・マイクロチップとは
マイクロチップの注入と安全性
・登録と個体識別事業について
あなたの動物がいなくなったときには

家族へとつながる信頼の身元照明
ペットを守るほんの少しの勇気。


マイクロチップとは
 マイクロチップ(MC)は、直径約2mm_長さ約11mmの円筒形の生体適合ガラスのカプセルで包まれている小さな電子標識器具です。その中には、名札となる番号が書かれた機械や、アンテナの役割を果たすコイル等を収めてあります。また、ICチップという名前でも呼ばれています。MCに書かれている番号は、専用のリーダーという装置を使って読みとることができます。リーダーをMCに近づけると、リーダーが発する電波にMCが反応して番号を送り返します。これをリーダーが感知してデータを読みとるのです。MC自体は電源を必要としないので、電池の交換は必要なく、一度動物の体内に注入すれば一生交換する必要はありません。

マイクロチップの注入と安全性
 MCは動物病院で獣医師に注入してもらいます。注入の方法は、一般的な皮下注射とほとんど変わらないため、動物に負担をかけることはありません。また、注入されたMCは、動物の体の中を移動しないように表面に特殊な加工がされています。安全性についても、さまざまな臨床試験が行われて証明されています。

登録と個体識別事業について
 登録は登録申込書をMCの埋め込み時に記入し、データ登録事務手数料の入金後、(社)日本獣医師会へ登録申込書を送付します。登録手続き完了後に(社)日本獣医師会より登録完了はがきが届きましたら、登録完了となります。
 MCを利用した動物の個体識別事業を実施するためには、MCを埋め込んだだけではできませんので、必ず登録手続きを行ってください。


あなたの動物がいなくなったときには
 MCには、国・メーカーコード、動物種コード、個体番号等が組み合わされた世界でただ一つの個体識別番号が標識されています。MCを注入した動物とその飼い主のデータはデータベースに登録され、センターで管理されており、MCを注入した動物が発見された時には、その個体識別番号をセンターに照会することによって、即座に飼い主の電話番号等の検索が可能で、飼い主に連絡をとることができます。また、動物がいなくなったとき、そのデータを飼い主から獣医師を通じて動物管理センターに連絡し、迷子動物の捜索に役立てることもできるのです。
 特に、地震等の大災害の際には、MCが動物と飼い主を結び付ける確実な絆となることはいうまでもありません。



マイクロチップによる個体識別により期待できる効果(有効性)
愛護の面から
●迷子、逸走動物の飼い主発見
迷子になって発見された動物の身元がすぐに確認でき、不幸な処分を未然に防ぐことが可能である。
●事故遭遇動物の飼い主発見
毎年多くの猫が路上で死体として収容されているが、そのほとんどが飼い主不明のままに処分されている。また、負傷動物として収容された犬、猫のうち、変換された割合は、犬で20%、猫では2%未満と、ごくわずかである。
●動物の盗難防止
(例:外猫の盗難の場合、所有者の証明)
盗難などいざという時の番号の変更、改ざん、消去できないので確実な身元証明ができる。
●遺棄の防止
飼い主の明確化、罰則適用などによる心理的抑制効果が期待できる。
●災害時における動物救護活動の円滑化

管理の面から
●地域との共生(迷惑防止)
捨て犬・捨て猫を防ぎ、人と動物のより良い社会関係の形成に貢献する。
最近、行政に寄せられる猫の苦情が増えている。この主要な原因は飼い猫、野良猫の判別不明により、飼い主責任が不明瞭となり、有効な対策が取りにくく、苦情者のストレスが蓄積されたためと思われる。また、集合住宅などで動物を飼うための条件として活用する事により、トラブルを解決しやすくなる。
●危害の防止
最近、飼育野生動物の脱走事件が増えているが、飼い主不明のものが多く迅速な対応、再発防止の上から支障がある。
●人と動物の共通感染症対策(トレーサビリティー)
●血統登録の管理
●動物検疫時の個体証明
●動物医療保険の個体証明


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