外郎売

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二代目市川団十郎が、外郎という丸薬を服用したところすっかり持病が回復。
その感謝をこめて舞台で薬の効用を披露したことが始まりらしい。

登場人物: 外郎売り　実は曽我五郎時致; 小林朝比奈; 妹　舞鶴; 化粧坂少将; 梶原平三景時; 梶原平次景高; 茶道　珍斎; 大磯の虎; 工藤左衛門祐経
あらすじ: 富士の巻狩を催すために小田原を訪れ、大磯の廓に骨休めにきた御狩総奉行・工藤左衛門祐経。
18年前、工藤に父・河-津三郎祐泰を討たれた曽我五郎時致は、外郎売りに身をやつし、敵討ちに乗り込んでくる。
そこを「兄・十郎祐成とともに仇討ちをすべきだ」と小林朝比奈にたしなめられ、「ここに兄さえいれば」と無念泣きする五郎。
工藤は「富士の巻狩の総奉行を務めあげたら、兄弟の仇討ちに応じよう」と約束し、五郎に狩場の絵図面を投げ与える。; 日本三大仇討ち物語のひとつ『曽我物語』を題材に、五郎と工藤の対面を描いた演目。「寿曽我対面」という歌舞伎の演目とストーリーの展開はほぼ同じで、それに小田原名物の外郎をかませたもの。
見所はもちろん外郎売りに扮した五郎の見事な売り口上と、「女をうまく口説けるかも」と外郎を服し、めちゃくちゃな早口言葉をまくしたてる茶道珍斎。