平群里山クラブ
散初む山桜の下で総会・仕舞いの会・交流会開催
4月8日、盛況のうちに無事終了。参加者50余名。前日の豪雨が嘘のような春の陽光の下で、総会は活動報告、会則を決定して短時間で終わり、待ちかねたように、山田さん、奥田さんによる仕舞いが始まった。狂女となってわが子を求め花びらをすくうという「櫻川」は、演者の山田さんに舞い落ちる花びらによって、いっそう感動的な舞台となった。
背景の松の絵を描いてくださった中川さんは大槻能楽堂まで出かけてスケッチされたとか。3人の皆さんに改めてお礼を申し上げたい。
昼食・交流会での野草のテンプラはほとんどがカチカチ山で採れたもの。特に山菜の女王といわれるタラの芽は山中に100本以上生えている。
この日新たに7名の入会があり、会員は60名となった。この日のことをKさんはそのホームページで「狸か狐に化かされたような」経験をしたと書かれている。3年前のうっそうとした竹やぶと比べて、ほんとに何かに化かされているような気がしている。
しかし、現実は地球温暖化によるとみられる異常気象や、生態系を破壊するさまざまな事象によって、自然は危機的状況にある。
「山姥」の山周りはまだ続いているのである。
おいしいわね〜
とれたてのタケノコをどうぞ
眺めは最高!
お茶の味も違うね
桜の下でお酒もサイコー!
「落花の舞」 T,S
知り合いに花狂いの人がいる。今年も京都に泊まりこんで、今日は嵯峨野、明日は醍醐と花見に明け暮れ、音に聞こえた名所を訪ねて廻ったらしい。ところであなたはどうでしたか、と訊ねてきたので、総会の日の仕舞いの吹聴をした。
山に着いてまず驚いたのは舞台の後ろに見事な松が描いてあったこと。会員の作品なのだが、羽目板に似せて、細長い紙を張り合わせたという。こういうところに凝るのが、カチカチ山の持ち味なのだろう。舞台となった床をはじめ、さりげなく立っている方向表示の柱、鳥の巣みたいな物見台など、おもしろいものがいっぱいある。
『山姥』と『櫻川』は、この日にふさわしい演目だった。演じた山田さんには、その立ち姿だけで、すでにあたりを払う風格があった。舞い始めると、あの狭い舞台が広く感じられたのは、演者が周囲の風景に溶け込んでいたからだろう。奥田さんの鼓にも気品があった。音量は決して大きくないのに、私の耳には、山々にこだまして聞こえた。
舞の間、舞台前の山桜が絶えず花を散らしていた。この木は、竹薮を伐採したときに、忽然と姿を現したそうだ。時あたかもお釈迦様の誕生日、私には、今年最高の花見だった。
このことを舞台に散った花の写真を添えて書き送ったら、花狂いの人から返事が来た。「至福の時を共有させていただきました」とあった。
戻る