初めての鉄道
今日は電車に乗ると決めた。初めての電車である。
このツアーは完走が目的ではない。長い労働の対価である。
なんて言い訳をして、実はしんどい。
LeukerbadからMartigny経由でChamonixまでのコース。峠をパスしよう。
気分は晴ればれ。

Sionに寄った。もうスイスにもなれた。同じ様な町並みにもまだ飽きない。

ベトナム人に声をかけた。日本人が経営するお茶屋さんの店員だった。
べトマム茶を買った。殆ど日本茶だ。以後、これを飲むとほっとした。日本が恋しい。

Sionから国道を避けた。斜面は葡萄、平地は洋梨。
だんだん風がアゲインストになってくる。列車が横を通り過ぎる。

完全に機械化されたごみ収集車。

ローテーションで行こう。

以前、パリの地下鉄に乗ったことがある。しかしここは違っていた。改札がない。
駅員がいない。切符売り場がない。やっと駅員を見つけたが、さっぱりわからない。
なんとなくプラットホームはわかった。日本人がプラットホームで待っていたので聞くと、
切符はスイスパスで買い方は知らない、でもホームと出発時刻は判明。
次は切符だ。ここは銀行だと先輩がおっしゃるがもう一度さっきの駅員に聞くと
どうも銀行風の建物が切符売り場らし。自販機がある。若者に尋ねたら彼もわからず、
窓口を指差された。どうも、ここで切符を買えそうだ。
「モンブラン スリーパーソン ウイズ バイシクル」買えた。
しかし、自転車の代金が人間の1/2ではない。以後路線によってマチマチだった。
地球の歩き方は間違い。

まだわからない。どこに乗せるのだ。降りてきたおねーちゃんが突然手招きして
車両の最後部まで案内してくれた。スイスは親切だと思ったら…車掌に聞けだって
…わからんのやったら教えな…スイスにも頭の変なやつがおった。
結局乗らないとわからない。

一度乗れば簡単だ。何も心配は要らないし、他の乗客も慣れている。
地名は発音できない。独仏英、色々な言い方があるので我々には無理だ。
次回から地図かメモを見せることにする。
この路線MartignーChamonix間はスイスとフランスをまたぐ。
フランスは自転車はそのまま乗せれないとどこかに書いてあったが
ここは問題なかった。イタリアも同じであった。
これで電車の楽しさがわかった。結構利用することになる。
乗る前に飲むか、乗ってから飲むかは自由だ。
我々が変わっているのかよく話しかけられた。日本人か。どこから走っているのか。
お決まりの質問だ。電車の中で若い娘さんにも話しかけられた。
お母さんが静岡の人だそうだ。たくさんの子供を引率していた。
子供にも日本語ではなしかけられた。ビックリ。
フランス人か?スイス人か? いずれにしても皆さん、好印象。
そうそう、スコットランドの人にも話しかけられた。MTBが好きだそうだ。
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腰に違和感。自転車を持ち上げたせいか、切符購入のストレスか?
モンブランがお出迎え。そんなことは言ってられない。

自宅で写真を見て気になることがある。踏み切りのすぐ横に電源が来ている。
いわゆる第三軌条式だ。これは危ない。