私のソフトボール部時代  '05.08.28 Eri

夏の高校野球を見ていて、自分自身のソフトボール部時代を強く思い出しました。

私は本当は高校に入ったら、新聞部に入りたいと思っていましたが、
見学に行ったところ、あまりにも真面目で硬い新聞(生徒会の一部、みたいな)だったので、
さっさとあきらめました。

新聞部の部室からの帰り道、ふとグランドでソフトボール部が練習しているのが目に入りました。
高校に入ったら新聞部!が消えたとたんに、あっけないくらいに簡単に
そのままソフトボール部に入ってしまいました。
しかも、誰とも誘い合わずに私1人で。

ソフトボール部は「公式戦・練習試合とも1勝もしたこと無い」のチームでした。
つまり出ると負け、それでも先輩たちの練習はいつも楽しいものでしたが、
試合に応援に行くと、他のチームはとても強そうに見えて、
1年生の私は圧倒されていました(^^ゞ

3年生の先輩が引退して、1年生の私たちも球拾いだけでなく、
2年生の先輩の練習に混ぜてもらうようになると、
子供の頃に遊びでやっていたソフトボールと違い、
いかに、難しいものかを実感するようになりました。
打つのは楽しいけど、ゴロを取ることができないのです。
そこで、家に帰ってから、畳の部屋で、
ボールが飛んできたらこう構えて、こう取って、こう投げる、と
イメージトレーニングを繰り返しました。
畳が擦り切れたかもしれません(^^ゞ
でも、しばらくしたら、グランドで実際にゴロが取れるようになりました。

顧問の先生の目に止まったのか、ショートの練習に加えてもらうことになりました。
内野手になりたかったし、外野手よりレベルが高い、という意識があったので、
私としては、とても嬉しかったです。
しかも、同学年のメンバーは、中学時代から知っている仲間が多かったし、
そのメンバーは、運動面で私より優れている人ばかりだから、
ちょっとした優越感も持ってしまいました(^^ゞ

ところが、練習を積むに従って、各ポジションの重要さに気が付くようになりました。
特にセンターの子は、とにかく足が速い子で、
打球と同時に走りだしていて、落下点に入るのがとても速い。
しかも、レフトやライトのカバーに回るのもとっても速い。
内野手の優越感なんてとんでもなくて、私ではとても外野は務まらない、
と思うようになりました。

もちろん、ピッチャーは一番難しくて、しかも孤独。
我がチームのピッチャーは走り込み、ピッチングなど、いつも人一倍練習熱心でした。
が、寡黙ではなく、超ネアカ人間です(笑)
そんなピッチャーの練習にいつも付き合っていたのが、キャッチャー。
彼女の方は、ソフトボールをやっているみたいな子には見えないくらいの、
お人形みたいなきれいな子でした。
ちなみに、ソフトボール時代の友人は皆、とてもきれいな子でした。
日焼けで真っ黒だし、体型はソフト部独特のずんぐりむっくりだけど(笑)

2年生の春、先輩たちが引退して、私たちのチームになりました。
当然、私たちも勝つことへの欲もないし、弱小チームだと思っていたのですが、
初めての練習試合で、勝ちそうになってしまいました\(◎o◎)/!
惜しいところで負けたのですが、初めて「勝てるかも?」という感覚を覚えてしまい、
それから顧問の先生も私たちも欲が出て「勝つ試合」を目指す練習方法を取り入れ、
見事に新人戦では念願の1勝。
そのまま波に乗ってしまって、いきなり新人戦ベスト4まで行くことができました。
それからは常勝のチームになってしまいました。

女の子であっても野球と同様、ヤジルことはあります。
私は緊張するのか、最初に飛んで来たボールは、よくファーストに暴投しました(^^ゞ
そういう時は「ショートが穴だよ!!」という相手からの罵声。
シュン…とするどころか、そのヤジでやっと目が覚め、次からはきちんと守ることができました。
そして、相手チームをキッとにらみ…(笑)
本当はこんなに感情的になってはいけないのですが、
がんばっているチームの皆に迷惑をかけちゃいけない、という気持ちの表れでした(笑)
あんなに強気になれたのは、あのソフトボール時代が一番だったかな、
と、夏の日差しを見ていると、思い出します。