留意点

これは小規模だから出来ることと思いますが、毎回(個々のクラス)全部の子供たちを一人ひとり膝のうえに抱いて、手あそび、わらべうた、を楽しんでいます。
一ヵ月ごとに内容をかえる様にしていますが、前にやったものでもリクエストがあれば応えるようにしています。わらべうたの心地よいリズムとスキンシップで子供たちに情緒の安定、安心感が生まれることを何より大切と考えているからです。
それは子供たちと〔おはなしのおばちゃん〕の信頼関係が全ての活動の土台であると思うからです。従って子供たちの要求、本のリクエストには100%応えるようにしています。
時にリクエストの本ばかりに終始するときもありますが、一人ひとりの子供たちが自分を受け入れてもらっている喜びは大きいと思います。


ある日のプログラム  11月

タンポポ組・チューリップ組一部入る  参加人数13人 (30分)
ミトン熊さん   あくしゅでこんにちは
  絵本 [がたんごとんがたんごとん] (安西水丸作・福音館)    [おひさまあはは] (前川かずお作・こぐま杜)    [いないいないばあ] (松谷みよこ赤ちゃん絵本・童心社)
ハンカチ遊び     いないいないばあ
歌あそび  お花がわらった (手袋人形を使って)       チューリップシャーリップ        (チューリップの花の中からお人形がでてくる小道具を使用)
わらべうたあそび おすわりやっしゃ (一人ひとりに)

すみれ組1  参加人数8人 (約30分)
ミトン熊さん   あくしゅでこんにちは
絵本 [ちいさなねこ] (石井桃子作・福音館)    [いちご] (平山和子作・福音館)    [るるるるる] (五味太郎作・偕成杜)    [もこもこもこ] (谷川俊太郎作・文研出版)
うたあそび 豚がぶたれた (手袋人形を使って)       えんど豆そら豆 (小道具を使って)
わらべうたあそび 一本橋コチョコチョ(一人ひとりに)

すみれ組2  参加人数8人 (約40分)
ミトン熊さん   あくしゅでこんにちは
絵本 [パン屋のくまさん] (フィービとセルビ・ウォージントン作・福音館)    [ティッチ] (パット・ハッチンス作・福音館)    [三匹のやぎのがらがらどん](北欧民話・福音館)    [よるのおるすばん](マーティン・ワッデル文・評論杜)    [コッコさんのともだち](片山健作・福音館)
うたあそび とうさんゆびねむれ (手袋人形を使って)
わらべうたあそび こりゃどこのじぞうさん (一人ひとりに)

八木保育園園長コメント

1973年より地域のこども文庫で、子供たちに絵本やお話を長年届けてこられた勝井さんにお願いして、1997年1月より毎週月曜日にお話し会をしてもらっています。
いつも、子供たちに興味のある絵本や、生活体験に即したお話をわかりやすい言葉で、子供の目を見て、内容を噛み砕くようにお話してくださいます。
先日も、早朝保育の子供の一人が、まだ字も読めませんが、絵本を広げ、絵を眺めながら、創作のお話を即興でしていました。だれに聞かせるわけでもありませんが、子供の心が広げられた絵本の世界に溶け込んで、たくさんの言葉を発している姿に感動致しました。
写真「おはなしの先生」
私どもの想像を越えた、言葉の豊かさとイメージの広がりに驚き、勝井先生が子供を愛し共感と共に、言葉を育てて下さっている賜だと思いました。

小さな保育園ですが、本当に一人ひとりが生きいきと自己表現をし、自分の言葉で表現する力がついてきていることを実感致します。

ページの最初に戻る


ホームページに戻る

ご意見・ご感想はnojiri2009@kcn.jpへ。


園児募集