・ワクチン接種について
 
1)ワクチンとは
 2)ワクチンの働き
 3)追加接種について
 4)ワクチンの効果
 5)母子免疫について
 6)副作用について
・接種前の注意事項
・接種後の注意事項

愛犬、愛猫の健康を守るため、
病気の原因を知り、
正しい予防対策をしましょう!



ワクチン接種について
1.ワクチンとは

 ワクチンとは特定の
伝染病を防ぐために接種するものです。
2.ワクチンの働き
 ワクチンは、病気を引き起こさない程度に体の
免疫系を刺激して、これら特定の病気から体を守る抗体をつくらせます。抗体は体内に侵入した病原体を殺すことで病気と戦うのです。
3.追加接種について
 初回のワクチン接種でつくられた抗体は割合短期間で消えてしまいます。ワクチンの追加接種を行うと、体の免疫系は特定の病原体をしっかりと記憶し適切な抗体をいっぱいつくります。
追加接種の時期や回数については、環境や年齢、月齢によって異なりますので、獣医師と相談して受けるようにしてください。
4.ワクチンの効果
 ワクチンの効果については、さまざまなケースがあるために、ワクチンが100%完全に病気をブロックすることを保証できるものではありません。一番大きな要素はペット個々の免疫機構の問題です。人間の場合と同様に動物もワクチンによってどの程度病気と戦う力をえられるかは個体差があります。ある子はほかの子よりもワクチンに対する反応がよいということが往々にしてあるのです。
高齢の動物と非常に幼齢の動物はワクチン接種による反応が早く消えやすい傾向があります。このようなケースでは適切な間隔を保ってワクチンの追加接種をすることが不可欠です。痩せた動物、妊娠中の動物、重度の寄生虫感染やその他の病気から過度のストレスを受けている動物などでは、やはりワクチンに対する反応が弱くなります。ワクチン接種直前もしくは直後に病気がうつりますと、ワクチンが効いてくるのが間に合わず病気にかかってしまうことがあります。こういう事態は、多くの病気が蔓延してしまっている場所から連れて来られた子によく起こることです。病気に感染してから発病するまでにはある程度時間がかかること、また、もしすでに、その子の体内に病原体が入ってしまっていたらワクチンは、その子の免疫機構を刺激するのに十分な時間的余裕を持てなくなってしまうことを憶えておいてください。
5.母子免疫について
 生まれて間もない子犬子猫には、母親からもらった抗体が体の中に存在します。この抗体は徐々に減少していきますが、
血液中に多く存在しているとワクチンの効果を妨げますので、いくらワクチンを接種しても効果がありません。そこでワクチンの効果を得るためには、血液中の抗体の量がある程度減っている時点でワクチン接種をしなければいけません。しかし血液中の抗体の量を調べるには大変高い費用がかかります。従って、子犬子猫を病気から守るためにはワクチン接種を繰り返すことがもっとも安価で有効な方法となります。
6.副作用について
 ワクチンの副作用として
接種後、間もなく注射部位の痛みや腫れ、元気や食欲がなくなる、顔や眼にむくみや、かゆみが認められたり、虚脱や痙攣、ショックを起こすことがあります。このようなアレルギー反応を起こす子に接種を行うと10000頭に1頭の割合でアナフィラキシー反応を起こしショック死することがありますので、接種の時期や健康状態について獣医師と相談して接種するようにしてください。

7.ワクチン接種の時間について
 前述のようにワクチンの副作用が起こることがあります。
接種後の反応をみるため、診察時間終了の1時間前までには接種するようにしましょう。特に仔犬の時のワクチンは午後も診察を行っている日の午前中に済ませ、何かあればすぐに病院にご連絡ください。

ワクチン接種前の注意事項

 前述のように、過度のストレスを受けている動物では、ワクチンに対する反応が弱くなります。家に来てすぐの子犬子猫は環境の変化というかなり大きなストレスを抱えています。また、病気に感染してから発病するまでにはある程度時間がかかり、ワクチンを接種しても病気にかかってしまうことがあります。最低でも1週間は、
家の環境に慣らしておいて、食欲、元気のある状態のときにワクチン接種されることをお勧めします。ワクチン接種時に過度に痩せていたり、妊娠中、重度の寄生虫感染が認められる動物、また極度の興奮状態で飼主の制止が利かない動物では、ワクチン接種を延期させていただく場合もありますので、後日改めて診察、検査を受けてから接種してください。

 ワクチンの効果を持続させるためには追加接種が必要となります。ワクチン接種の効果については個体差がありますので、なるべく獣医師の指示に従って追加接種を受けるようにしてください。



ワクチン接種後の注意事項

1)ワクチン接種後
2〜3日は、激しい運動や遊びは避け,安静に保つように心がけてください。また、シャンプーやトリミング、交配は1週間ほど避けてください。
2)ワクチン接種後すぐに抵抗力がつくわけではありません。他の犬猫との接触をできるだけ避けるように注意してください。
3)ワクチン接種後まれに
元気消失、食欲不振、発熱あるいは嘔吐、下痢をおこすことがあります。その他アレルギー反応(まぶた、唇の腫れ、かゆみ、発疹)などが認められる場合にはできるだけ早くご連絡ください。
4)ワクチンの効果を持続させるためには
追加接種が必要となります。ワクチン接種の効果については個体差があります。またワクチンの種類によっては追加接種が予定日より遅れると、さらに追加接種が必要な場合がありますので、なるべく獣医師の指示に従って追加接種を受けるようにしてください。


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