受け入れ留学生の感想文

         奈良市立一条高校 カズハ・ワカヤマ (Kazuha Wakayama)
ドイツからの女子留学生(本校独自プログラム)2004年8月〜2005年7月(1年間)在籍
 
 今一年間の留学をふり返るととてもいい経験だったと思います。
日本に来る理由はもちろん日本語の勉強をして文化も理解出来る為でした。誰かに「日本語をしゃべってみて。」と言われたら「ごめん、話せない。」と答えるしかありませんでした。ハーフなのにドイツで育ったので日本のことはあまり知りませんでした。私の日本のイメージは美味しい食べ物や制服のある学校、有名なアニメなどでしたが、自分と関係があるのは何でしょうか?来た時は「ここから私が来たんだ・・・」と思ったんです。色んなことでは「やっぱり日本人だ。」と思ったことがあります。例えば日本では電車や授業で寝ているのは私だけではありません。それにドイツではきちんと発音されない私の名前は日本では皆がきちんと発音してくれます。ハーフとしてどこに行ってもいつも外国人に見られているから大変です。でも日本に来てよい点もたくさん見つけました。一つはハーフとして二つの文化がまじりあっているのでどこでも通じ合えて理解することが出来ます。こういうことを学んで本当にかんしゃしています。
 でもびっくりしたこともいっぱいありました。女性は声が高くてピンクでピカピカする者が大好きで身だしなみにすごく気を使うようです。また毎日明るく「おはよう!」おt声をかけてくれました。そのエネルギーはどこからくるんだろうと考えました。「ドイツもこんな風にあいさつをしたらいいな〜。」と思っています。
 ホームステイもして本当に良かったと思います。私のホストファミリーは留学生にとって一番いいホストだと思います。特別な旅行とかにはあまりあまり行かずに自然と家族の一員として受け入れてくれて良い関係をきずくことが出来ました。それで日本の文化や考え方も習えました。ホストシスターとも色々な話をして日本語や日本とドイツの違いの勉強にもなりました。一つは日本人は何もはっきり言わずに相手の事を先に考えることです。例えば「明日何時に会う?」ときくと必ず「何時がいい?」と返します。そんなことが起こったら私は怒って「何ではっきり言わないの!?自分で決めてよ。」とか「きくと返事がほしい。」と思っていました。その時は「いや、やっぱりドイツ人だ。」と思っていましたが、今は私もこんな風に答えるようになってしまったと気づきました。良くなったのか悪くなったのか分かりません。それを決めるのは難しいです。
 最後に部活についてです。ドイツでは学校はだいたい2時までだからすぐ帰って学校で残るのは大変だと思われています。しかも7時までは信じられません。だから部活に入るとぎせいにしなければならないことがたくさんあります。ずっと忙しいしひまもないしなぜあんなにがんばっているのだろうか。それで部活を楽しく過ごすことが出来るのかは分かりませんでした。でも自分もダンス部に入って部活のすごさが分かるようになりました。先輩への尊敬や熱心に自分でがんばる姿仲良くするなどは本当に印象に残りました。
たくさんのすばらしい思い出をいつまでも大切にしたいです。協力をしてくれた皆さんに心から感謝します。本当にありがとうございました。