2011年
 8月例会のご報告


摂津伊丹(有岡)城と城下

開催日 11年08月07日(日)
参加者 22人
案内講師 なし。
担当幹事 尾原隆男・森 正弘


 JR「伊丹」駅に集合し、猛暑の下、まず史跡公園から見学を始める。 よくご承知の北西隅の石垣と周囲の土塁などを見た後、主郭北から西側に続く内掘(幅約15m)跡を歩く。 地表面から見上げるだけでも主郭が高台に築かれていることがよく分かる。

 楠木一族の墓がある本泉寺北側の道を西に向かう。 少し歩くと、復元された「大溝」が東西に通る。 大溝は、江戸時代、造り酒屋の排水などに使われた堀跡を歩くと高低差がよく分かるものであるが、発掘調査によれば、その直下に幅約6m、深さ約2.7mの箱堀が検出されており、有岡城の堀跡を埋めた上に整備されたものである。 このあたりの堀跡は、一部鉤型に曲がる部分はあるが、主郭に平行して南北に走っていたとされている。


 県道を渡りさらに西へ進むと、伊丹氏の供養塔がある大蓮寺、県指定天然記念物の大楠木が塀越しに復元された「大溝」を見る見える法巌寺がある。法巌寺から道を北上して猪名野神社に向かう。 猪名野神社は、有岡城期、総構えの北端に設けられた「岸の砦」跡で、今、神社の北・西側に土塁が残り、東側は7〜8mの崖になっている。 神社北側の低い場所は堀跡で、発掘調査によって幅約8m・深さ約5mの規模であったとされ、堀底からは乱杭が多数出土している。 国指定史跡で、現状では伊丹(有岡)城探訪の目玉となる場所である。

 境内の木陰を借りて昼食をとった。 午後は、参詣道を南下し、旧岡田家住宅で酒造りの設備やビデオを見た後、「上臈塚砦」跡を目指す。 伊丹シティホテルあたりがその跡地とされるが、面影はまったくない。 ただ、墨染寺の西側が下りの坂道となっており、このあたりが総構えの西端であったことを窺わせていた。

 次に、伊丹保育所東側に残る堀跡を見る。 ここから南東方向、有岡小学校付近は総構えの境界が地形の高低差となってよく分かるところであり、さらに南下すると総構えの南端に「鵯塚砦」跡があるが、猛暑でもあり、割愛した。

 JRに沿った道を北上し、荒木村重を祭る荒村寺前を通る。 この寺は、駅前の史跡公園が整備されるまでは、その高台にあった。 荒村寺の直ぐ北側で忠魂碑が建つ高台は、主郭の南端にあたり、寺は、主郭を囲む内堀跡に建てられている。 例会は、JR「伊丹」駅前で解散した。 暑い中での探訪、本当にお疲れさまでした。

(報告:尾原隆男)



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