郷ひろみさんの“アルバム曲感想集”〜20代半〜
(ベスト盤・ライブ盤・サントラ盤を除きます)

6.HIROMIC WORLD     1975年(昭和50年)11月発売 〜20才〜

1

午后のイメージ この頃の原宿・渋谷の公園通り界隈ってきっとこんな感じのおしゃれな街
だったんだろうな。実はこのアルバムはJポップ愛好家の中で歴史的(名)盤って
言われてるらしいんだけど…。ひろみ教信者としては、岩谷先生や安井かずみさ
んの作品に比べると、詩が見えずらいかなって思っちゃいます。でも、‘75年の
ひろみの活躍を知るにはもって来いのアルバムだね。どっか『あこがれ共同隊』
の雰囲気あるし。

2

20才を過ぎたら この曲はボーカルが詩の出来を超えちゃってます。
ひろみファン(特に男性)だったら分かると思うのですが、他の歌手だったら
絶対こんな変な歌い方できません!変なのに素敵。だれもできない解釈でしょ、
これ。レコードにあわせて一緒に歌ってみるとよくわかります。

3

恋のハイウェイ ちょっと背伸びをして歌っているような、それでいて当時のひろみさんが
赤のハーレーダビットソンに乗ってるところを想像してみたりして?
ドライブしながら聴きたい曲御三家?「HIGWAY TORUBLE」「朝陽のプロロー
グ」と並ぶ曲。

4

宇宙のかなたへ ただでさえ色っぽくて艶のある、この頃のひろみさんの歌声にエコーかけてる
から、なんだか聴いてるとゾクゾクしてくる。
ノアの箱舟♪の歌詞部分が好き。

5

君のおやじ 94年でしたっけ、「THE GREATEST HITS OF HIROMI GO」ってタイトルの
コンサートありましたよね。僕はその頃から、ぜひ、
「THE GREATEST NUMBERS OF ALUBUM HIROMI GO」ってのを期待してました。
この曲はそんなステージがあったらMUSTな1曲だと思うんだけど…。
ホーンセクション全開でめっちゃトゥリッキーなナンバーですよね。

何故、急に君のおやじ…なのだろう。ユーミン、どうして?(笑)
一緒にカティーサークが飲みたくて、クラークゲイブルに似てる?
絵に描いたようなカッコイイお父さんを持った彼女なのだろうか…。
明るいメロディで、あっという間に過ぎ去ってしまう曲だけど、好きかも。

6

雨にひとり この曲は往年のファンにはすごく人気のある曲でして…、なんと‘84年の
黄金郷というBEST ALUBAMにまで収録されています。昔の渋谷・原宿ってこん
な感じだったんやろな。まちがってもアメリカ村とか北白川じゃない。

7

ウイスキー・ボンボン 今日のところは、ウィスキーボンボン 僕はつまんで家に帰るよ〜♪
こんな可愛い男の子、当時だからいたんだろうなぁ…。今こんな歌詞を歌える
アイドルはいない。ひろみさんなら、今でも歌えるかもしれない…。

8

ライト・グリーンの休日  当時における、郷ひろみ最高のレコーディングのひとつでしょ。これは発表後30
年近くたちますけど、誰かにカバーしてもらいたい、でも誰もできない、そんな曲
じゃないですか。めちゃめちゃ都会的。彼女の家って等々力あたりのちょっとした
庭のあるお家なんすよね。二子玉川のはずれからバスに乗って彼女の家まで…。
細かい音符のアップダウンをこんなにかっこよく表現できるなんてもう最高です。

バスに乗りながら、ニコニコしてるひろみさんの当時の可愛い笑顔が
浮かんできて、たまらなくなる曲(笑)
こんな時間 一番好きさ〜♪って歌うひろみさんだけど、
そんなひろみさんを見てる時が私は一番好きさ〜って返したくなる(爆)

9

青ひげの男  歌の内容よりも、サビの部分の表現力がたまらない。
間奏のメロディーもすごくいい。
悪魔になるのさ〜♪って、なんとも可愛い声で歌ってます。

10

誰もこない世界へ アルバムの後半にふさわしい、正統派の優しいバラード。
単調ではあるけれど、ひろみさんの当時の声質をとっても生かした曲だと思う。
夜ベットに入りながら聴きたい曲…うふっ。

11

ガラス張りのエレベーター フィルターをかけたひろみさんの声が、何とも言えず魅力的です。
 

7.さらば夏の光よ      1976年(昭和51年)4月発売 〜20才〜

1

青春のプロローグ 当時、友達は(というか、僕たち中学生は'目覚めの頃'だったと思う)解散して何年
もたったビートルズや俺達シリーズの中村雅俊に感情移入してたけど、僕は断然、
南條ひろしでした。『冬の旅』も観たかったけど、エエやん、ひろみ、小さい、小さい。あんたにはもっとおおきな夢が待ってるって。なんて、自分に言い聞かせてた、あの頃です。

2

夏はおしゃべり 全曲の作詩を小谷夏(久世光彦)、作曲を梅垣達司が手がけたトータルアルバム
です。完成度としては「HIROMIC WORLD」を超えてるね、朝昼晩にはかなわない
けど。ハワイアンをベースにしたこの曲もいいね。でも、全編にわたってひろみの
声が疲れてるような気がするんだけど…、僕だけかな?

3

珈琲とサンオイル コーヒーばかり飲まないで〜♪ひろみさん独特で、私たちの大好きな(?)
「でぇ〜」が聴けます(笑)

4

夢、蝶の あたしは蝶々じゃないわ。あんなに綺麗じゃないし。飛ぶこともできない…。
何故、映画は秋吉久美子でレコードは紀野比呂子なんでしょ?僕としては秋吉
バージョンのナレーション、聞きたかったな。まあ、そこいらへんが酒井さん独特の
こだわりかもしんないけど、特にこの曲の前ふりは久美ちゃんでしょ、やっぱ。

見たことのない蝶の飛ぶ夢を見る、とても幻想的な世界を思わせる曲です。
これを聴きながら眠ると、きっと心地いいだろうな、と思います。

5

初めての煙草のブルース シングル曲が1曲も含まれてなくて、それでいて新しい曲調がいっぱいで…。
聴いたことない人に聞かせてあげたいな。特にこの曲は「むせてる」部分が最高。

6

眠っちゃだめだよ 眠っちゃだめだよ、と言われても無理、とても心地良いメロディです。
す〜っと胸に溶け込むような感じです。
仕方がないから…♪高音部が可愛いくて素敵で、大好きです。

7

ふたたび青春のプロローグ 10CCのI'm IN LOVEをモチーフにしたテーマなんですが、秀逸ですね。
郷ひろみはかっこ悪いのがかっこいい。『意地』で生きてる男なんですね。
男の『意地』って他人から見ると、お前、アホか?!ってくらいのモンなんすけど、
本人にとっちゃここを避けちゃ進めないそんな状況なんすよね。
事務所移籍。大学受験。色々ありました。でも、このテーマを聴くとひろみさんの
優しさと『意地』を感じます。

8

走れぼくの優しい心よ 短い曲だけど、GO!GO!GO!GO!が印象的です。

9

誰がこまどり殺したの 衝撃的なタイトルですよね。このアルバムは決して映画のサントラにとどまらず、
かなり質の高いコンセプトアルバムとして聴き応え十分なんだけど、酒井さんらし
いというか、歌謡曲からのフォークに対する回答っていえるアルバムですね。
この曲もそれまでも、これ以降もひろみさんが歌ったことのない寓話的な曲調です。

10

ある日をさかいに 郷ひろみ版フォークの決定打でしょ。キメ曲に欠けるアルバムなんですけど、
この曲は何年たっても心に残るそんな曲ですね。ゆらゆらゆらゆら、木漏れ日の
揺らめきの中に僕は今、人生を見ている。人生って言葉、男の子女の子のそれ
とは違った響き方です。

11

LONG GOOD-BYE 当時、僕がレコードにあわせてこの曲を歌うと、母が「エエ曲やん。ひろみも
こんな歌歌うようになってんなぁ。」ってしみじみと言ってたのを思い出しました。
年配の人にとっては、こういう行進曲みたいなリズムって安心できるんやろうか?
僕は好きですけど。でも、なんでこのアルバムに『さらば夏の光よ』を入れんかった
んやろ、酒井さん。ひろみだけとちゃう?タイトル曲が同名のアルバムに収録され
ていない歌手なんて。
 

8.街かどの神話        1976年(昭和51年)12月発売 〜21才〜

1

街かどの神話 僕の郷ひろみBEST SONGです。
「もしかしたら、ひろみは美空ひばり以上の歌手かも?」と思わせてくれるほど、
彼のこの曲の解釈は素晴らしいと思います。
いったい誰がこの曲のデモテープを聴いてこんな風に歌えるでしょう?
いまだに代官山を一人で歩くときにはこの曲がかかせない、アイテムです。

イントロからこの曲は、すごい曲かもしれないって予感させてくれて、サビで
それが的中する、本当に音楽好きの心をくすぐる曲。
私の中では「寒い夜明け」「午后のイメージ」と並べた、街角御三家?シリーズ。

2

あの地平線 このアルバムって日本歌謡史に残る歴史的名盤でしょ。僕が思うに、このアルバムの12タイトルで『郷ひろみ12ヶ月劇場』っていうテレビの2時間ドラマが作れたんじゃない。毎月1作品ずつ、このアルバムの曲タイトルでもって青春ドラマをON AIRしてほしかった。バイクの後ろに秋吉久美子をのせて走るひろみのまぶしそうな顔。浮かびません?もちろんジーンズはくるぶしカットのリーバイス501.スニーカーはコンバースのジャックパーセル。

3

もう会えません 何度も言いますけど、このアルバムってホント最高!この曲はひろみさんお好
みのボサノバなんですけど、最高の歌唱でしょ。それに
Gンズのポケットに…
さよならのメモ♪
なんて…。二人の関係がそれまでの作品からグッと大人びてきたこ
との証明ですよね。なんて都会的かつドライなんでしょ。

アルバムの3曲目、という半端な位置に置いておくのはもったいない名曲。
バックミュージックっていうのか…この歌詞の世界を音がよく表現出来てるって
いうか、聴いてるとたまらなくなってくる曲。歌いだしの部分を最後にまた持ってくる
ところが、すごくシャレてる。

4

夏のページ 少し二人で歩きませんか…♪のところがいいです。

心がきれいと言うことは…♪ドキドキしながら聞いていました。
これがひろみさんの考え方なのかな、と、あの頃も今も、ひろみさんの曲に、
ひろみさんの気持ちや姿を重ねながら聞いています。

5

小さな友情 学生時代にBANDを組んでDRUMSをやってたんですけど…。
この曲のドラムはすごく興味深いです。基本的に、アノ頃のバリー・ホワイトあたり
の感じってことらしいけど。めっちゃかっこいいです。ドラムの音色も僕、すごく気に
入ってます。ホントはVOCALをやりたかってんけど、「お前が歌うと、全部、郷ひろ
みやからアカン!」って、却下されてました。

6

寒い夜明け 大好きな曲。どうしてこの曲をひろみさんが歌うことになったのか、知りたい気が
する。当時の言い方だとニューミュージックやフォークに近いような詞の世界。
その詞を書いたのが楳図まことさんだから、もっとビックリ!

7

あなたがいたから僕がいた シングルとしては久しぶりの哀愁路線で、やった!って思ったのを覚えてる。
小学生がそんなこと思うなんて、あの頃の私はひろみさんに何を求めていたん
でしょう(笑) 大衆賞受賞は泣けました。

8

限りなき愛の日々に ひろみさんの甘い声にゾクゾクします。なんて魅力的なんでしょう。

9

桜の五線譜 ちょっぴり演歌調。桜の花の咲いた知らせが〜…♪
桜と言えばこの歌。桜が咲くと、今でも口ずさんでしまいます。

10

南の果実  スィートソウルです。すごく素敵!『寒い夜明け』のカップリングですが、
A面に負けず劣らずの名曲でしょ。あぁ、今、聴きたい!今歌っても全然おかしくないよね。むしろ、48才の男が歌うから味わいのある曲だと思うな。
もし、かなうなら、アレンジも変にいじらないで聞かせてほしい。

11

青いサンダル 『郷ひろみ12ヶ月劇場』のことを最初に記したけど、こんなにも鮮やかに絵が
浮かぶ、しかもストーリーを感じさせる曲って他にあります?
この曲の主人公って、まんま「ナルシリズム」の『奇しくも〜物語』の主人公に通じ
ますよね。これも、20代前半のひろみ像なんすよね。
田舎くさいひろみもまた素敵です。

12

アメリカより愛をこめて とっても綺麗なメロディーで、ひろみさんの歌声もとっても艶やか。今現在のひろみ
さん版、アメリカより愛を込めても聴きたいなぁ〜。今歌うとどんな曲になるんだろ
う。そんなことを考えているとひろみさんのいない寂しさもちょっとまぎれるかな?
 

9.アイドルNo.1        1977年(昭和52年)10月発売 〜22才〜

1

洪水の前 これを歌ってるひろみさんを、テレビにかじりついて見ていたなぁ。あの振り付け、
かっこよかった〜。スタンドマイクの向こう側で手をクリクリさせて、尊敬しなが
ら見てました。この曲も大好きな曲。題名と歌いだしのメロディーと歌詞、
すべてが完璧です。

2

水色の渦 子供の頃夜の10時台のドラマって見せてもらえなかった。よく若尾文子さんとか
出ていて、家庭がドロドロしていた暗めのドラマが多かったみたい(しっかり見て
たんだな)そういうドラマの雰囲気がする曲。
こういう曲歌うの、本当に上手だね、ひろみさん。

3

MIND反比例 コンサートのアンコールでこの曲を歌ったときのひろみさんが本当にかっこよくて、
それ以来、私にとっては、アルバムの中でNo.1の曲になりました。
黒いヒールのおまえが脚を組んでるとそいつは涼しい♪の歌詞を聞いて
子供ながらに、いろいろと想像もしました(笑)
今のひろみさんに、是非歌って欲しいと思っています。

あ〜、これも題名が素晴らしい。そして歌も。ファンにすごく人気がある隠れた
名曲であり、歌って欲しいのになかなか歌ってもらえない曲でもある。レコードより、
コンサートで歌っていたあのサウンドの方が、ずっとドキドキ感があって、良かった
なぁ。いつか歌ってくれるでしょうか。

4

Plastic Johnnie's Face 題名にもなってる、この英語の発音がなんとも言えず、セクシーなんだな。
MIND反比例とちょっと似てる?途中まで、なんとなくメロディーが似てる。

5

悲しきメモリー 紅白のトップバッターで、真っ赤な炎のような衣装で出てきたひろみさんが鮮明に
焼きついてます。小気味いいリズムで、まさにひろみさんの為に作られた曲だと
感じます。でも、このレコーディングって風邪気味でコンディションが最悪だったとか。
ひろみさん自身の悲しきメモリーになっちゃった、と後でコメントしてましたね。

6

ひろみのララバイ 恋人はおまえだけ〜♪なんて、言われてみたいですね〜。せつせつと、一人の
女性にこだわって歌ってます。この頃の甘い声で、おまえ、って言われると、
違和感があるけれど聴いてるとフニャフニャしてきちゃいます(意味不明)

7

それが愛 他の歌手が歌ったらただの名曲で終わるんでしょうね。こういう曲とひろみさんの
ミスマッチはたまりません。ぜひ、復帰後にニコニコしながら僕達、古株のファン
の前で聞かせて欲しい1曲です。

8

雨のロマン レインコートのお嬢さん♪の歌声がなんともいえません。
梅雨もこんな曲を聞いていたら、明るく傘をもって出掛けられるかも。
迷わず、レインコートは赤にしました(笑)

9

バックシャン ひろみさんて、本当に変幻自在。メロドラマから、ミュージカル仕立てまで。
生まれながらのあの歌声は、色んな姿で私達を楽しませてくれますね。
このアルバムはアイドルNO1というだけあって、等身大のひろみさんを
そのまま見せてくれる、キャンディーの詰め合わせみたいな楽しさがある。

10

悲 恋 コンサートでも歌ってました。詩のシュチュエーションが今のひろみさんにピッタシ
です。クラバとかでいきなり歌ってあげたら、女性軍団メロメロピーだと思うけど。
今ならラストの高音も、せつなさだけでなく包容力を感じさせるんじゃない。

まだ不安定な歌声だけど、伝わるんですよね…一生懸命歌ってる姿が
浮かびます。何にもしないで、歌声だけに耳を傾けたい曲。

11

銀河の騎士 後にコンサートの定番曲となる、同じアルバムに収録された『MIND反比例』より、僕としてはこの曲で、女の子達をギクッといわせてほしかった。『アポロンの恋人』なんかに続くデーモニッシュなイメージの作品です。

12

虹を追いながら 70年代版『ALL MY LIFE』がこれでしょ。確かに、コンサートでも披露
('77武道館FIAL CONCERT)してくれたけど、もっと歌ってくれても良かったのに。
都倉さんって人はアップテンポの攻撃的なメロディーよりこういうバラード系の曲の方が才能感じるよね。
 

10.ピラミッドひろみっど     1977年(昭和52年)12月発売 〜22才〜

1

禁猟区 とにかく「夜のヒットスタジオ」がもう一度みたい。あのスタジオ狭しと駆け巡る
シーンはなんとも言えずワクワクした。翌週のテレビ番組雑誌の投稿でも評判に
なっていたのが嬉しかった。目が釘付けになったと。ああいう歌の見せ方が出来る
歌番組が今はないのが寂しい限り。

2

ときめきの午後  当時は地味で印象が薄かったけど、改めて聴くとしっとりと心に残る曲でした。
情景が目に浮かび、やさしさに包まれた珍しいタイプの曲ですね。

3

A.M−P.M−P.S 何かいいことがあったときの私のテーマ曲(笑)必ずと言っていいほどこの曲の
イントロが頭をめぐる。それほどに、明るいスピード感が心地よい。
歌ってるひろみさんの笑顔が想像できる曲。

4

ブラック・ジャック・サンデー  かっこいいメロディーなのに、僕の鼓動も伝わりますか〜♪って敬語で歌ってる
んですよね…最後の最後まで敬語が続くからおもしろい。
A面だった禁猟区と同じく、忙しい曲で歌うのが大変そう…。

5

ストン・STONE 歌いだしはサスペンスが始まりそうで、サビはメロドラマを感じさせる奥の深い
曲。ひろみさんの歌い方が、すごく上手。ほんと、表現力がある。
イントロも、終わり方も私の好み。

6

お化けのロック とにかく大好きだった〜♪この曲は、ファンではない姉や父親までおもしろがって一緒に歌ったり踊ったりしていた。毎週水曜日がとにかく楽しみだった。
ムーの中で歌う、あの板の間は一体、家のどういう部分だったのだろう。

7

SECRET SPACE2001 今は2004年になってしまったけど、当時2000年に突入することをひろみさん
はどんな風に想像していたんだろう…。
あの頃は未来を考えると夢が一杯になったものだけど、今はこれからどんな世の
中になっていくのか心配のほうが多い…
この曲を聴いた時のような、夢を描くような明るい未来を考えたい。
でも、ずっと歌っていてくれたひろみさんに感謝。もちろんこれからもね。

8

帰 郷 よくファンで無い人から夜中に爪を切ってはいけないと〜♪って歌ってる曲は
一体なに?って聞かれるのは、どうしてだろう?この部分の歌詞が妙に印象的な
のだろうか。確かに最初に聞いたとき、そんな言い伝えがあるのか?と夜中に
爪を切らなくなった。出掛けに爪を切るのもいけないと親から言われ、それじゃいつ
切ればいいいの?って思ったこともある(笑)

9

TWO PAIR 軽いタッチで、好きだなこの曲。コンサートでは『メリージェーン』なんかも歌って
たし、つのだひろの作品をもっと歌ってると思ったら、このアルバムの数曲だけなん
だね。酒井さんの好みに合わなかったのかも。僕は結構好きですね。
さわやかで少しコミカルで、カジュアルな感じのひろみを良く表現してると思う。

10

ピ・ラ・ミ・ッ・ド 自分の事をサラッとこんな風に歌ってしまう。それがひろみさんの魅力なのだと
思う。当時のなおみさんという名前の女性は飛び上がって喜んだかも?
DJに語りかけるストーリーから、一転「男の子女の子でデビューした♪」と、
自分の説明に入ってしまう部分にスタッカートが効いていて、すごくキュート。
復帰したら、自分史にもなるようなザッツヒロミゴーと思える曲、歌ってほしいな。
明るい感じでね。

11

寂しさの果てなん国へ  そのままで〜聞いておくれ〜ブラッシングの〜手を止めないで〜♪
今と違って長い髪を毎日カールなんかしてる頃には

鏡の〜中でゆれるあなたは〜とても素敵だよ〜♪
とやさしく歌う当時のひろみ君。
うっとりしながら聞き惚れたものです。
最後に「ピポピポ〜」という音が鳴っていたと思うのは私の錯覚でしょうか…。
ピラミッドひろみっどを今夜聴きたくなりました。

地平線まで続く青空のもと、好きな女性と二人きりになれるどこかに行きたい
気持ちを、美しいメロディーに乗せて歌ってます。当時、こういうメロディラインって
珍しかったかもしれない。幻想的に歌は終わっていく…。

 

11.Narciーrhythm(ナルシリズム) 1978年(昭和53年)7月発売 〜22才〜

1

ZONE・亜熱帯 このアルバムは演奏がいいですね。島武実氏の詩の世界とひろみさんの声と
すばらしいバックが相乗効果で別世界に飛んで行けます。特にこの曲はとにかく
すばらしい!それにしても「二人とも亜熱帯」って??不可解です。

2

METAL POINT そうとうエッチつうか、ひろみのデーモニッシュソングの中でもぎりぎりっすよ。
特に最後の
over over-n-n-n take me once again I want you!これは強烈。
本人どういうつもり!? ヒロミックワールドの中のヒロミックワールドです。
男の生理を歌った曲。イヤでもそう聞かなきゃダメ。でも、やっぱ、彼が歌うと
生々しくないんだよね。きっと品性のレベルが高いんでしょう。うーん、深い。

3

HELL OR HEAVEN(天国か地獄) イントロなしでいきなりひろみさんの掛け声で始まると、必ずと言っていい程
『ムー』の、あの近田春夫さんとの不思議なおトイレのシーンが甦ります。
ディスコブームに乗って作られた曲だと思うのですが、ひろみさんがきちんと
歌い方をいつもと変えて、世界にどっぷり浸って歌っているのが素晴らしい。

4

SIDE ONE SIDE とっても忙しくて歌うのが大変そうな曲。でも、これってひろみさんの特技かも。
禁猟区・バイブレーションなど、なんなく歌っているもんね。
このテの曲、結構好きです。スピード感があって、どんどん引き込まれます。

5

HIGHWAY TROUBLE ドライブしながら聴きたい曲。リズミカルだけど、意味不明で、それでいて何故か
憂いのある曲。子猫ちゃんがどうなったのか、気になって仕方なかったっけ。
今でも集中して最初から最後まで心地よく聴ける曲、大好きです。

6

NARCISSUS(ナルシス) 酒井さん、どうしてもこのタイトルの曲を郷ひろみでやりたかったんだろうな。
ナルシスなんて言葉がサマになる男って、ひろみ様以外いないもんね。
まさに、酒井さんは郷ひろみの美貌を使って「自分自身の姿」を表現できたんだ
ろうね。ライブでもやりましたね。

7

FLASH きれいなメロディーに聞き惚れていると、気がつかないけど実はすごい歌詞
だったりする部分があって(笑)ひろみさんってサラッと歌って、
「え?僕なにか悪いこと言ったの?」っていえる、稀な人だと思う。
手の届かない女性を歌った、率直な歌。

女の人にこの曲の良さが分かるんだろうか?そう思っちゃう。もしかしたら
このアルバムNo1 Songなのかも。背中・指先・唇。男って結構デリケートなんす
よね。当時の水谷豊あたりが歌ったらもっとなまなましいかも。
16ビートのカッティングから「男の鼓動」を感じてもらえますか?

8

ホルス伝説 ステージで聴きたかった曲のひとつです。A面の大胆かつ過激な路線もそれは
それでGOODなんですが、この曲は、リリースされた当時のひろみさんの雰囲
気に最もあってたと思います。やっぱステージでは羽のはえた白馬かなんかに
乗って、天井から舞い降りて来てほしかった。

古代エジプトの神の世界をモチーフにした詩にもひろみさんは違和感なく
主人公になれるんですね。想像が広がる歌の世界に引き込まれます。

9

奇しくもはかなくも
 おかしくも悲しい物語
このイントロって木琴の音だろうか…懐かしいのに、癒されるメロディーです。
マイレディーのB面だったHISTORYを思わせる…。手紙のやりとりから感じ取る、
純粋な男の子の気持ちと、うまく想いが伝えられなくて、女の子からそっぽむかれ
ちゃう、ほろ苦さがすごく丁寧に具体的に描かれてます。

10

林檎殺人事件 その昔、日曜の午後の文化放送で歌謡選抜という番組があって男女でベスト
テンの点数を競い合う番組だった。デュエットだと点数が男女それぞれ半分になっ
てしまい、この曲はデュエットなの?と男性側のパーソナリティーが怒っていた(笑)
この曲いつも上位にいたし、郷ひろみの曲が男性側の半分の点数にしかならない
ことが不服だったみたい(笑)本当に当時、多くの人に親しまれ、歌われた曲でし
た。今聴いても充分、音楽的にいけると思います。
 

12.アポロンの恋人      1979年(昭和54年)4月発売 〜23才〜

1

追憶の嵐 発売された当時、A面の「ナイヨナイヨナイト」が収録されてなくB面のこの曲が
アルバムのトップを飾っているなんて、すごいシブイ構成!なんて思っていました。
アルバム全体もすごくエレクトロニックな処理がされていて歌謡曲自体の表現が
変わってきたなって感じがしました。

2

抱かれた花嫁  以前誰かが言ってたけど、郷ひろみにはモノトーンの魅力があるって。つまり二
律背反つうか、太陽と月が彼の中に同居してるってことですよね。デビューから
ズッと太陽の申し子のようなひろみさんでしたが、このアルバムと前作くらいから、
少し妖しげな月の砂漠のお王子さまの特質が現れてきてると思います。この曲も
素晴らしい仕上がりですけど、ジャケットの衣装に一番合うな。

3

DEMON WALK これは、すごい名曲だと思うのだけど、ファンの間であまり話題にもならないのは
どうしてだろう?出だしの静けさ、妖しさが一転して、途中から別の曲になって
しまうような、あの変わり目が好き。出だしの歌い方も秀逸。

4

TATOO 女性コーラスが印象的なこの曲、カップリングとしてはとてもよく出来ていて
シングルでも良かったかもしれない。この曲を歌うには声がまだ甘かったかなあって思うけど、今のひろみさんなら妖しく歌ってくれそう。

5

BLUE FRIDAY マイナーコードのこういった曲をひろみさんに歌わせると、どうしてこんなに
哀しげに聴こえるのだろう…。陽気な歌は底抜けに陽気なのに、歌唱力が
追いついていなかったこの頃ではあるけど、表現力は群を抜いていたかも。

6

アポロン達の午後 とにかくかっこいい!こんな曲が似合うのはアポロンの申し子のようなひろみさん
しかいない!島武実さん作詞のギリシャ神話をイメージしたすばらしい3曲の中で
も、これがNo.1です。聞き続けて24年、聞くたびに感動してます。

7

D-TYPE これも、名曲。といっても、当時は変な曲としか思わなかった。ここ最近で
とっても良さがわかってきて、好きになると麻薬のように繰り返し聞いてしまう。
このくらいの冒険がアルバムでは出来るのが、嬉しい。

8

サーカスの少女  このアルバム、すり減ってるんじゃない?って思うくらいよく聞きました。
当時私は15才、自他共に認めるガリガリに細い体でした(戻りたい!!)
で、この曲の始めの歌詞
首があんなに細い 指まで細い…♪ってところを
「ひろみが私のことを歌ってくれてるみたい」なーんて夢見ておりました。
もう25年も前なのに、歌ってみると全部歌えます。
心だけでも一瞬で少女の頃に戻れるって、幸せですよね! 

9

地上の恋人 シングルでもあるこの曲の題名を最初に聞いたとき、地上って…?って
意味がよくわからなかった。あとから考えればアポロンなど伝説的なストーリーで
組み立てられた中にあるから、わざと地上ってつけたのかな?何故か私に
「オペラ座の怪人」の怪人が階段を下りていくシーンを彷彿させるのです。

10

ダイアナ行進曲  こういった一連の大行進ハデハデの曲もひろみの持ち味のひとつですよね。
まるで古き良きアメリカンシネマの世界のようで軽くてノリがよくてアレンジが
ゴージャスで。雰囲気は違うんだけど、『ハリウッドスキャンダル』や『パピリオ』、
「LOOKIN'FOR TOMORROW」収録の『HOT SHOWER』なんかに通じる作品
です。アルバムのラストが朗々としたバラードでないのも、かえってシブいね。
 

13.LOOKIN' FOR TOMORROW   1979年(昭和54年)8月発売 〜23才〜 

1

いつも心に太陽を 最初に聴いたときに、青春って感じでちょっと気持ち悪いかな。。なんて想って
しまったけど、実は自分の学生時代の辛いことをこの歌が意外と励ましてくれる
存在になって、大事な曲になってしまったのです。これ、心の中で密かに歌うと、
元気になれます。

2

Hot Shower ステージで聴きたかったな。'79のサマーコンサートの楽曲には含まれていないけ
ど、ホントもったいない。サンバのリズムでひろみの夏を象徴してる曲だと思うけ
ど。そう思ってる人多いよね。

底抜けに明るい夏の曲。これ、シングルにしてもらいたかったなぁなんて密かに
思っていたのでした。こんな曲でコンサートでファンと一緒に盛り上がったら楽しい
だろうなって。でもステージで歌うには難しすぎる曲なのかもしれない…。
クジラがラジオを食べる?不思議な歌詞がおもしろい♪

3

衝撃の夏 明るい夏から、一転して妖しい夏の世界に…。歌ってるひろみさんを見てみたく
なる曲。彼はどんな曲でも、そう感じさせてくれますけどね。

4

ジゴロ 最初、ジゴロの意味がわからずに、なんと父親に意味を聞いてしまい…
かなり驚かれた。それなりに説明を受けて納得した覚えがある。
この曲を聴くと、何故かドキドキした(笑)シングルとしても通用する曲だったと思う。

5

八月の恋人 このアルバムって、こうして聴いてみると、いい曲が多い。
この曲の最後の手拍子なんて、コンサートでやってみたかったな。

79サマーコンサートで盛り上がったナンバーですね。きっとこの曲は『いつも心
に太陽を』をリリースする時にシングル候補になったんでしょうね。珍しいつうか、
太陽に躍動するひろみさんなんすよね。みんなの手拍子がなつかしいね。

6

It Was Almost Like A Song
 (憧れは果てしなく)
このB面の選曲ってやっぱ酒井さんがやってんだろうか、過渡期のひろみさんに
何を歌わせるか、誰がどんなひろみ像を描いていたかすごく興味あります。
カントリー歌手であるロニー・ミルサップのこの曲を歌うことも、ある意味、挑戦だっ
たでしょう。でもひろみさんにピッタシ。

歌唱力という点では今には及ばないけれど、この曲はとってもいい声で歌って
ますよね。サビがちょうど当時のひろみさんのキーにあっていたのかもしれないけ
ど…今歌ったら、とびっきり素敵だろうな。そういう歌、山ほどあるんですけどね…

7

My Life(マイ・ライフ) 当時がビリージョエルの最盛期でした。次々と世に送り出される曲をひろみさん
は全部聴いていたのでしょうね。出来たら英語の歌詞そのままで歌って欲しい。
自分らしいそんな生き方〜♪歌っていて、ひろみさん自分に言い聞かせていたの
かもしれませんね。

8

Forever In Blue Jeans
 (ブルー・ジーンズ・ライフ)
かもめ〜♪で始まる、カントリー調?の曲。何故かもめなのか…
”愛と青春の旅立ち”を後に日本語訳で歌ったときは、鷲が出てきたけど…
鳥のおおらかさって詞になりやすいんだろうか。でもこの曲、聞きだすと癖になっ
て、いつまでも頭から抜けなくなる不思議な曲なのだ。

9

Shame(クィーンを口説け) こういう曲を歌わせたら、ひろみさんの右に出る人は当時いなかったでしょう
(笑) かっちょいいです。最高♪ ただ、声に甘さがあるので今のひろみさんの
声で聴きたい!

10

Keep Love In Your Soul
 (闇に消えた少女)
重たいスローなメロディーで始まって、一転、ハードロックのような世界に。
でも、来た来た♪って感じる嬉しいリズム感です。これまた、ひろみさんに歌わせる
のにぴったりの曲。この頃はこうした、ちょっと妖しげな歌がすごく似合い始めた
時期でした。

11

Honesty(心の絆) 歌詞をかみしめしっとり歌うひろみさんの落ち着いた歌声を聴くと心が洗われるよう
でした。こんな曲も似合うひろみさんの新しい魅力に触れました。

ビリージョエルの代表的なナンバー。コンサートでも”ニューヨークの想い”を
歌っていたが、きっと孤独と都会をモチーフにした、ビリージョエルの曲がひろみ
さんの心に響くのだと思う。コンサートでの”ニューヨークの想い”の熱唱は素晴らし
かった。当時の”HONESTY”は、まだ甘さが残るが、将来へのモチーフだった
のかもしれない。日本語訳がとてもいい。

 

14.SUPER DRIVE      1979年(昭和54年)12月発売 〜24才〜

1

朝陽のプロローグ このアルバムはNYでの24丁目バンドの演奏で、ひろみさんの歌もノリノリです。
この曲を聞くと、朝陽が昇るイメージ通り、気分が晴々して希望が沸いてきます。
ひろみさんの声も弾んで、気分転換にいいです。

歌謡曲マニアに評判の高いアルバム、ひろみさんがアメリカを意識して初めて
それを形にできたアルバムではないだろうか。1曲目はドライブしながら聴きたい曲
なら絶対にこれっていうくらい躍動感がある。実はこの曲、風見慎吾さんも歌ってい
たのを知ってる人は少ないのではないでしょうか。同じ事務所だから先輩の歌を
借りて歌っていただけかもしれないけれど、彼が歌手として活動している時、
ラジオの公開録音などで彼がこの曲を歌ってました。いきなりこれを歌われたとき
は、びっくりでした。

林哲司さんお得意のポップ王道路線。Kiss me in the morning light♪
ひろみの声も萩田さんのアレンジもキラキラ輝いてる。いかにもプロローグって
感じ。サビのリフレインはくせになります。アルバムの1曲なんてもったいない。
絶対にシングルカットしてほしかったなぁ。

2

マイ レディー バックの演奏とともに歌い方もシングルとは違って力強く、ひろみさんのノリも
いいですね。当時、これがNY風か?なんて感心しました。

色んなバージョンがあるこの曲だけど、SUPER DRIVEの収録用に作られた
このバージョンは本当にイカしてる。アメリカのサウンドってこういうものなのね…っ
て、当時すごくカルチャーショックだった。音が軽くてすべるような…それをバックに
歌うとひろみさんの歌声も違って聞えた。

3

WANNA BE TRUE 久しぶりに聴いたら、この曲ってこんなにかっこよかったっけ?って思ってしまっ
た。当時はあまり好きではなかったけれど、なんだかとっても斬新で、今聴いても
まったく古臭く感じない。
WANNA BE TRUE!の発音が、かっこいい♪

4

地平線の見える時 ひろみさんが、かなり気に入ってるようでその後も何度か歌番組でも歌ってくれ
た。私はというと、やっぱりすぐにはこの曲の良さがわからずに、なんだか変な歌っ
て思ってた。いい曲の見極めなんて、あの頃の私には出来てなかったんだなぁと
恥ずかしく思う。
小説にあるような、逃避行しようか〜♪の歌詞はとっても印象的。
今の声で歌って欲しいなぁ。

5

SOMEONE LIKE YOU-君に似た誰か- このアルバムは24丁目BANDと一緒にやったということもあって、洋楽志向の
ひろみさんとしては「きっと嬉しいやろなあ」なんて思いながら聴いてました。
同時に、ファンの僕自身も、ニューミュージック(死語ですよね)に夢中になっている
クラスメイトに「語らざる優越感」を感じてしまう程、おしゃれでかっこいい内容になっ
ていたと思います。この曲は名曲揃いのこのアルバムのなかでも1、2を争う傑作
だと思います。

99年のコンサートで歌ってくれたとき、鳥肌が立ちました。まさか、急にこの曲を
あの場面に持ってくるとは思わずに…なんて粋な計らいって感激しました。
あの時までこの曲は完全に私の中で眠っていたけれど、見事に息を吹き返しまし
た。大人になって色んな経験をしたひろみさんの歌声には、見事な説得力が
ありました。

6

FEEL LIKE GOIN' HOME
 -夢が住む街へ-
心地いいアメリカサウンド全開。ひろみさんにとっての、夢が住む街はNYなのだ
ろうなぁ。歌詞にもあるように、辛いことも乗り越えてそれでもさらなるステップを
踏み出すひろみさんは、本当に歌が好きなのだろうな。気持ちが落ち込んだ時に
この曲を聴くとすごく元気になれそうな気がする。

7

夜遊び 身体の中を何かが這ってるような…イントロの音がどうも私は苦手だったのだけ
ど、最近やっと大丈夫になりました(笑)ひろみさんの声質にとてもマッチしていて、
きれいな半音が心地よく響いてくる。後半の消えていく部分のサウンドがとても好き。

8

入江にて 酒井さんが準備したこれら楽曲群を当時のひろみさんはどんな思い出受け止め
てたんでしょ?背筋がのびたつうか、こんなに素晴らしい曲達をもらえるのは
郷ひろみだけって思ったんじゃないでしょうか。今、あらためて聴いても、当時、
みんながやろうとして誰もできなかった作品だと思います。
ひろみさんのボーカルも、ミスマッチの極致を行ってて快感です。

この曲は、聴いた瞬間から今に至るまで、ほんっとうに好きな曲。出来れば
これも今のひろみさんの声で聴きたいのだ…。今なら、高音もなんなく表現できる
でしょうし…効果音で波の音なんて入れちゃったりして、アレンジしてみてほしい
な。この曲には青い海ではなく、夕日が沈むきらめきが残る海が似合う。

実はこの曲はMY SELFという3枚組みのCDにも入ってたんだけど全く聴いて
なくて、ごく最近に『SUPER DRIVE』のアルバムをやっと見つけて再認識した曲。
とても心地よいリズムで水面にキラキラと輝く入江の風景が映し出されます。
今の声でも聴いてみたい一曲です。

9

哀愁ニューヨーク  まるで憂歌団のアルバムに収録されていそうな曲調に驚きました。
ブルーズと郷ひろみ!?新たなミスマッチの発見です。
ひろみさん独特の軽さは他の日本人にはない魅力です。

題名から想像していた曲とはまったく違う、かまやつひろしさんが歌いだしそうな
イントロ(意味なし)で、なんとなくNYのどこか危なげな倉庫街でハーモニカでも
吹きながら歌っていそうな、ストリート系の男の子を想像してしまいました。
歌い終わった後、拍手とチップを投げたい気分にさせてくれます。

10

LONELY NIGHT これもいい曲だなぁ…うなるほどいい曲だと思う。ひろみさんほど孤独を歌い
こなせる人もいない。このアルバムは本当に冒険であり、背伸びした部分もあった
と思うけど20年以上たった今聴いても、こんなに感動できるってすごく嬉しい。
このアルバムをきちんと評価してくれた音楽評論家の耳は確かだったのだと
今頃思えたりして…改めていいアルバムだなぁ。

ニューヨーク仕立てのこのアルバムの中でも群を抜いて一番ニューヨークくささが
漂う佳曲。夜のDOWNTOWNでにたたずむ孤独な男。
Lonely boys,lonely girls,Lonely nights♪のところのちょっと雑な歌い方が
とてもかっこいい。この曲のタイトルこそ『哀愁ニューヨーク』って感じなんだけど。

 

15.MAGIC           1980年(昭和55年)8月発売 〜24才〜

1

How many いい顔 いくつもアレンジがあるけれど、この曲に関してはやっぱり原曲が一番いいと思う
(ひろみさん、ごめんね)イントロがいいんですよね。化粧品のCMで流れていたけ
ど、すごくフィットしていて良かった。こういう曲を歌えるのもひろみさんですよね。

2

The song for you このアルバム、実はすごくサラッとしていて、郷ひろみらしくないところが逆に
ファンで無い人には受け入れられやすいのではないかと思います。
実にいい曲が多い。この曲もそう。当時、こういうシングルも出してほしかったなぁ。
甘い声で歌う英語の部分の歌詞、最高です。

3

Trick B面のなかの名曲ベスト5に入るかも。最近のコンサートでも歌ってましたが
実にかっこいいです。夜ヒットで歌ったときも、これぞエンターテイメントって感じ
でした。あ〜…ファンだけしか知らないのがもったいない。

4

夏の幻 静かな水面に揺られているような、妖しい夏の歌。ちょっと重たい気もするけれど、
夏をこういうふうに歌った曲って他にないかもしれない。

5

Fragile インパクトあるサビで、CMの曲とかになったら絶対にヒットしたのに、なんて
一人で考えてました。ひろみさんの歌に出てくる英単語は一生懸命意味を
調べたものです。おかげで海外に行った時に荷物の壊れ物指定を英語で言えました(笑)

6

MAGIC 当時、関西ローカルでのみ発売されたディック・セント・ニクラウスのリアルタイム
でのカバーです。彼自身もTV『ヤングOH!OH!(懐かし)』なんかで歌ってまし
たね。ひろみさん独特のコブシを堪能できます。そうです
冷たい目でぇ♪の「でぇ」
です。誰も真似できない「でぇ」ですね。

当時原曲がとてもヒットしていました。この頃のひろみさんはとても海外のポップス
を意識してましたね。ひろみさんがもっていたラジオ番組でよくかけてくれたポップ
スは選曲がとても良かった気がします。日本語の訳詞だと軽くなってしまうのが
難点ですが、このアルバムのコンセプトにはとても合っている気がします。

7

Splender Dancer この曲のバックコーラスは、全部ひろみさんが担当したとの事で
「ちゃんと聞いてね、ファルセットも」って言ってました。全部担当って割には、
出番が少なかったバックコーラス(笑)この頃から、難しい事を平気でお話ししてま
したね。ファルセットって一般人にわかるのでしょうか?
聞いてみて、これがファルセットって言うものなのか…と思った私なのでした。

これは実にかっこいい曲です。恋人同士で夜景を見ながら聴きたい。
ファルセットもきれいに出ていて、実に気持ちよさそうに歌ってます。

8

D.N.A 郷ひろみ学のオーソリティーである近田春夫先生に、当時「歌い込み過ぎてて、
これじゃ野口五郎だよ。」って評されたアルバムですけど、ひろみさんとしては、
思いっきり歌えて、きっと気持ち良かったんじゃないかな。でもこの曲は(僕が勝手
に名づけた)一連のデーモニッシュソングの中の1曲で、十分、彼の魅力が発揮さ
れていると思います。大好き!

これまた、おもしろい曲です。難解なメロディーをよく歌えてますが低音よく
頑張って出してますね。当時はプロモーションビデオなんてなかったけれど、
この曲で作ったら相当おもしろいものが出来そう。エロスとアガペが出てくるあたり、
ナルシリズムのアルバムに入ってもしっくりきそう。

9

Oriental Screen 都会的な曲で、ビル街を歩きながら聴くなんていいかもしれません。
ひろみさんが、年上の女性を歌っているのもこの頃が多くて”きみ”ではなくて、
”あなた”と歌っています。ドラマの主題歌とかになったら、雰囲気ありそう。

10

Last Scene アルバムの最後の曲って、いい曲が多いですよね。これも、そんな一つ。
この頃から、ひろみさんに急に大人の男性を意識しだした作曲家、作詞家勢の
こだわりを感じます。

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