Fortress 攻略
対応機種:PC88, PC98, AppleII
価格:6,800円
発売年:1989年
発売元:ビクター音楽産業
Fortressとは?
SISより発売され、ビクター音楽産業によって移植された囲碁のような陣取りゲームです。
ボードゲームの様相が非常に強く、戦闘に乱数要素が一切ないのが特徴です。
従って自分の一手一手が勝敗に直結するという、大変緊張感のあるゲームとなっています。
一方一回のプレイ時間が7〜8分と、大変お気軽にプレイできるのも特徴です。
ルールが少々特殊なため、慣れるのに1〜2時間ぐらいが掛かります。
しかし一度ルールを理解すれば、とても長く遊び続けることが出来るでしょう。
Fortressのルール
こちらに記載されたルールを元に、
もう少しわかりやすく説明します。
6×6のゲーム盤上で、敵・味方が交互に手を指します。
1手でできるのは、以下のいずれか。
(1)空いているマスに自分の城を建てる。
(2)既に立っている自分の城を2階建てにする。
(3)既に立っている自分の2階建ての城を3階建てにする。
左より。1階建ての城、2階建ての城、3階建ての城。
1手指すごとに、各マスの勢力を計算します。
(1)城があるマスと、その前後左右の計5箇所のマスには、城の勢力が及びます。
1:勢力あり
(2)1階建ての自分の城は+1、2階建ての城は+2、3階建ての城は+3の勢力。
1階建て、2階建て、3階建ての勢力。
勢力が及んだ陣地が重なると、勢力は加算される。
3箇所以上重なっても、同様に勢力は加算される。
城が隣接しても、勢力は加算される。
まとめ:画面の勢力を全て表示すると、上記のようになる。
(3)同様に敵の城は-1 〜 -3の勢力。
1階建て、2階建て、3階建ての勢力。陣地が重なった時の加算方法は白と同じ。
それぞれのマスごとに、勢力の合計を求めます。
(1)勢力がプラスのマスに敵の城が建っているとき、その城は壊れる。
カーソルの場所に白い城を建てる。
注:白い城は1、黒い城は-1の勢力を持っている。
陣地が重なった場合勢力が加算されるので、それぞれの城の勢力は1-1=0となる。
勢力が0の城はグラフィックが変更される。(下部のドットがなくなる。)
白い城(1)は黒い城(-1)の影響を受けるため、勢力は1-1=0になる。
黒い城(-1)は二カ所の白い城(1)の影響を受けるため、勢力は-1+2=1となる。
勢力がプラスのマスに黒い城が建っていたため、黒い城は破壊される。
黒い城の影響がなくなったため、白い城の勢力は1に戻る。
(城グラフィックのドットが元に戻っていることに注目。)
(2)勢力がマイナスのマスに自分の城が建っているとき、その城は壊れる。
カーソルの場所に黒い城を建てる。
黒い城(-1)は白い城(1)の影響を受けるため、勢力は-1+1=0になる。
白い城(1)は二カ所の黒い城(-1)の影響を受けるため、勢力は1-2=-1となる。
勢力がマイナスのマスに白い城が建っていたため、白い城は破壊される。
(3)城が建っているマスは、それぞれの側の陣地。
(4)空いているマスは、勢力がプラスなら自分の陣地(白い旗が立つ)、マイナスなら敵の陣地(黒い旗が立つ)。
所定の回数指したらゲーム終了。互いの陣地の数(城と旗の数)を数え、多いほうが勝ち。
遊ぶ前に行うこと
初回起動時はBLACKのコンピュータプレイヤーがCOUNT VAUBANになっていると思います。
このプレイヤーは大変手強く、初心者では全く歯が立ちません。
従って、遊ぶ前にまずコンピュータプレイヤーを初心者用のプレイヤーに変更する必要があります。
以下に変更手順を記載します。
メニューで2(CHANGE PLAYERS)を入力。
「WHITE PLAYER:」に自分の名前を入れる。
「HUMAN OR COMPUTER?(H/C)」でHを入力。
「BLACK PLAYER:」にTHE SQUIREと入力。
「HUMAN OR COMPUTER?(H/C)」でCを入力。
これで初心者用コンピュータプレイヤーに変更されました。
ちなみに登録されているコンピュータプレイヤーと、その戦闘力は以下の通りです。
名前 |
戦闘力 |
COUNT VAUBAN |
648 |
SIR GALAHAD |
90 |
THE SQUIRE |
0 |
GENGHIS KHAN |
900 |
LORD MAGINOT |
642 |
攻略
城の防御
城を破壊されると最低でも陣地数が2も減ってしまう。(自分の陣地-1、相手の陣地+1)
自分の城の勢力が0になると、グラフィックが変更されるので、勢力が0の城は最優先で補強する事。
勢力0の城
補強には危険な城を直接増築する「直接補強」と、周辺に城を建てて補強する「間接補強」の二種類が存在する。
周囲に土地が存在する序盤は積極的に「間接補強」を行い、城を補強すると同時に自分の陣地も拡張した方がお得。
直接補強(白陣地4)
間接補強(白陣地6)
城の攻撃
城の攻撃も防御と同様、増築による「直接攻撃」と周辺に城を建てて攻撃する「間接攻撃」の二種類が存在する。
攻撃も守備同様に「間接攻撃」で攻撃しながら陣地を拡張した方がお得。
「攻撃タイプ」と「守備タイプ」
「攻撃タイプ」は相手の城を攻撃することにより、相手の陣地を減らして勝つタイプ。
「守備タイプ」は空きスペースに城を建てることにより、自分の陣地を増やして勝つタイプ。
実際はどちらかのタイプに偏ることなくゲームを進める方が望ましい。
特に「攻撃タイプ」は難しく、相手が間接補強を続けると、攻めているつもりがいつの間にか包囲されるはめになる。
「守備タイプ」も逃げてばかりだとジリジリと領土が減らされる。従って相手の嫌がる場所への一手
(例えば相手陣地奥深くや、勢力-1の土地を0にするような一手)を打ってから領土拡張に勤しんだ方がよい。
3手目から攻勢開始
1手目、2手目で10の領土を取っておき、3手目から相手の領土を削りに行く。
1手目、2手目から攻勢をかけても、広々と空いた領土で間接補強され、逆に追い詰められていく。
また3手目で相手の領土を削らなかった場合、相手から自分の領土を削られて苦しくなる。
この3手目をどこに打つかで勝負が決まると言っても過言ではない。
3手目が重要
守備固め
中盤以降、自分の陣地の方が多ければ攻めから守りの姿勢に入った方がよい。
相手への攻撃を止め、自分の城周辺の陣地の勢力を2以上にしていく。
これによって空き地に相手の城が建つことがなくなり、自分の陣地が確定することになる。
Amazon : Apple2 1976‐1986
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