2011年
 7月例会のご報告


三河 挙母城・丸根城・古瀬間城・大給城

開催日 11年7月10日(日)
参加者 25人
案内講師 なし。
担当幹事 栢木 隆・平川大輔

挙母城隅櫓
桜城櫓台
丸根城空堀
古瀬間城主郭切岸
大給城主郭石垣
大給城水の手

 東海地区も梅雨が明け、8時大阪発のバスは、約3時間後に最初の見学地である挙母城(七州城)に到着。

 早速、昭和53年再建の隅櫓を撮影する会員の人達。 ”近世城郭を撮るのは久しぶりだなぁ!”そんな声が夏の空に響く。 櫓台の石垣は現存、それに続く土塀下の石垣は全くの新造である。 しかし、櫓台の石垣が綺麗すぎて”再建されたのですか?”と質問が何人かから寄せられた。

 続いて、普段は非公開である隅櫓とその背後のに移築された尾張家付家老渡辺家の寺部陣屋内にあった「又日亭」を、城趾内に建つ豊田氏美術館の事前許可を得て見学した。 又日亭は、渡辺氏10代規綱(後、又日庵中斎と号す)ゆかりの書院で、武道家でもある渡辺氏らしく、茶室の中に鎧飾台を備えた全国的にも珍しい建物だ。

 次に、予定は無かったが、一隈江の挙母城(桜城)を見学した。 尾原会長曰く”石垣一つ、城址碑一本でもあれば皆さん見たがるでしょう。 まして一基とは云え、櫓台が残っているなら、尚更です。”

 豊田市街の「あいそ家」で昼食後、丸根城を見学。 北曲輪には武田式丸馬出を思わせる空堀が残る。 主郭の南にある一段低くなった窪地と巨石を見て、”隠し曲輪か?”と、しばしホットな議論を交えた。

 バスで5分移動し、古瀬間城に到着。 ほとんどの会員が初めての訪城のようであった。 城趾は主郭を中心に中央にして東を省く三方に腰曲輪があり、早速斜面を下りて他の遺構は無いかを見に行く方もおられた。 主郭の反対の山には、来年の大河ドラマ「平清盛」の登場するかもしれない小督局のお墓がある。 なぜ、こんな所にお墓が?そんな疑問をよそに、最後の見学地である大給城に向かう。

 城趾入口で、お重城のイラストを見てもらいながら説明する。 説明後、待ちかねたように軽い足取りで見たい箇所に向かう会員諸氏。 やはり誰も来ないうちに撮影したい!のだろう。

 この城の見所はたくさんあるが、一番北にある水の手であろう。 上段に雨水が溜まったら、堰き止めてある石垣の中央の排水口から、さらに下段の暗渠や汲み取り口のある所に水の流れを堰き止めているのである。 これ程大規模な水の手遺構が戦国時代の三河の城にあるとは・・・。 よく似た遺構が大和高取城にもあるとは、平川事務局長の言。

 名著作本によると、この水の手遺構は上下二段とあるが、中央にもう一段あるので都合三段であろう。 最後に、水の手曲輪を守る北側の見事な堀切を見学してバス駐車へと戻る。

 下山は長い列となり、待ち時間を利用してバス乗車前に、汗で濡れたシャツを着替える人もいた。 途中、コンビニに寄ってもらい、各自お好みの水分補給を仕入れて帰路へと着いた。 本当にお疲れ様でした。
報告)栢木 隆



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